(未公開/TV)ブルー・プラネット
THE BLUE PLANET 作曲・指揮:ジョージ・フェントン |
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演奏:BBCコンサート管弦楽団、
マグダレン・カレッジ合唱団(オックスフォード)
Performed by the BBC Concert Orchestra, and the Choir of Magdalen College, Oxford
(英BBC / WMSF 6043-2)
イギリスのBBC放送が5年の歳月をかけて海の生命を記録したドキュメンタリーTVシリーズ(2001年放映)。製作はアラステア・フォザーギル、マーサ・ホームズとアンディ・バイアット。ナレーターはデヴィッド・アッテンボローが担当している。
音楽はもともとTVシリーズのスコアを多数手がけていたイギリスのベテラン作曲家ジョージ・フェントンだが、ここでは、Sardine(イワシ)、Dolphins(イルカ)、Whale(クジラ)、Jelly Fish(クラゲ)、Turtles(カメ)、Sharks(サメ)、Stingray(アカエイ)、Seal(アザラシ)といった海の生物たちをカラフルに表現した曲と、様々な表情を見せる海そのものを描いた曲(「The Blue Planet」「The Deep Ocean」「Frozen Oceans」「Coral Wonder」等)から成るドラマティックなシンフォニーを展開している。
冒頭の「The Blue Planet」はコーラス(フェントンが「永遠の愛に生きて」等でも使っているオックスフォードのマグダレン・カレッジ合唱団)による荘厳なイントロからパワフルでダイナミックなオーケストラルスコアへと続くスケールの大きい曲。イワシを描いた「Sardine
Run」は勇壮で躍動的な曲。イルカを描いた「Spinning
Dolphins」はロシア民謡風の舞踏音楽。「Blue Whale」はゆったりとしたテンポの壮大なクジラのテーマ。カメを描いた「Turtles」は少しミステリアスなタッチ。サメを描いた「Sharks」は威圧的で重苦しい曲。アザラシの行進を描いた「Elephant
Seal March」も力強い。大自然をテーマにしたドキュメンタリーにふさわしい非常にダイナミックでエモーショナルなスコアとなっているが、全体に大味にならずにいかにもフェントンらしい繊細さがあるところが良い。最近の彼の作品中では最もパワフルでスケールの大きいスコア。
(2001年12月)
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