グレーム・レヴェル
  Graeme Revell

Date of Birth: 1955/10/23
Place of Birth: Auckland, New Zealand
Mini Biography:
Revell was graduated from The University of Auckland with degrees in economics and politics. He is a classically trained pianist and French horn player. He worked for as a regional planner in Australia and Indonesia and as an orderly in an Australian psychiatric hospital. He was also a member of SPK, a 70's music group, for which he played keyboards and percussion. Their single "In Flagrante Delicot" was the basis for his Dead Calm score. This was his first score and won him an Australian Film Industry award.

 

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トゥームレイダー   LARA CROFT: TOMB RAIDER

作曲:グレーム・レヴェル
Composed by GRAEME REVELL

指揮:リック・ウエントワース
Conducted by RICK WENTWORTH

(米Elektra Entertainment / 62681-2)

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イギリスに本社があるゲームソフト会社アイドス・インタラクティヴが製作した人気ビデオゲームシリーズをベースに、「コン・エアー」(1997)「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」(1999)等のサイモン・ウエストが監督したアドヴェンチャー(日本公開は2001年秋)。ヒロインの“女性版インディ・ジョーンズ”的キャラクター、ララ・クロフトにアンジェリーナ・ジョリーが扮する。共演はジョン・ヴォイト(ジョリーの実父)、ノア・テイラー、イアン・グレン、ダニエル・クレイグ、クリス・バリー、ジュリアン・リンド=トゥット、リチャード・ジョンソン、レスリー・フィリップス、レイチェル・アップルトン他。脚本はパトリック・マセットとジョン・ジンマン、撮影はピーター・メンジース・Jr.が担当。製作に以前ラルゴ・エンターテインメント社の経営者だったローレンス・ゴードンが参加している。また、「エグゼクティブ・デシジョン」の監督ステュアート・ベアードが、製作総指揮と編集に関与しているらしい(クレジットはなし)。

音楽はニュージーランド出身のグレーム・レヴェルが担当(当初はマイケル・ケイメンがアサインされていた)。シンセサイザーとオーケストラをベースに、メトロ・ヴォイシーズとロンドン・オラトリー・スクール・スコラによるコーラスや民族楽器をフィーチャーしたスコアだが、この手のアドヴェンチャー映画の音楽としてはあまり明確な主題がなく、パワーやエネルギーも感じない点に少し不満が残る。冒頭の「Tomb Raider Main Titles」はロック調のメインタイトルだが、中盤からストイックなタッチの主題が登場する(が、あまり印象に残らない)。「Journey to Cambodia」「Siberia」等はストーリーの舞台背景に合わせた民族音楽風味付けが加えられているが、手法が平凡なのであまりパっとしない。「Home Invasion」「Angkor Wat」「Lara Battles Stone Monkeys」等はシンセ+オーケストラによる激しいアクションスコアで、一部ダイナミックに盛り上がる部分がある。「The Planetary Alignment」の冒頭では突然荘厳なコーラスが登場する。

レヴェルは、初期の「ゆりかごを揺らす手」等はなかなか渋いサスペンススコアを書く作曲家だと思ったが、同じくゲームを題材にした「ストリートファイター」のアクション音楽などは実に平凡で全く記憶に残らなかった。最近では「セイント」のスコアがサスペンスフルで比較的良かったが、全体的な印象としてはあまり華のない作曲家で、この「トゥームレイダー」のスコアを聴いてもその印象は変わらなかった(が、手がけている作品は非常に多い売れっ子でもある)。

グレーム・レヴェルが担当したその他の作品には、「(未公開)デッド・カーム/戦慄の航海」(1988)「スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火」(1989)「チャイルド・プレイ2」(1990)「ゆりかごを揺らす手」(1991)「夢の涯てまでも」(1991)「BODY/ボディ」(1992)「ボクシング・ヘレナ」(1993)「ハード・ターゲット」(1993)「ノー・エスケイプ」(1994)「ストリートファイター」(1994)「クロウ/飛翔伝説」(1994)「パワーレンジャー」(1995)「ストレンジ・デイズ/1999年12月31日」(1995)「タンク・ガール」(1995)「バスケットボール・ダイアリーズ」(1995)「ザ・クラフト」(1996)「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(1996)「スポーン」(1997)「チャイニーズ・ボックス」(1997)「セイント」(1997)「マーシャル・ロー」(1998)「チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁」(1998)「交渉人」(1998)「ビッグ・ヒット」(1998)「レッド プラネット」(2000)「ピッチブラック」(2000)「タイタンA.E.」(2000)等がある。
(2001年7月)

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