Date of Birth: 1913/12/10
Place of Birth: Richmond Hill, New York, USA
Date of Death: 1996/2/21
Mini Biography:
Gould was a child prodigy, playing the piano at the age of 4 and published his first piece of music, a waltz titled "Just Six," two years later. He performed frequently throughout his childhood, on radio and in concert and vaudeville halls. He graduated from the Institute of Musical Art (now the Juilliard School) before the age of 16 (his most important teachers were Abby Whiteside for piano and Vincent Jones for composition) and was hired as staff arranger and pianist at Radio City Music Hall. In his early 20s, he moved to NBC radio and arranged and conducted the studio orchestra on a number of its regular shows. His composition "Pavanne" was written at this time and was widely performed and recorded. He was the recipient of numerous awards, including Kennedy Center Honors in 1994 and the 1995 Pulitzer Prize for his "Stringmusic" commissioned by the National Symphony Orchestra and composed as a tribute to its music director, Mstislav Rostropovich. As a conductor, he led all the major American orchestras as well as those of Canada, Mexico, Europe, Japan, and Australia. He was elected president of ASCAP in 1986, a post he held until 1994. In 1986 he was elected to the American Academy and Institute of Arts and Letters. He also served on the board of the American Symphony Orchestra League and on the National Endowment for the Arts music panel.
（TV）ホロコースト／戦争と家族 HOLOCAUST: THE STORY OF THE FAMILY WEISS
作曲・指揮：モートン・グールド
Composed and Conducted by MORTON GOULD
演奏：ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
Performed by the National Philharmonic Orchestra
（米Notefornote Music / NFN1001）
1978年製作のアメリカのテレビ・ミニシリーズ（日本では1978年10月5〜8日にテレビ朝日系列で放映）。監督は「エンテベの勝利」(1976)「（TV）ROOTS／ルーツ」(1977)「さよならミス・ワイコフ」(1978)「（TV）ロマノフ王朝・大帝ピョートルの生涯」(1986)「（TV）アナスタシア／光・ゆらめいて」(1986)「女帝キャサリン」(1997)等のマーヴィン・J・チョムスキー（1929〜）。出演はフリッツ・ウィーヴァー、マイケル・モリアーティ、メリル・ストリープ、ローズマリー・ハリス、ジェームズ・ウッズ、ジョセフ・ボトムズ、デヴィッド・ワーナー、ブランチ・ベイカー、サム・ワナメイカー、トーヴァ・フェルドシュ、イアン・ホルム、エドワード・ハードウィック、マイケル・ベック、ナイジェル・ホーソーン、ロバート・スティーブンス、トニー・ヘイガース、デボラ・ノートン、チャールズ・コーヴィン、トム・ベル、T・P・マッケンナ、リー・モンタギュー、マリウス・ゴーリング他。脚本はジェラルド・グリーン。撮影はブライアン・ウエスト。第二次世界大戦下、時代と戦争に翻弄されるユダヤ人一家の悲劇を描いたドラマ。1935年のベルリン。医師ヨセフ（ウィーヴァー）を長とするユダヤ人一家、ワイス家の長男カール（ウッズ）は、ドイツ人の娘インガ（ストリープ）と結婚し、その結婚式は終始幸福な空気に包まれていた。同じ頃、かつてヨセフの診察を受けたドイツ人弁護士エリック・ドルフ（モリアーティ）はナチス親衛隊に加わり、悪名高いラインハルト・ハイドリッヒ（ワーナー）の副官になる。そしてユダヤ人からドイツ市民権を奪うニュールンベルグ法のもと、ユダヤ人排斥運動に参加していくのだった。1938年11月、ベルリンでは市民自らユダヤ人を襲う暴動“クリスタルナハト”が活発化し、ワイス家にも危機が迫る。カールは収容所に送られ、妹アンナ（ベイカー）は反ユダヤ差別者に陵辱されて精神に異常をきたす。一家はポーランド、チェコに散り、ホロコーストに巻き込まれぬよう逃亡生活を続けていくが……。1979年度ゴールデングローブのテレビシリーズ主演男優賞（マイケル・モリアーティ）と主演女優賞（メリル・ストリープ）を受賞している他、1978年度エミー賞の最優秀ミニシリーズ賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞を含む8部門賞を受賞している。
音楽はアメリカの作曲家モートン・グールド
