トランスポーター2 LE TRANSPORTEUR II

作曲:アレクサンドル・アザリア
Composed by ALEXANDRE AZARIA

指揮:ジゼル・ジェラール=トリーニ
Conducted by GISELE GERARD-TOLINI

(仏Recall Music for Films / Recall084-8345118032)

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2005年製作のフランス=アメリカ合作映画(日本公開は2006年6月/輸入元ヨーロッパ・コープ ジャパン)。監督は「トランスポーター」(2002)「ダニー・ザ・ドッグ」(2005)ルイ・レテリエ。出演はジェイスン・ステイサム、アレッサンドロ・ガスマン、アンバー・ヴァレッタ、ケイト・ノタ、マシュー・モディーン、ジェイ スン・フレミング、キース・デヴィッド、ハンター・クラリー、シャノン・ブリッグス、フランソワ・ベルレアン、レイモンド・トング、ジョージ・ケイプタン、ジェフ・チェイス、グレッグ・ワイナー、グレッグ・デイヴィス、マーティ・ライト他。脚本はリュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメン。撮影はミッチェル・アムンドセン。プロの“運び屋”フランク・マーティン(ステイサム)は南仏からマイアミに移住し、友人の依頼により、麻薬取締に従事する政治家ジェファーソン・ビリングス(モディーン)と妻オードリー(ヴァレッタ)の一人息子ジャック(クラリー)の運転手を務めていたが、ジャックがジャンニ(ガスマン)率いるグループに誘拐されたことで、またも事件に巻き込まれていく……。

音楽はヨーロッパ・コープ製作の「天使の肌」(2002)「花咲ける騎士道」(2003)、そして前作「トランスポーター」(2002)の劇伴スコアの一部も手がけているフランス人のアレクサンドル・アザリアが担当。「Naughty Girl」は映画のタイトルバックの音楽で、スリリングなイントロからダイナミックなタッチへ展開。「Parking Fight」は、冒頭の駐車場でのファイトシーンのスコア。「Main Theme」は、ストイックなタッチのメインテーマで、「007」シリーズのジョン・バリーのスコアを意識しているよう。この主題は「Frank」「D-Day」でも登場する。「Lonely Driver」「Frank's Calling」「Exchange」は、ドラマティックなタッチの劇伴音楽。「Kendo」は、ジャンニが登場するシーンのコーラス入りのストイックな曲。「Sexy Nurse」は、女殺し屋ローラ(ノタ)が病院からジャックを誘拐しようとするシーンの9分以上に及ぶサスペンス・アクション音楽。「Kidnapping」「Saving Jack」は、不気味なサスペンス音楽。「The Chase」はカーチェイス・シーンの激しいアクション・スコアで、この曲や「After the Flames」「Chasing a Russian」「The Antidote」「Kill Bitch」「Catching Gianni」「Jet Boxing」等のアクション音楽は「007」シリーズのデヴィッド・アーノルドのスコアに似たタッチ。ラストの「Good Bye Tarconi」はピースフルに締めくくる。映画自体が1作目よりパワーアップして「007」シリーズを意識したような作りになっており(主演のイギリス人俳優ジェイスン・ステイサムもピアーズ・ブロスナンの後のボンド役 の候補になっていた)、アレクサンドル・アザリアのスコアも上述の通りバリーやアーノルドを意識したタッチとなっている。

尚、ここで紹介しているスコア盤の他に、挿入歌を集めたコンピレーション・アルバムがフランス、アメリカ、日本でリリースされている。
(2006年2月)

   

 

= 2006年8月追加 =

本作品のDVDが10月13日に発売される。
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「トランスポーター2」 DTSスペシャル・エディション
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「トランスポーター」&「トランスポーター2」ツインパック

Alexandre Azaria

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