Date of Birth : 1937/3/22
Place of Birth: Brooklyn, New York, USA
Date of Death: 2022/12/11
Mini Biography:
Badalamenti spent his childhood in New York, enjoying the lavish auditory pleasures of opera and classical music, and later studied at the Eastman and Manhattan Schools of Music. He made his cinematic debut with his score to Ossie Davis' 1973 adventure "Gordon's War", and though he would quickly follow with music for the 1974 comedy drama "Law and Disorder", it would be over a decade until his first collaboration with David Lynch for his 1986 mystery "Blue Velvet" provided his breakout composition. Though he was initially brought on for the sole reason of coaching actress Isabella Rossellini for her singing scene, the fact that Lynch was unable to secure the rights to use "Song of the Siren" in the climactic scene left the gates open for the eager composer to supply his own, equally compelling piece. Their collaborations also include films such as "Wild at Heart"(1990), "Twin Peaks"(1990), "Lost Highway"(1997), "The Straight Story"(1999) and "Mulholland Drive"(2001), the latter of which gained Badalamenti two Golden Globe nominations. Away from the cinema, he has written a number of classical and performance pieces, including "Industrial Symphony #1" for the Brooklyn Academy of Music, and is a popular and respected recording artist, having undertaken successful collaborations with Barry Adamson, Julee Cruise, Jocelyn West, Tim Booth and Marianne Faithfull, among others.
ロング・エンゲージメント UN LONG DIMANCHE DE
FIANCAILLES 作曲:アンジェロ・バダラメンティ 指揮:フィル・マーシャル (仏Warner Music / 75597988055) |
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2004製作のフランス映画(英語題名は「A VERY LONG ENGAGEMENT」)。監督は「デリカテッセン」(1991)「ロスト・チルドレン」(1995)「エイリアン4」(1997)「アメリ」(2001)等のジャン=ピエール・ジュネ。出演はオドレイ・トトゥ、ガスパール・ウリエル、ジャン=ピエール・ベッケール、ドミニク・ベタンフェルド、クロヴィス・コルニヤック、マリオン・コティヤール、ジャン=ピエール・ダルーサン、ジュリー・ドパルデュー、ジャン=クロード・ドレイフュス、アンドレ・デュソイエール、ティッキー・オルダゴ、チェッキー・カリョ、ジェローム・キルシェール、ドゥニ・ラヴァン、シャンタル・ヌーウィルト、ドミニック・ピノン、フランソワ・ルヴァンタル他。ジョディ・フォスターがカメオ出演している。セバスチャン・ジャプリゾの原作『長い日曜日』を基にジャン=ピエール・ジュネとギヨーム・ローランが脚本を執筆。撮影はブリューノ・デルボネル。第一次大戦末期のフランスを舞台に、軍法会議にかけられ、戦場で死亡したと知らされた婚約者が生きていると信じて、彼を探す旅に出た女性マチルド(トトゥ)を描くドラマ。2004年度アカデミー賞の撮影賞と美術賞、同ゴールデン・グローブの外国映画賞にノミネートされている。
音楽は「ロスト・チルドレン」(1995)でもジャン=ピエール・ジュネ監督と組んでいるアンジェロ・バダラメンティ。デヴィッド・リンチ監督とのコラボレーションで知られるアメリカの作曲家だが、ジュネ監督は当初より彼にこの映画のスコアを依頼することを想定して、テンプトラックにも彼の過去のスコアを使用していたという。ストリングス主体の情感豊かなスコアだが、戦争そのものよりはラブ・ストーリーの要素に重点が置かれており、全体を通して一貫したトラジックなトーンを帯びている。「Main Title / The Trenches」は、幻想的なイントロからドラマティックなメインタイトルへと展開。「First Love Touch」はエモーショナルで情感豊かな曲。「Heatbeat to a Gunshot」は幻想的でダークなタッチ。「Mathilde's Theme」は、ジェントルかつドラマティックなマチルドの主題。この美しい主題は「Our Soldiers' Letters」等でも登場する。「Elodie's Theme」はトラジックで繊細なエロディー(フォスター)の主題。「Kissing Through Glass」はジェントルで美しい曲。「Massage Fantasy」もジェントルなタッチ。「The Man from Corsica」もドラマティックな曲だが、中盤のフレンチホルンが印象的。「End Titles」は力強く感動的なフィナーレで、ここでもマチルドの主題が繰り返される。