(1913〜1996) が作曲しているが、彼はクラシック音楽の作曲や指揮で知られており、映画音楽の仕事は少ない。この「（TV）ホロコースト／戦争と家族」は日本でもテレビ放映されたので、その主題曲はグールドのフィルムスコア中では最もポピュラーな音楽の一つだろう。「"Holocaust"
Theme」は、トランペットソロとオーケストラによる悲哀感に満ちたドラマティックで感動的なメインの主題で、作品全体の悲劇的なトーンを決定づけるホーンティングな名曲。「Kristallnacht
(“The Night of Broken Glass”)」は、ビジーでダイナミックなマーチ調の主題からメインの主題へ展開。「Berta
/ Josef Theme」は、ヨセフとベルタ（ハリス）のワイス夫妻を描いたピアノとストリングスによるジェントルな主題。「Polish
Border; Synagogue Fire」は、ダイナミックでドラマティックな曲。「Lullaby」「Rudi /
Helena Theme」「Inga / Karl Theme」は、ジェントルでリリカルな曲。「Anna
Attacked」「Buchenwald; Escape」は、ダイナミックなサスペンス音楽。「Babi Yar」は、重厚でドラマティックなタッチから後半力強く盛り上がる。「Fanfares;
Transport」は、ダイナミックでストイックなタッチの曲。「Warsaw Ghetto; Finale」は、メインの主題のパワフルでドラマティックなアレンジメントから明るく躍動的で希望に満ちたフィナーレへと展開。ラストの「Elegy」は、グールドが後に“この悲劇についての個人的な音楽的コメント”として作曲した静かで美しいエレジー。
このスコアはロンドンのナショナル・フィルハーモニー管弦楽団が演奏しているが、1970年代にこのナショナル・フィルを組成し、自ら指揮して数々の映画音楽を新録音し、一連の“クラシック・フィルム・スコア”シリーズとしてリリースしたチャールズ・ゲルハルト（1927〜1999）が、この録音のレコーディング・ディレクターを務めている。
このスコアはテレビ放映当時に米RCAレーベルがサントラLP（RCA Red Seal ARL
1-2785）をリリースしており、その後1990年にデヴィッド・エイモス指揮クラコウ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による新録音盤CD（ノーマン・デロ・ヨロ作曲の交響組曲「Air
Power」とのカップリング／豪Koch International 3-7020-2 H1）が出ているが、この米Notefornote
MusicのCDは旧RCA盤の初CD化で、1500枚限定プレス。
今回のNotefornote Music盤とKoch
International盤の収録内容は以下の通り。
●米Notefornote Music
/ NFN-1001
1. "Holocaust" Theme (03:19)
2. Kristallnacht (The Night of Broken Glass) (06:01)
3. Berta / Josef Theme (02:53)
4. Polish Border; Synagogue Fire (02:57)
5. Lullaby (02:11)
6. Anna Attacked (01:43)
7. Rudi / Helena Theme (02:11)
8. Inga / Karl Theme (02:30)
9. Buchenwald; Escape (03:15)
10. Babi Yar (04:05)
11. Fanfares; Transport (03:56)
12. Warsaw Ghetto; Finale (03:47)
13. Elegy (02:54)
Total Duration: 00:41:42
●豪Koch International /
3-7020-2 H1
David Amos conducting the Krakow Philharmonic
Orchestra
Tracks 1-14: Air Power
Tracks 15-20: Holocaust
15.
Main Theme (03:13)
16.
Crystal Night (06:01)
17. Berta and Joseph's Theme (03:23)
18. Babi Yar (04:06)
19. Warsaw Ghetto Surrender and Finale (04:38)
20. Elegy (03:29)
Total Duration: 01:05:23
モートン・グールドはナショナル交響楽団のために書いた「Stringmusic」で1995年にピュリッツアー賞を受賞している他、世界各国のオーケストラを指揮してクラシック音楽の演奏活動を行っている。
モートン・グールドが手がけた映画音楽には
「（未公開）Ring of Steel」(1942)
「（未公開）Delightfully Dangerous」(1945)
「シネラマ・ホリデー（Cinerama Holiday）」(1955)
「（未公開）The Miracle of Todd-AO」(1956)
「（未公開／TV）Omnibus - Lizzie Borden」(1957)
「大西洋二万哩（Windjammer: The Voyage of the Christian
Radich）」(1958)
「（未公開／TV）World Wide '60 - The Secret of Freedom」(1960)
「（未公開／TV）The Twentieth Century - Verdun: End of the
Nightmare」(1963)
「（未公開／TV）World War One」(1964〜1965)
「（未公開／TV）Les dossiers de l'écran」(1967)
「（未公開／TV）F. Scott Fitzgerald in Hollywood」(1975)
「（未公開／TV）The Land of Hope」(1976)
「（未公開／TV）The Four of Us」(1977)
「（TV）ホロコースト／戦争と家族（Holocaust - Part 1: 1935-1940, -
Part 2: 1941-1942, - Part 3: 1942-1944, - Part 4: 1944-1945）」(1978)
等がある。
（2002年9月）
（2019年2月）
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