裸の銃を持つ男2 1/2 THE NAKED GUN 2 1/2: THE SMELL OF FEAR
作曲・指揮：アイラ・ニューボーン
Composed and Conducted by IRA NEWBORN
（米Varese Sarabande / VSD-5331） 1991
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Date of Birth: 1949/12/26
Place of Birth: New York, NY, USA
Mini Biography:
James Ira Newborn was born in New York, and made a name for himself during the 1970s as a talented session musician, having performed with artists including Diana Ross and Bette Midler, and having appeared with Manhattan Transfer on their short-lived 1970s TV variety series. He made his film music debut in 1980, conducting and arranging the jazz and blues pieces for John Landis's classic "The Blues Brothers", and he wrote his first solo score the following year, for the obscure comedy "All Night Long" starring Gene Hackman and Barbra Streisand. During the 1980s, he established himself as cult teen director John Hughes's composer of choice. They worked together on a number of successful Brat Pack projects, notably "Sixteen Candles" (1984), "Weird Science" (1985), "Ferris Bueller's Day Off" (1986), "Planes Trains & Automobiles" (1987) and "Uncle Buck" (1989). At the same time, he wrote the theme for the short-lived TV series "Police Squad", and which was used subsequently in the hugely popular "Naked Gun" big-screen spin-offs.
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裸の銃を持つ男 THE NAKED GUN: FROM THE FILES
OF POLICE SQUAD! 裸の銃を持つ男2 1/2 THE NAKED GUN 2 1/2: THE SMELL OF FEAR 作曲・指揮：アイラ・ニューボーン （米Varese Sarabande / VSD-5331） 1991 |
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「フライングハイ」(1980)「トップ・シークレット」(1984)等で知られるジム・エイブラハムズとデヴィッド&ジェリー・ザッカー兄弟が1982年に製作し、米ABCが放映したTVシリーズ「POLICE SQUAD!」（日本では「フライング・コップ」のタイトルでビデオ発売）の劇場映画版「裸の銃を持つ男」(1988)とそのパート2「裸の銃を持つ男2 1/2」(1991)の音楽を収録したサントラCD。
「禁断の惑星」や「ポセイドン・アドベンチャー」等で真面目な役を演じていたカナダ出身のベテラン俳優レスリー・ニールセンが主人公のずっこけ刑事フランク・ドレビンを演じるコメディ・シリーズで、1作目の「裸の銃を持つ男」はデヴィッド・ザッカーが監督し、プリシラ・プレスリー、ジョージ・ケネディ、リカルド・モンタルバン、O・J・シンプソン、ナンシー・マーチャンド他が共演。脚本はデヴィッド&ジェリー・ザッカー、ジム・エイブラハムズとパット・プロフト、撮影はロバート・スティーヴンス。
2作目の「裸の銃を持つ男2 1/2」も監督は同じくデヴィッド・ザッカーで、プリシラ・プレスリー、ジョージ・ケネディ、O・J・シンプソン、ロバート・グーレ、リチャード・グリフィス、アンソニー・ジェームズ、ザ・ザ・ガボール、ロイド・ボックナー他が共演。脚本はデヴィッド・ザッカーとパット・プロフト、撮影はロバート・スティーヴンス。
因みにオリジナルのTVシリーズ「POLICE SQUAD!」（パラマウント・テレビジョン製作／30分×6話）では、ドレビン刑事役のニールセンの他に、相棒のエド・ホッケン刑事役をアラン・ノース（映画版ではジョージ・ケネディ）、ノーバーグ刑事役をピーター・ルーパス（映画版ではO・J・シンプソン）が演じた。また、各エピソードにゲストスターとして、ローン・グリーン（第1話 "A Substantial Gift (The Broken Promise)"）、ゲオルグ・スタンフォード・ブラウン（第2話 "Ring of Fear (A Dangerous Assignment)"）、ロバート・グーレ（第3話 "The Butler Did It (A Bird in the Hand)"）、ウィリアム・シャトナー（第4話 "Revenge and Remorse (The Guilty Alibi)"）、フローレンス・ヘンダーソン（第5話 "Rendezvous at Big Gulch (Terror in the Neighborhood)"）、ウィリアム・コンラッド（第6話 "Testimony of Evil (Dead Men Don't Laugh)"）が登場するが、全員冒頭のタイトル直後に「今夜のスペシャル・ゲストスターは・・」と紹介され、その場で殺されてしまうので、出番はそれで終わり、というギャグになっていた。