アンジェロ・バダラメンティが手がけた作品には「(未公開)Gordon's
War」(1973)「(未公開)Law and
Disorder」(1974)(以上アンディ・バダール名義)「ブルーベルベット」(1986)「(未公開)タフガイは踊らない」(1987)「エルム街の悪夢3/惨劇の館」(1987)「ウィーズ」(1987)「ナショナル・ランプーン/クリスマス・バケーション」(1989)「(TV)ツイン・ピークス」(1989)「(未公開)ウィンター・テイル」(1989)「今ひとたび」(1989)「ワイルド・アット・ハート」(1990)「(未公開)迷宮のヴェニス」(1990)「(TV)ツイン・ピークス」(1990〜1991)「(TV)デビッド・リンチのホテル・ルーム」(1992)「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間」(1992)「(未公開)魔界世紀ハリウッド」(1994)「ロスト・チルドレン」(1995)「(TV)ナイト・ピープル」(1997)「(TV)ラストドン」(1997)「ロスト・ハイウェイ」(1997)「隣人は静かに笑う」(1998)「ホーリー・スモーク」(1999)「人妻」(1999)「インモラル・ビーチ/灼熱の貞操帯」(1999)「ストレイト・ストーリー」(1999)「ザ・ビーチ」(1999)「カンニバルシスターズ」(2001)「デュラス
愛の最終章」(2001)「マルホランド・ドライブ」(2001)「キャビン・フィーバー」(2002)「ボブ・クレイン
快楽を知ったTVスター」(2002)「セクレタリー」(2002)「ロング・エンゲージメント」(2004)「ダーク・ウォーター」(2005)等がある。バダラメンティは1999年の「ストレイト・ストーリー」と2001年の「マルホランド・ドライブ」でゴールデン・グローブの音楽賞にノミネートされている。リンチ監督の「ブルーベルベット」「マルホランド・ドライブ」には役者として出演もしている。
(2005年2月)
ウィッカーマン THE WICKER MAN 作曲:アンジェロ・バダラメンティ (米Silva Screen / SILCD1216) |
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2006年製作のアメリカ映画。監督・脚本は「ベティ・サイズモア」(2000)「抱擁」(2002)「(未公開)彼氏がステキになったワケ」(2003)等のニール・ラビュート。出演はニコラス・ケイジ、エレン・バーンスティン、ケイト・ビーハン、フランセス・コンロイ、モリー・パーカー、リーリー・ソビエンスキー、ダイアン・デラーノ、マイケル・ワイズマン、エリカ=シェイ・ゲイアー、クリスタ・キャンベル、エミリー・ホームズ、ゼンフィラ・ゴスリング、マシュー・ウォーカー、クリスティーン・ウィルス、ソフィー・ハフ、アーロン・エッカート、ジェームズ・フランコ、ジェイソン・リッター他。撮影はポール・サロッシー。1973年にロビン・ハーディが監督し、エドワード・ウッドワード、クリストファー・リー、ダイアン・シレント、ブリット・エクランド、イングリッド・ピット等が出演した傑作「ウィッカーマン」のリメイクで、このオリジナルの脚本は「フレンジー」(1972)「探偵・スルース」(1972)「ナイル殺人事件」(1978)「地中海殺人事件」(1982)等のアンソニー・シェーファーが手がけている。カリフォルニア(オリジナルではスコットランド)の警察官エドワード・マラス(ケイジ)は、かつてフィアンセだったウィロー(ビーハン)から、行方不明になった彼女の娘ローワンの捜索を懇願される。マラスは、ウィローが住むサマーズアイル島を訪れるが、そこはシスター・サマーズアイル(バーンスティン)によって統治された原始宗教の信者たちが住む世界だった……。
音楽はアンジェロ・バダラメンティ。「Overture
for The Wicker Man」は、ギター、女声をフィーチャーしたオーケストラによる情感豊かでミステリアスなタッチの序曲。「Cycling
into a Nightmare」「Flight to Summer's Isle」「The Rose and the Daydream」等は、ドラマティックなサスペンス曲。「Secret
Meeting Note」「Sister Summer's Isle」「Kiss of Bees」は、メランコリックなタッチ。「The Barn」は、後半激しく盛り上がるサスペンス曲。「Image
of Rowan」は、静かに繊細なローワンの主題。「Flashback Memories」「Endless Pursuit」は、不気味でアブストラクトな曲。「Trapped
in Water」「The Confrontation」等もサスペンス音楽。「The Burning」は、クライマックスの女声をフィーチャーしたドラマティックな曲。全般的にサスペンスとミステリを強調した、非常にリッチで情感豊かなスコア。
(2006年10月)
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