ソウ

Saw




 

白く広い浴室につながれた2人。
生きるために相手を殺せ…
逃げる方法はある。
その<正解>に届いた瞬間、究極の選択を見る!

2004年1月23日。サンダンス映画祭の栄えあるワールドプレミアの場で、観客が口々に“『CUBE』meets『セブン』”と囁いた作品。

それが『ソウ』である。

ショックの限界を超える“ソリッド・シチュエーション・スリラー”が現実のものとなったのは、共にオーストラリア出身で弱冠26歳の2人のニュークリエーター、ジェームズ・ワン(監督・原案)とリー・ワネル(脚本・主演)が自分たちの能力を示すため、脚本の1シーンを撮影して、8分間の“パイロットDVD”を製作した事が始まりだった。オーストラリアからロサンゼルスに送りつけられたそのDVDに目を留めたプロデューサーの即決により、即座に2人の監督・主演による撮影はスタートした。

老朽化したバスルームの中の対角線上に目覚めた2人の男、ローレンスとアダム。2人はそれぞれ足首に鎖をはめられている。2人の間には自殺死体があった。そこに耳障りな、時を刻む秒針の音と共に乾いた声が響き渡る。「6時間以内に相手を殺すか、2人とも死ぬか」――――リミットが迫る中、2人は壁に監視用カメラが埋め込まれている事を知る。やがて互いの意外な接点が明らかになってゆく…。

未体験の“状況設定”に、見る者はファーストシーンから凍りつく。まったく見当がつかない“状況”に散乱するテープレコーダー、カセットテープ、1発の銃弾、2本のタバコ、着信専用携帯電話、そして2本のノコギリ。それらが散らばったその部屋は、白く広い地獄なのだろうか? 数々の謎が“正解”に届いた瞬間、観客は究極の選択を見る。

     


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