恐竜グワンジ THE VALLEY OF GWANGI

作曲・指揮:ジェローム・モロス
Composed and Conducted by JEROME MORROS

(米Intrada / Intrada Special Collection Volume 405)

 ★TOWER.JPで購入

   ★AMAZON.CO.JPで購入 


1969年製作のアメリカ映画。監督は「チビッコの大脱走」(1964)「姿なき殺人」(1967)「(TV)セイント対シシリアンマフィア」(1968)等のジェームズ・オコノリー(1926〜1986)。出演はジェームズ・フランシスカス、ギラ・ゴラン、リチャード・カールソン、ローレンス・ネイスミス、フリーダ・ジャクソン、グスターボ・ロホ、デニス・キルベイン、マリオ・デ・バロス、カーティス・アーデン他。「ロスト・ワールド」(1925)「キング・コング」(1933)「コングの復讐」(1933)「猿人ジョー・ヤング」(1949)「黒い蠍」(1957)等の特撮を手がけたウィリス・H・オブライエン(1886〜1962)の原案を基にウィリアム・E・バストが脚本を執筆。撮影はアーウィン・ヒリアー。「シンバッド七回目の航海」(1958)「(未公開)ガリバーの大冒険」(1960)「(未公開)SF巨大生物の島」(1961)「アルゴ探検隊の大冒険」(1963)「恐竜100万年」(1966)「タイタンの戦い」(1981)等のストップモーション・アニメ特撮で知られるレイ・ハリーハウゼン(1920〜2013)が、恩師であるウィリス・H・オブライエンの残した原案を基に盟友チャールズ・H・シニア(1920〜2009)と共同で製作。1912年。父の跡を継いでワイルド・ウエスト・ショーの女座長を務めるT・J・ブレッケンリッジ(ゴラン)は、リオ・グランデの南で元フィアンセのタック・カービー(フランシスカス)と再会する。T・Jが資金難に苦しんでいると知ったタックは援助を申し出るが、彼女は“エル・ディアブロ”と名づけた小型の馬を見世物にして商売の建て直しを図ろうとしていた。古生物学者のブロムリー教授(ネイスミス)によると、その馬はエオヒップスと呼ばれる古代の生物で、既に絶滅したと考えられていた。タックとT・J、ブロムリー教授たちは、ジプシーの案内でエオヒップスが棲む“禁断の谷”と呼ばれるメキシコの秘境へと向かい、そこに巨大な恐竜たちが生息していることを発見する……。

音楽は「誇り高き反逆者」(1958)「大いなる西部」(1958)「枢機卿」(1963)「大将軍」(1965)「レーチェル レーチェル」(1968)等のアメリカの作曲家ジェローム・モロス(1913〜1983)。「The Landscape」は、ブラスによるファンファーレ的オープニングからパーカッシヴで躍動的な主題へと展開。「Gwangi Main Title (Revised)」は、ダイナミックでパーカッシヴな主題から西部劇調のヒロイックな主題へと展開するメインタイトルで、このメインの主題はモロスの代表作である「大いなる西部」の主題に通ずる。「The Professor」「Night in the Valley No. 1」「The Eohippus Theft」「Night in the Valley No. 2」は、ジェントルな曲。「The Bull Ring」は、ウエスタン調の曲。「Lope and the Bull」「The Fleeing Gypsies」「The Eohippus Escapes」は、躍動的でヒロイックな曲。「Music Box」は、リリカルなミュージックボックス音楽。「The Forbidden Valley」は、サスペンス音楽から後半ヒロイックな主題へ。「Pterodactyl (Revised)」は、パーカッシヴでダイナミックな主題からメインの主題、サスペンスアクション音楽へ。「The Ornithomimus」「Gwangi」は、ダイナミックなサスペンス音楽。「The Capture of Gwangi Pt. I」は、7分40秒にわたって様々な主題がカラフルに展開するダイナミックでパーカッシヴなサスペンスアクション音楽。「The Capture of Gwangi Pt. II」「Gwangi Escapes」も、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Gwangi Enchained」は、マーチ調のヒロイックな曲。「The Gypsy Curse / Grand Finale Pt. II」は、明るく快活なマーチ。「Gwangi's Fanfare」は、ファンファーレ。「The Capture of Gwangi No. 2」「Gwangi at the Cathedral」は、パワフルでビジーなアクション音楽。「The Death of Gwangi & End Credits」は、ダイナミックなイントロからメインの主題へと展開するエンドクレジット。追加トラックとして、代替テイクやジプシー音楽等7曲、劇中の「ブレッケンリッジ・ワイルド・ウエスト・ショー」のソース音楽13曲を収録。トラディッショナルな西部劇音楽と怪獣映画音楽を組み合わせたカラフルでダイナミックなオーケストラル・スコア。
全44曲/約71分を収録したコンプリート・スコアの初リリースで、限定プレス。
(2018年8月)

Jerome Moross

Soundtrack Reviewに戻る


Copyright (C) 2018  Hitoshi Sakagami.  All Rights Reserved.