マルク・ストライテンフェルト
 Marc Streitenfeld

Date of Birth: 1974
Place of Birth: Munich, Bavaria, West Germany
Mini Biography:
Born in Munich, Germany, mostly self-taught Marc Streitenfeld started playing and composing music at a young age and performed with several bands before re-locating to Los Angeles at the age of 19. His first job in the film industry was assisting film composer Hans Zimmer. The collaboration with Zimmer ranged from playing guitar on "Crimson Tide" to working as a technical score advisor on films like "Gladiator" and "The Thin Red Line " which gave Streitenfeld extensive experience working with orchestras. This led to several other engagements such as assisting film composer Carter Burwell on "Being John Malcovich" and "Three Kings" and working with guitarist Eddie Van Halen in his studio. He also worked as a Music Editor and Music Supervisor on films including "Mission Impossible 2", "Black Hawk Down" and "Kingdom of Heaven". Director Ridley Scott offered Streitenfeld his first composing job when he asked him to write the score for "A Good Year". Streitenfeld has written five film scores for Scott including the BAFTA nominated score for "American Gangster", for which he won the prestigious "Discovery of the Year" Award at the World Soundtrack Awards, the Sci-Fi adventure "Prometheus" and the action adventure "Robin Hood". The composer has also been recognized for his work with three ASCAP Film and Television Music Awards and two International Film Music Critics Award nominations. Streitenfeld has worked with numerous other directors, including Marc Forster on "All I See Is You", Joe Carnahan on the action drama "The Grey", Gil Kenan on the remake of "Poltergeist" and Andrew Dominik on the crime thriller "Killing Them Softly". From 2007 to 2012, Streitenfeld was in a relationship with actress Julie Delpy. In January 2009, the couple had a son, Leo.

Contact:
Fortress Talent Management
23901 Calabasas Rd, Ste 2016
Calabasas, CA 91302
(818) 858-0020
info@fortresstalentmgmt.com

Official website of Marc Streitenfeld: https://marcstreitenfeld.com/

 


ロビン・フッド ROBIN HOOD

作曲:マルク・ストライテンフェルト
Composed by MARC STREITENFELD

指揮:ベン・フォスター
Conducted by BEN FOSTER

(米Varese Sarabande / 302 067 020 2) 2010

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2010年製作のアメリカ=イギリス合作映画。監督は「エイリアン」(1979)「ブレードランナー」(1982)「ブラック・レイン」(1989)「テルマ&ルイーズ」(1991)「グラディエーター」(2000)「ハンニバル」(2001)「ブラックホーク・ダウン」(2001)「悪の法則」(2013)「オデッセイ」(2015)「エイリアン:コヴェナント」(2017)等のリドリー・スコット(1937〜)。出演はラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、マックス・フォン・シドー、ウィリアム・ハート、マーク・ストロング、オスカー・アイザック、ダニー・ヒューストン、アイリーン・アトキンス、マーク・アディ、マシュー・マクファディン、ケヴィン・デュランド、スコット・グライムズ、アラン・ドイル、ダグラス・ホッジ、レア・セドゥ、サイモン・マクバーニー、ルーク・エヴァンス他。ブライアン・ヘルゲランド、イーサン・リーフとサイラス・ヴォリスの原案を基に「L.A.コンフィデンシャル」(1997)「ミスティック・リバー」(2003)「マイ・ボディガード」(2004)「ボーン・スプレマシー」(2004)等の脚本や「ペイバック」(1999)「42 〜世界を変えた男〜」(2013)「レジェンド 狂気の美学」(2015)等の監督・脚本を手がけているブライアン・ヘルゲランドが脚本を執筆。撮影はジョン・マシイソン。製作はブライアン・グレイザー、リドリー・スコットとラッセル・クロウ。
12世紀末。イングランドの獅子心王リチャード一世(ヒューストン)率いる十字軍遠征隊に参加していた弓の名手ロビン・ロングストライド(クロウ)が“ロビン・フッド”になるまでの前日譚。リチャード王の王冠を持ち帰る使命を帯びた騎士ロバート・ロクスリー(ホッジ)が闇討ちされる現場に遭遇したロビンは、瀕死のロバートから剣をノッティンガム領主である父サー・ウォルター(シドー)に届けてほしいと頼まれ、彼になりすましてイングランドへと帰還する。ノッティンガムで義父ウォルターと共に夫の帰還を待っていた未亡人マリアン(ブランシェット)と出会ったロビンは、跡継ぎ不在による領地の没収を恐れるウォルターから、そのままロバートとしてこの地に留まってほしいと頼まれる……。前日譚にしてはクロウ(当時45歳)もブランシェット(40歳)も中年すぎる気がするが、特にブランシェットの勝気な未亡人ははまり役。イーサン・リーフとサイラス・ヴォリスによる元の脚本はノッティンガム卿が主役でロビンは悪役だったという。製作費は約2億ドル、全世界興行収入は約3億2167万ドル。

