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作曲・指揮：ニコラス・ドッド
Composed and Conducted by NICHOLAS DODD
演奏：フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the Philharmonia Orchestra
（スウェーデンMoviescore Media / MMS-08002）
2007年製作のフランス＝イギリス＝ハンガリー合作映画（フランス語題名は「L'ile au(x) tresor(s)」）。監督は「カンヌ映画祭殺人事件」(1994)「パパラッチ」(1998)「シックス・パック」(2000)「ル・ブレ」(2002)「コルシカン・ファイル」(2004)等のアラン・ベルベリアン。出演はジェラール・ジュニョ、アリス・タグリオーニ、ジャン＝ポール・ルーヴ、ヴァンサン・ロティエール、マイケル・カルキン、シリル・エルダン、フランソワ・ルヴァンタル、ステファーヌ・メッツジェール、シケ・オコンクウォ、ジョン・ラド、オィヴィエ・シュナイデール、ラズロ・スジリ、タマス・ヴァルガ他。ロバート・ルイス・スティーヴンソンの「宝島」を基に、シオン・マルキアーノ、ファブリス・ロジェ＝ラカン、ウィリアム・ソラルとファビアン・スアレズが脚本を執筆。撮影はヴィルコ・フィラック。過去に何度も映像化されている「宝島」のコメディ調の新作映画化。
音楽は、デヴィッド・アーノルドのスコアの常連指揮者／オーケストレーターとして知られるニコラス・ドッド。作曲家としての仕事は、この作品以前にフランス製アニメ「ルネッサンス（Renaissance）」(2006)のスコアがある。「Main Title」は、ヒロイックでストイックなマーチ調のメインタイトル。この主題は「The Ship」「Hypnotizing Jim」「The Sailor Gets It」「Finding the Treasure」等でも登場する。「The Treasure and Jim's Heart」は、ギターと女声ヴォーカルをフィーチャーしたメインの主題のバリエーション。「Jim Lad」は、ややコミカルなマーチ。「Confession and Chase」「The Map」「Fight, Recognition and Spaniards」「Duel and Escape」等は、サスペンス音楽。「The Baroness」は、ピアノとストリングスによるロマンティックなバロネスの主題。「The Baroness' Nightmare」「Landing on the Island」「The Chase and Ben Gunn」「Spanish Fight」「Final Fight and Explosion」等は、ダイナミックなアクション音楽。「Pirates Cave」は、ストイックな主題。「Save the Gold」は、リリカルなピアノからヒロイックな主題へ。「Finale: Tresured Island」は、メインの主題のリプライズによるフィナーレ。ロンドンの名門オーケストラによる演奏にシンセサイザーを加えたアドベンチャー・スコア。メインの主題はトラディッショナルなタッチだが、アクション音楽の部分はデヴィッド・アーノルドによる「007」シリーズのスコアのような印象。長年アーノルドと組んでいるので、作風が似てしまうのだろう。500枚限定プレス。
デヴィッド・アーノルドのスコア以外でニコラス・ドッドが指揮／オーケストレーションを担当した作品には、マイケル・ダナ作曲の「楽園をください（Ride
with the Devil）」(1999)「17歳のカルテ（Girl,
Interrupted）」(1999)「偶然の恋人（Bounce）」(2000)「アトランティスのこころ（Hearts in
Atlantis）」(2001)「アララトの聖母（Ararat）」(2002)「きみの帰る場所／アントワン・フィッシャー（Antwone
Fisher）」(2002)「ニュースの天才（Shattered Glass）」(2003)「（未公開）悪女（Vanity
Fair）」(2004)「華麗なる恋の舞台で（Being Julia）」(2004)「秘密のかけら（Where the Truth
Lies）」(2005)「カポーティ（Capote）」(2005)「アメリカを売った男（Breach）」(2007)、ジェフ・ダナ作曲の「バイオハザードII
アポカリプス（Resident Evil: Apocalypse）」(2004)、マイケル&ジェフ・ダナ作曲の「ローズ・イン・タイドランド（Tideland）」(2005)、ジョエル・ゴールドスミス作曲の「（未公開）ザ・コンクエスト（Kull
the Conqueror）」(1997)、ケヴィン・カイナー作曲の「ウィング・コマンダー（Wing
Commander）」(1999)、アンソニー・マリネリ&J・ピーター・ロビンソン作曲の「15ミニッツ（15
Minutes）」(2001)、クリント・マンセル作曲の「サハラ
死の砂漠を脱出せよ（Sahara）」(2005)等がある。
（2008年2月）
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