Date of Birth:
Place of Birth: Lake City, Minnesota, USA
Mini Biography:
McKenzie played piano from an early age and graduated from University of Southern California with a doctorate in music composition, as well as being nominated as 'Outstanding Doctoral Graduate of the Year'. He entered the film music land in 1985, completing orchestrations on "Young Sherlock Holmes" for Bruce Broughton, and has subsequently orchestrated for composers such as Danny Elfman, Cliff Eidelman, Marc Shaiman, Alan Silvestri and Basil Poledouris. He composed his first original score in 1991, for the horror movie "Son of Darkness: To Die For 2".Official website of Mark McKenzie: http://www.markmckenzie.org/
(V)ドラゴンハート 新たなる旅立ち DRAGONHEART: A NEW BEGINNING 作曲:マーク・マッケンジー 指揮:ピーター・ブレイナー 演奏:スロヴァク・フィルハーモニック (米Varese Sarabande / 302 066 170 2) |
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2000年製作のファンタジー・アドヴェンチャーで、「ドラゴンハート」(1996)の続編 (オリジナルビデオ作品)。監督はダグ・レフラー。出演はクリス・マスターソン、ロビー・ベンソン、ハリー・ヴァン・ゴーカム、ローナ・フィゲロア、マット・ヒッキー、トム・バーク、ケン・ショーター、ジョン・ウッドナット他。脚本はシャリ・グッドハーツ。撮影はバズ・ファイツハンズ。ロブ・コーエン監督による前作「ドラゴンハート」では、デニス・クエイド扮する騎士ボウエンと、ショーン・コネリーが声を演じたドラゴン"ドレイコ"の戦いと友情が描かれていたが、この続編ではドレイコの息子ドレイクと若き騎士ジェフ(クリス・マスターソン)の活躍を描いており、ドレイクの声はかつての青春スター、ロビー・ベンソンが演じている。
マーク・マッケンジーの音楽は、冒頭の「Dragonheart: A New Beginning, Main Title」等で前作「ドラゴンハート」にランディ・エデルマンが書いた極めて印象的なメインテーマを引用しているが、続く「I'm Flying?!」「Knighthood and the Old Code」等では彼独自のヒロイックなモチーフも展開しており、映画の内容にふさわしいソリッドなオーケストラル・スコアを提供している。「Lian's Awesome Fight」「Chinese Battle the Knights」「Terragoth Ambush!」「Dragon Fight!」等でのダイナミックなアクション音楽も良い。美しく雄大な主題歌「My Heart Goes With You」も好感が持てる(Vocalは出演者の1人でもあるローナ・フィゲロア)。
ベテランのオーケストレーターとして知られるマーク・マッケンジーは、作曲家としての仕事はまだ少ないが、あまり強い個性がないものの手堅いスコアを提供しており、今後の活躍に期待したい。
(2000年12月)
作曲・指揮:マーク・マッケンジー
Composed and Conducted by MARK McKENZIE
(米Intrada / MAF 7059D)
実在のアウトロー、フランクとジェシーのジェームズ兄弟の生涯を描いた1994年製作のウエスタン。監督・脚本はロバート・ボリス。出演はビル・パクストン、ロブ・ロウ、ランディ・トラヴィス、ウィリアム・アサートン、ショーン・パトリック・フラナリー、ダナ・ホイーラー=ニコルソン、アレクシス・アークエット他。撮影はウォルト・ロイド。「動く標的」「荒鷲の要塞」「軍用列車」「さらば愛しき女よ」「北海ハイジャック」等の名プロデューサー、エリオット・カストナーが製作に参加している。南北戦争後のミズーリを舞台に、7才の末の弟を鉄道会社のエージェントに殺されたフランクとジェシーの復讐劇を、銀行襲撃シーンや列車襲撃シーンを交えて描く。
マーク・マッケンジーのスコアはエモーショナルでスケールの大きい正統派ウエスタン音楽で、作曲家としてわずか3作目の仕事とは思えない手堅い作風に驚かされる(もっとも彼はこの時点で60本以上の映画音楽のオーケストレーションを手がけているベテランでもある)。ギターとリコーダーによる静かなイントロからオーケストラによる雄大で力強いテーマへと展開する「Main Title」が秀逸(ランディ・エデルマンの「ゲティスバーグ」を少し想わせる)。ドラマティックな「Tragedy at Home」や、「Marauding」「Daring Escape」「Northfield Battle」等でのヒロイックなアクション音楽も良い。「Frank and Jesse Suite」「Goodbye Jesse」等では、リコーダー、ハーモニカ、ギター、それにArched String Wireと呼ばれる特殊なパーカッションを使って、主人公である兄弟の関係を叙情的に表現している。
マーク・マッケンジーはダニー・エルフマン、アラン・シルヴェストリ、ブルース・ブロートン、ランディ・エデルマン、クリフ・アイデルマン等のオーケストレーターを長年務める一方で、独自にフィルムスコアの作曲活動も行っており、これまでに手がけたその他の作品には「(未公開)ショッキング・ダーク
(Son of Darkness:
To Die For II)」(1991)「(未公開)ザ・ハルマゲドン/ワーロック
リターンズ(Warlock: The Armageddon)」(1993)「ミ・ファミリア(My Family)」(1995)「ジキル博士はミス・ハイド(Dr.Jekyll and Ms.Hyde)」(1995)「(未公開)Down Periscope」(1996)「ロルカ、暗殺の丘
(The Disappearance of Garcia Lorca)」(1997)「(未公開)Durango」(1999)「(V)ドラゴンハート
新たなる旅立ち(Dragonheart:
A New Beginning)」(2000)がある。
(2000年12月)
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