音楽はリドリー・スコット監督と「プロヴァンスの贈りもの」(2006)「アメリカン・ギャングスター」(2007)「ワールド・オブ・ライズ」(2008)「プロメテウス」(2012)でも組んでいるドイツ出身のマルク・ストライテンフェルト(1974〜)。「Destiny」は、静かにストイックなタッチのイントロから躍動的でヒロイックな主題へと展開する曲。「Creatures」は、コーラスを織り込んだ幻想的なサスペンス音楽。「Fate Has Smiled Upon Us」は、ヒロイックなタッチの曲。「Godfrey」「Ambush」「Returning the Crown」「Killing Walter」「Landing of the French」は、躍動的なサスペンス音楽。「Pact Sworn in Blood」「The Final Arrow」は、コーラスを織り込んだ静かに荘厳なタッチの曲。「Planting the Fields」は、舞踏音楽風の曲。「Sherwood Forest」「The Legend Begins」は、静かにジェントルな曲。「John Is King」は、抑制されたサスペンス調から後半徐々に盛り上がる曲。「Robin Speaks」は、コーラスを織り込んだ静かにヒロイックな曲。「Nottingham Burns」は、スコットランドの歌手キャスリーン・マッキネスのヴォーカルをフィーチャーしたエスニックなタッチの曲。「Siege」「Preparing for Battle」「Clash」は、ダイナミックなアクション音楽。「Walter's Burial」「Charge」は、静かにドラマティックな曲。「Merry Men」は、フィドルと女声ヴォーカルをフィーチャーした躍動的なタッチの曲。
オーケストレーションはベンジャミン・ウォールフィッシュ。ヴァイオリン・ソロはトーマス・ボウズ、チェロ・ソロはキャロライン・デイル、フルートと口笛はウィリアム・ライオンズ、フルート・ソロはエライザ・マーシャル、フィドルとレベック(中世の弦楽器)はジル・ルウィン、リュート(中世の撥弦楽器)はジェイコブ・ヘリグマンとジェームズ・エイカーズ、イリアン・パイプス(アイルランドの民族楽器)はロバート・ホワイトとトロイ・ドノックリー、ハーディ・ガーディ(機械仕掛けの弦楽器)はナイジェル・イートン、コーラスはメトロ・ヴォイシーズとバッハ合唱団の演奏。

マルク・ストライテンフェルトは、ミュンヘンで生まれ19歳の時にロス・アンジェルスに移住し、ハンス・ジマーのアシスタントとして「クリムゾン・タイド」「シン・レッド・ライン」「グラディエーター」等のスコアの仕事をしている。リドリー・スコット監督の「ブラックホーク・ダウン」「キングダム・オブ・ヘブン」等でミュージック・エディター/スーパーヴァイザーを務めたことで、初の作曲家としての仕事として「プロヴァンスの贈りもの」(2006)のスコアを担当。2007年以降、「キリング・ゾーイ」「恋人までの距離」「ビフォア・サンセット」等の女優ジュリー・デルピーと交際しており、2009年1月に長男レオが生まれている。

マルク・ストライテンフェルトが手がけた作品には
「プロヴァンスの贈りもの(A Good Year)」(2006)
「アメリカン・ギャングスター(American Gangster)」(2007)
「ワールド・オブ・ライズ(Body of Lies)」(2008)
「(未公開)クリステン・スチュワート ロストガール(Welcome to the Rileys)」(2010)
「ロビン・フッド(Robin Hood)」(2010)
「THE GREY 凍える太陽(The Grey)」(2011)
「プロメテウス(Prometheus)」(2012)
「(未公開)After the Fall」(2014)
「(TV)ハンド・オブ・ゴッド(Hand of God)」(2014〜2017)
「(未公開)ポルターガイスト(Poltergeist)」(2015)
「かごの中の瞳(All I See Is You)」(2016)
「(未公開)The Receipt: Lost & Found」(2017)
「(未公開/TV)Cine Chalom - EXTRAIT DU FILM "AMERICAN GANGSTER" DE RIDLEY SCOTT... 2007」(2019)
「(未公開/TV)Raised by Wolves」(2020)
「(未公開)Six Minutes to Midnight」(2020)

等がある。

マルク・ストライテンフェルトは2007年の「アメリカン・ギャングスター」で英国アカデミー賞の作曲賞にノミネートされている。

(2021年3月)

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