クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち

Les rivieres pourpres 2: Les anges de l'apocalypse




 

『クリムゾン・リバー』から3年。この陰鬱で奇怪な世界の始まりは、フランスで1998年に出版され、40万部を超える大ベストセラーとなったジャン=クリストフ・グランジェ原作の小説にある。雪山に閉じ込められた死体が発見されたのをきっかけに、完全犯罪を見事に暴いていく2人の刑事の活躍は、ヨーロッパ全土はもちろん日本でも大ヒット作となった。この成功を機に、本作のシリーズ化が決定。ジャン・レノの再登用は勿論のこと、『レオン』で彼とタッグを組んだリュック・ベッソンが脚本を担当することで、『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』は全てにおいてスケールアップして誕生した。壁に埋め込まれた死体が発見されたのを機に起こる連続猟奇殺人事件。その背後に潜む謎は、前作よりもさらに深みを増し、崇高ですらある。また、肉体的にもハードなアクションシーンと、心臓が止まりそうなほどスリリングな銃撃戦が満載。超人的能力を持つ黙示録の天使たちが繰り広げる殺戮はあまりにもショッキングだ。全てがスリルに満ち、鮮やかな謎解きが1時間40分観る者をスクリーンに釘づけにする。

     

前作の撮影終了後、プロデューサーのアラン・ゴールドマンは原作者のジャン=クリストフ・グランジェに続編の企画を持ちかけた。彼は非常に喜んだが、数ヶ月経っても具体的な内容の提案はなかった。ゴールドマンが、同じ頃偶然カンヌ映画祭で出会ったリュック・ベッソンにこの企画の話をすると、3週間後にはリュックから大変魅力的なプロットが上がってきた。『クリムゾン・リバー』の強烈な世界観とコンセプトを理解した上で展開される新たな謎とストーリーは非常に興味深く、早速脚本家として参加することが決定。『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』のプロジェクトはこうして動き出した。

     

前作に引き続きニーマンス警視を演じるのはジャン・レノ。かつてはエリート・スナイパーという経歴を持ちながらも、難解な怪事件を中心に担当する一匹狼。これまであらゆる続編への参加を断ってきたジャン・レノが、初のシリーズ作とするまで気に入ったのがこの役。その新しい相棒で、かつて警察学校でニーマンスの生徒であり今は麻薬捜査を手がける若手刑事レダには、『スズメバチ』のブノワ・マジメル。2001年の『ピアニスト』でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞、その洗練された演技力と容姿で注目されているフランス若手俳優。そして、ヨハネの黙示録になぞらえた謎に挑み、ニーマンスとレダの2人を助け、導いていく警察の宗教専門家マリーには、オックスフォード大学の哲学科を卒業、今後の活躍が期待される才色兼備の新進女優カミーユ・ナッタが扮する。さらに『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』等数々のヒット作で活躍するイギリスの名優クリストファー・リーも参加、作品に重みを加えている。
 


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