007/慰めの報酬 QUANTUM OF SOLACE 作曲:デヴィッド・アーノルド 指揮:ニコラス・ドッド (米J-Records / 88697-37089-2) |
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2008年製作のイギリス=アメリカ合作映画(日本では2009年1月24日公開予定)。監督は「チョコレート」(2001)「ネバーランド」(2004)「ステイ」(2005)「主人公は僕だった」(2006)「君のためなら千回でも」(2007)等のマーク・フォースター。出演はダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジャンカルロ・ジャンニーニ、ジェマ・アータートン、ジェフリー・ライト、デヴィッド・ハーバー、ジェスパー・クリステンセン、アナトール・トーブマン、ローリー・キニア、ティム・ピゴット=スミス、ホアキン・コシオ、フェルナンド・ギレン・クエルヴォ、ルクレツィア・ランテ・デラ・ロヴェーレ他。脚本はニール・パーヴィス、ロバート・ウェイドとポール・ハギス。撮影はロベルト・シェイファー。「007」シリーズ第22弾。前作「007/カジノ・ロワイヤル」のラストで愛する女を失ったジェームズ・ボンド(クレイグ)は、彼女を操っていたミスター・ホワイト(クリステンセン)を追及する過程で、南米のある政府を転覆しその天然資源を手にして世界支配を企む犯罪組織「クアンタム」の冷徹な実業家ドミニク・グリーン(アマルリック)の陰謀を知る。
音楽は、「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997)以降、「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」(1999)「007/ダイ・アナザー・デイ」(2002)「007/カジノ・ロワイヤル」(2006)と、シリーズの常連作曲家となっているデヴィッド・アーノルド。「Time
to Get Out」は、ボンドの主題を含むパーカッシヴでビジーなアクション音楽。続く「The Palio」もダイナミックなアクション。「Inside
Man」は、サスペンス調。「Bond in Haiti」は、ボンドの主題を含むトロピカルなアレンジメントの曲。「Somebody
Wants to Kill You」「Greene & Camille」は、パンパイプをフィーチャーしたサスペンス音楽。「Pursuit at
Port au Prince」は、サスペンス調から後半ビジーなアクションへ。「No Interest in Dominic
Greene」「Restrict Bond's Movement」「Talamone」「DC3」「Oil Fields」等も、サスペンス音楽。「Night
at the Opera」は、ややセンシュアルなタッチ。「What's Keeping You Awake」「Forgive
Yourself」「Camille's Story」「The Dead Don't Care About Vengeance」は、メランコリックでダークなタッチの曲。「Bolivian
Taxi Ride」は、ギターをフィーチャーしたパーカッシヴでワイルドな曲。「Field Trip」は、ボンドの主題を含む抑制されたサスペンス音楽。「Target
Terminated」「Perla De Las Dunas」は、再びビジーなアクション音楽。「I Never Left」は、静かに締めくくる。アーノルドらしいダイナミックなアクション・スコアだが、強いインパクトはない。最後にジャック・ホワイトとアリシア・キーズによる主題歌「Another
Way to Die」を収録。
(2008年11月)
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