ふたりの教師 LE PROF

作曲・指揮:ジャン=クロード・プティ
Composed and Conducted by JEAN-CLAUDE PETIT

(仏Sony Classical / SK 89247)

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「恋人たちのアパルトマン」等のアレクサンドル・ジャルダンが2000年に監督した作品。出演はジャン=ユーグ・アングラード、イヴァン・アタル、エレーヌ・ドゥ・フージュロー ル、オデット・ロール、ジャン=マリー・ウィンラン、ティエリー・ラーミット他。ジャルダンによる原作「Le petit sauvage」を基に、エレーヌ・ジュッスとジャルダン自身が脚本を執筆。撮影はマニュエル・テラン。同じ高校で教師を務めているアレクサンドル(アングラード)とイポリット(アタル)は幼なじみだが、教育に対する考え方の相違や、次期校長の座を巡って次第に対立していく……。

ベテランのジャン=クロード・プティによる音楽は、期待通りの美しく情感豊かなドラマティック・スコアで、ジョルジュ・ドルリューのラインを受け継いだ最上質のフランス映画音楽を提供している。全体が2つのテーマから成り立っており、第一の主題は主人公の教師を描いたゆったりとした優雅なフーガで、いかにもプティらしいクラシカルな名曲。この主題は冒頭の「Le Prof」で静かに演奏され、途中「La chemise jaune」「Petit quatuor avec piano」「La lecon d'economie」でも現れる。第二の主題はアレクサンドルと女学生マノンとの恋愛を描いた、どこか懐かしい印象のあるラブテーマで、「Alexandre et Manon」「Dans l'arbre」「Guitare amoureuse」「Le revise-bac」に登場するが、特に「Guitare amoureuse」でのギターによる演奏が非常に美しい。フィナーレの「Epilogue (generique fin)」では両方の主題が組み合わされてオーケストラにより演奏される。心が洗われるような上品で感動的なドラマティック・スコア。

ジャン=クロード・プティのサントラ・アルバムには、「(未公開)L'addition」(仏Carrere)「(未公開)Le caviar rouge」(仏Philips)「(未公開)Tranches de vie」(仏Carrere)「美しさと哀しみと」(仏Carrere)「ペテン師アカデミー ずっこけ珍道中」(仏Milan、以上LPのみ)「ふたり」(仏Milan)「(未公開)L'ile」(仏Milan)「愛と宿命の泉」(仏Milan)「(未公開)新・三銃士/華麗なる勇者の冒険」(仏Milan)「シラノ・ド・ベルジュラック」(仏Trema)「妻への恋文」(仏Virgin)「プロヴァンスの恋 」(仏Travelling)「ボーマルシェ フィガロの誕生」(仏Erato)等があるが、いずれも非常にリッチで美しい優れた映画音楽である。
(2000年7月)

Jean-Claude Petit

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