スター・トレック イントゥ・ダークネス  STAR TREK INTO DARKNESS

作曲:マイケル・ジアッキーノ
Composed by MICHAEL GIACCHINO

指揮:ティム・シモネック
Conducted by TIM SIMONEC

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

(米Varese Sarabande / 302 067 198 2)

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2013年製作のアメリカ映画(日本公開は2013年8月23日)。監督は「M:i:III」(2006)「スター・トレック」(2009)「SUPER 8/スーパーエイト」(2011)等のJ・J・エイブラムス。出演はクリス・パイン、ザカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、カール・アーバン、サイモン・ペッグ、ジョン・チョー、ベネディクト・カンバーバッチ、アントン・イェルチン、ブルース・グリーンウッド、ピーター・ウェラー、アリス・イヴ、ノエル・クラーク、クリス・ヘムズワース、アキヴァ・ゴールズマン、レナード・ニモイ他。脚本はロベルト・オーチー、アレックス・カーツマンとデイモン・リンデロフ。撮影はダン・ミンデル。人気シリーズのリブート作「スター・トレック」(2009)に続く第2弾。西暦2259年。平和を保っていた地球に突如訪れた史上最大の危機は、スターフリートの隊員、ジョン・ハリソン(カンバーバッチ)によってもたらされた。復讐を誓い、たった1人で戦争を仕掛けてきたハリソン。ロンドン、サンフランシスコと急速に広がる地球規模の脅威を前に、エンタープライズ号の船長ジェームス・T・カーク(パイン)は、敵が潜む宇宙の戦闘地帯へと旅立つ。だが生死を賭けたバトルが展開される中、カークと仲間たちとの絆が徐々に引き裂かれていく。ハリソンの過去、そして復讐の真の目的とは何なのか。地球の存亡と引き換えに、カークが、そしてエンタープライズのクルーたちが払わなければならない犠牲はあまりに大きいものであった……。(以下、ネタバレになるが、)ここでカンバーバッチが演じているジョン・ハリソンの正体は、旧テレビシリーズ「(TV)スター・トレック/宇宙大作戦(Star Trek)」のエピソード「宇宙の帝王(Space Seed)」(1967)と、映画版の第2作「スター・トレック2/カーンの逆襲(Star Trek: The Wrath of Khan)」(1982)でリカルド・モンタルバンが演じたカーン・ヌーニエン・シン(Khan Noonien Singh)であることが中盤で明かされる。

音楽は前作に引き続きマイケル・ジアッキーノが作曲。「Logos / Pranking the Natives」は、1作目と同じメインの主題によるイントロからビジーでダイナミックなサスペンスアクション音楽に展開。「Spock Drops, Kirk Jumps」は、重厚なタッチから後半アクション音楽へ。「Sub Prime Directive」は、ストイックでドラマティックな主題から旧TVシリーズの“スター・トレック”ファンファーレ、メインの主題と展開。「London Calling」は、メランコリックなピアノの主題からオーケストラによるドラマティックな主題へ。「Meld-merized」は、静かに荘厳な曲。「The Kronos Wartet」は、オーケストラとバーバリックなコーラスによるダイナミックなアクション音楽。「Brigadoom」は、サスペンス調から静かにメランコリックな主題へ。「Ship to Ship」は、サスペンスアクション音楽。「Earthbound and Down」「The San Fran Hustle」は、ダイナミックでパワフルなアクション音楽。「Warp Core Values」は、サスペンス調から荘厳でストイックな主題へ。「Buying the Space Farm」は、静かにメランコリックな主題から後半ダイナミックなアクション音楽へ。「Kirk Enterprises」は、荘厳なタッチから“スター・トレック”ファンファーレで締めくくる。ラストの「Star Trek Main Theme」は、オーケストラとコーラスによるヒロイックかつストイックなメインの主題。尚、映画のエンドクレジットでは、アレクサンダー・カレッジ作曲の「(TV)スター・トレック/宇宙大作戦」のメインテーマがフルで演奏されるが、このサントラには収録されていない。
(2013年8月)

= 2014年11月追記 =

米Varese Sarabandeレーベルの「CD Club」の1枚として、CD2枚組のコンプリートスコアCD「The Deluxe Edition」がリリースされている。収録曲は以下の通り。6000枚限定プレス。

STAR TREK INTO DARKNESS: The Deluxe Edition
 Composed by MICHAEL GIACCHINO
 Conducted by TIM SIMONEC
(米Varese Sarabande / VCL 0714 1150)


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Disc One:

1. Logos / Pranking The Natives (2:58)
2. Spock Drops, Kirk Jumps (1:43)
3. Undersea Enterprises Inc. (1:33)
4. On The Bridge And On The Rocks (1:42)
5. Sub Prime Directive (2:23)
6. London Calling (2:11)
7. Demotion Emotion (:53)
8. London Falling (2:33)
9. The Pride Of Iowa (:43)
10. Astronomical Manhunt (2:12)
11. Man vs Blaster (1:55)
12. Meld-Merized (2:41)
13. Admiral Exposition (3:23)
14. Personal Space (:45)
15. So Long Scotty (:57)
16. Chief Concern / The Moral Mission (2:15)
17. Covert Carol (:38)
18. Galactic Road Trip (1:16)
19. Torpedo Diplomacy (2:19)
20. Spock And Uhura (1:05)
21. Klingon Chase / Meeting (5:03)
22. Harrison Attack (2:46)
23. Harrison Brought Onboard (2:00)
24. Harjugal Visit (2:04)
25. Damage Control (1:18)
26. Scotty's Floored (1:36)
27. Torpedo Tango (1:08)
28. Cryo Your Heart Out (:17)
29. Harrison's Heart / Enter The Vengeance (3:44)
30. Mom's Calling (2:19)
31. You're Not Safe At Warp (:35)

Disc Two:

1. Kirk's Last Stand (2:24)
2. Guns Down (1:07)
3. Chair Of Command (:57)
4. You Wanna Do What? (1:58)
5. Pull The Trigger (:27)
6. Ship To Ship (2:53)
7. Hallway Fight (1:33)
8. Head Games (1:48)
9. I'm Gonna Make This Simple (2:47)
10. Human Popsicles (1:18)
11. Earthbound And Down (4:19)
12. Warp Core Values (2:57)
13. Max Thrusters (:57)
14. Buying The Space Farm (3:20)
15. Go Get 'Em (1:13)
16. The San Fran Hustle (5:05)
17. Kirk Enterprises (2:57)
18. End Credits (8:43)
19. Ode To Harrison (6:36)
20. Ode To Vengeance (6:29)

Michael Giacchino

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