Date of Birth: 1954/5/2
Place of Birth: Brooklyn, New York
Mini Biography:
A student of Aaron Copland and John Corigliano, Goldenthal earned both his Bachelor's and Master's Degree in musical composition at the Manhattan School of Music. He has crafted works for orchestra, theater, opera and film. His large scale symphonic piece, FIRE WATER PAPER, a commemorative tribute created for the 20th anniversary of the Vietnam War, was released on Sony Classical Records featuring soloist Yo Yo Ma, and later performed by Seiji Ozawa conducting the Boston Symphony Orchestra. For his original collaboration with director (and his wife) Julie Taymor, Juan Darien: A Carnival Mass in 1988, the two received Obie Awards. He has also been commissioned by the American Ballet Theatre to create a new ballet of Othello (choreographed by Lar Lubovitch) which debuted at the Metropolitan Opera in May of 1997. His awards include the Arturo Toscanini Award, the New Music for Young Ensembles composition prize, the Stephen Sondheim Award in Music Theater and a New York Foundation of the Arts Fellowship.
ファイナルファンタジー FINAL FANTASY: THE SPIRITS WITHIN
ゲームソフト会社大手のスクウェアが、同社の人気ゲームソフト「ファイナルファンタジー」をベースに、1億ドル以上の製作費を投じてフルCGIにより映画化した作品(日本公開は2001年秋)。監督は坂口博信。声の出演はミン・ナ、アレック・ボールドウィン、ジェームズ・ウッズ、スティーヴ・ブシェミ、ヴィング・レームズ、ドナルド・サザーランド、アニー・ウー、ペリ・ギルピン、マット・マッケンジー他。脚本はアル・ライナート、ジェフ・ヴィンターと坂口博信。2065年、エイリアンによる地球侵略を阻止しようとする女性科学者アキの活躍を描く。製作費が当初予定の7000万ドルから1億1500万ドルに膨らんだため、超過分4500万ドルを日本興業銀行グループを通じて小口証券化し、一般投資家やゲームファン向けに販売する、との新聞発表が1年ほど前にあったが、結局この証券化の話は実現しなかったらしい。投資家から見ればあまりにもハイ・リスクと判断されたということだろう。
音楽はエリオット・ゴールデンタールが担当しているが、彼は映画音楽以外にもオペラや演劇の音楽も多数作曲している実力派で、ここでも大編成オーケストラとコーラスに民族音楽的な味付けを加えた重厚なスコアを展開している。短いオープニングの「The Spirit Within」や、「Race to Old New York」「Winged Serpent」「Zeus Cannon」等でのダイナミックでパワフルなオーケストラサウンドが迫力あり。ただ、「Code Red」「Toccata and Dreamscapes」「Dead Rain」といったサスペンス音楽は、やや単調な展開でメカニカルな印象がある。「Blue Light」や「Adagio and Transfiguration」でのワーグナーの歌劇のような盛り上がり方も無機質な感じで、オーケストラの響きが虚ろに聞こえる。この作曲家は技巧的に非常に上手いのだが、そのスコアはやたらと大仰に響くだけで魂がこもっていないという印象が常にある。彼の妻、ジュリー・テイモアが監督した「タイタス」のスコアなどは、オーケストラの音がうるさいだけで全く心に伝わってこない音楽だった。もともとそういう作曲スタイルなのだろうが、ドラマティック・アンダースコアとしては、いまひとつ面白味がないような気がする。
尚、オーケストラの指揮を担当しているディルク・ブロッセは、彼自身優れた映画音楽を手がけているベルギー出身の作曲家で、「(未公開)Boerenpsalm」(1989)「(未公開)Koko Flanel」(1989)「(未公開)Daens」(1992)「(未公開)Marie」(1993)等のサントラ盤がリリースされている(いずれも見事なスコア)。
エリオット・ゴールデンタールが手がけたその他の映画音楽には、「ペット・セメタリー」(1989)「ドラッグストア・カウボーイ」(1989)「エイリアン3」(1992)「デモリションマン」(1993)「ロズウェル」(1994)「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994)「ヒート」(1995)「タイ・カップ」(1995)「バットマン・フォーエヴァー」(1995)「マイケル・コリンズ」(1996)「評決のとき」(1996)「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲」(1997)「(未公開)IN
DREAMS/殺意の森」(1998)「(未公開)ブッチャー・ボーイ」(1998)「スフィア」(1998)「タイタス」(1999)等がある。彼は1994年に「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」、1996年に「マイケル・コリンズ」でアカデミー賞の作曲賞にノミネートされている他、1998年に「ブッチャー・ボーイ」でLA批評家協会賞の音楽賞を受賞している。
(2001年7月)
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