(未公開/TV)A POET IN NEW YORK
作曲・指揮:デビー・ワイズマン
Composed and Conducted by DEBBIE WISEMAN
演奏:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
Performed by the
Royal Philharmonic Orchestra
(英Silva Screen / SILCD1446)
2014年製作のイギリスのテレビ映画。監督は「(TV)最終審判/欲望のナイフ」(1998)「(TV)荊の城」(2005)「(TV)刑事ヴァランダー2
白夜の戦慄」(2010)等のアシュリング・ウォルシュ(1958〜)。出演はトム・ホランダー、フィービー・フォックス、ユエン・ブレムナー、セルト・リューウェリン・ジョーンズ、ジェイミー・バラード、ディミトリ・ゴリタス、サマンサ・コーラン、ナオミ・エヴァーソン、ジェイソン・メイ、エッシー・デイヴィス、ロバート・ブライス、シャロン・モーガン、ナンシ・リス・アダムス、ロビー・レスター、モーフィッド・クラーク他。脚本は「テイラー・オブ・パナマ」(2001)「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」(2011)等のアンドリュー・デイヴィス。撮影はマーティン・ファーラー。ウェールズの詩人・作家ディラン・マーレイス・トマス(1914〜1953)の生涯と、彼が39歳で命を落としたアメリカでのプロモーション旅行を描いたドラマで、トマスの生誕100周年を記念してイギリスのBBCが放映。トム・ホランダーがトマス、フィービー・フォックスが彼の愛人リズ・ライテル、エッシー・デイヴィスが妻カイトリンを演じる。過度の飲酒と、エージェントのジョン・ブリニン(ブレムナー)が自分を欺こうとしているとの強迫観念に苦しんだトマスは、1953年11月4日にニューヨークのホワイト・ホース・タバーンで倒れ、5日後の11月9日にセント・ヴィンセント病院で死去した。
音楽は「オスカー・ワイルド」(1997)「ルパン」(2004)等のイギリスの作曲家デビー・ワイズマン(1963〜)が作曲。「A Poet in New
York」は、ギターによるイントロからメランコリックでドラマティックなメインの主題へ展開。この主題は「And You, My
Father」「Caitlin」「Air and Playing」「Time Let Me Hail and
Climb」等でも繰り返される。「Fabulous Filthy City」「Anything You
Need」は、テナーサックスのソロをフィーチャーしたメインの主題のジャズ・アレンジメント。「Willy Nilly,
Postman」は、ピアノとストリングスによる軽妙なタッチの曲。「The Boat House」「To Begin at
the Beginning」「Had Enough, Little Cough?」「Fern
Hill」は、静かにドラマティックな曲。「Used to Be So Happy」「Can't Swim, Can't
Run」は、ダークなタッチの曲。「Eighteen
Whiskies」は、テナーサックスのソロをフィーチャーしたクールなジャズ。「Now As I Was Young and
Easy」「Do Not Go
Gentle」では、主演のトム・ホランダーがディラン・トマス作の詩を朗読している。ラストの「Dylan」は、ギターによるメインの主題のリプライズ。アイリッシュ・フルートはヘレン・キーン、ギターはミッチ・ダルトン、テナーサックスはスタン・サルツマン、ピアノはデビー・ワイズマンの演奏。真摯で美しく、感動的なスコア。
(2014年8月)
Debbie Wiseman
Soundtrack
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