最後のエピソードではジョン・ベルーシがゲスト出演しており、彼が殺されるシーンも撮影したが、放映前に彼が本当に亡くなってしまったため、その映像は未使用になったという。監督はジム・エイブラハムズ、デヴィッド&ジェリー・ザッカー（第1話）の他、ゲオルグ・スタンフォード・ブラウン（第3話）、ジョー・ダンテ、ポール・クラスニー（第4話）等が担当している。基本的にはドレビンたち刑事トリオが全く勘違いの捜査を進めていくが最後にはなぜか事件は解決する、というストーリーで、全編に満載されたギャグのセンスが非常に良く、個人的にも好きなシリーズだった。日本でTV放映されていないのが残念（米国でもたった6話で打ち切りになった）。映画版では訪米中の英国女王を巻き込む陰謀（1作目）や、太陽エネルギー技術の権威である博士暗殺（2作目）等、テーマがスケールアップして大味なストーリーになっているが、ギャグのセンスは維持されている。
音楽はジョン・ヒューズ監督とのコラボレーション等で知られるアイラ・ニューボーンが担当。このサントラCDには1作目と2作目の音楽が混在しているが、冒頭は1作目のオープニング、ベイルートでソ連、イラン、リビア等の首脳たちが極秘会議を開いているシーンのアラブ風の音楽（「Beirut Vacation」）からはじまり、給仕に化けたフランク・ドレビンが首脳たちを叩きのめすシーンの勇壮なマーチ（「Drebin - Hero!」）、そしてTVシリーズと同様のイカしたメインテーマ「Main Title」へと展開する。このテーマ曲がシリーズの“刑事ドラマのパロディ”というコンセプトを絶妙に表現していて実に上手い。「Meat Miss Spencer」は、大げさなサスペンス調のアンダースコアからヒロインのジェーン（プレスリー）の主題、そしてロマンティックな主題へと展開。「There's Been a Bombing」は、事件の通報を受けて現場へ急行するドレビンを描いた、メインテーマのバリエーション。「The Exciting Chase」は緊迫したチェイスシーンの音楽。この曲や「Bad Boys & Meinheimers」「On the Ledge」「Roof, Roof!」等はストレートなサスペンス調のアンダースコアなのが良い。「Miss Spencer」はジェーンの気だるいジャズのテーマ。「I Must Kill Frank」はドラマティックに盛り上がる。「I Want a World」はメインテーマの爽やかなアレンジメント。「End Credit」はメインテーマの少し異なるアレンジによるリプライズ。
アイラ・ニューボーンが手がけた映画音楽には「ブルース・ブラザース（The
Blues Brothers）」(1980)「（未公開）恋のドラッグストア・ナイト（All Night Long）」(1981)「（未公開/TV）SCTV
Network 90」(1981)「（未公開/TV）フライング・コップ（Police Squad!）」(1982)「すてきな片想い（Sixteen
Candles）」(1984)「眠れぬ夜のために（Into the Night）」(1985)「ときめきサイエンス（Weird
Science）」(1985)「（未公開）Wise Guys」(1986)「フェリスはある朝突然に（Ferris Bueller's Day
Off）」(1986)「（未公開/TV）Guilty of Innocence: The Lenell Geter
Story」(1987)「ドラグネット・正義一直線（Dragnet）」(1987)「（未公開）Amazon Women on the
Moon」(1987)「大災難P.T.A.（Planes, Trains &
Automobiles）」(1987)「（未公開）ボールズ・ボールズ2／成金ゴルフマッチ（Caddyshack II）」(1988)「裸の銃を持つ男（The
Naked Gun: From the Files of Police Squad!）」(1988)「ベスト・コップ（Collision
Course）」(1989)「（未公開/TV）Tales from the Crypt: episode "This'll Kill Ya"」(1989)「（未公開）おじさんに気をつけろ！（Uncle
Buck）」(1989)「（未公開/TV）Cast the First Stone」(1989)「天国に行けないパパ（Short
Time）」(1990)「マイ・ブルー・ヘブン（My Blue Heaven）」(1990)「裸の銃を持つ男2 1/2（The Naked Gun 2 1/2:
The Smell of Fear）」(1991)「（未公開）大錯乱（Brain Donors）」(1992)「イノセント・ブラッド（Innocent
Blood）」(1992)「（未公開）The Opposite Sex and How to Live with
Them」(1993)「エース・ベンチュラ（Ace Ventura: Pet Detective）」(1994)「裸の銃を持つ男 PART33
1/3／最後の侮辱（Naked Gun 33 1/3: The Final
Insult）」(1994)「（未公開/TV）ザ・ジャーキー・ボーイズ／いたずら電話大作戦（The Jerky
Boys）」(1995)「（未公開）モール・ラッツ（Mallrats）」(1995)「（未公開/TV）トークショー（The Late
Shift）」(1996)「（未公開）ハイスクール・ハイ（High School High）」(1996)「（未公開）Bad
Manners」(1997)「（未公開）ベースケットボール／裸の球を持つ男（BASEketball）」(1998)「（未公開）Autopsy: Through
the Eyes of Death's Detectives」(1999)「（TV）エンジェルス マウンドに降りた天使（Angels in the
Infield）」(2000)がある。2000年以降は特に新作を発表していないのが残念。
（2003年10月）
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