キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン CATCH ME IF YOU CAN
作曲・指揮:ジョン・ウィリアムス (米Dreamworks / 0044-50410-2) |
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スティーヴン・スピルバーグが2002年に監督した犯罪ドラマ(前作「マイノリティ・リポート」のプロモーションで日本を含め世界中を訪問していたのに、一体いつ新作を撮る暇があったのだろう?)。出演はレオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン、ジェニファー・ガーナー、エイミー・アダムス、マーティン・シーン、フランク・ジョン・ヒューズ、ブライアン・ホウ、ナタリー・バイ、ジェイミー・アンダーソン、エミー・アッカー、ミシェル・アルタラ、ジャスミン・ジェシカ・アンソニー、イアン・アロンソン、マイク・ボールドリッジ、フィル・バウワーズ、ジョナサン・ブレント他。フランク・W・アバグネイルとスタン・レディングによる原作を基にジェフ・ネイサンソンが脚本を執筆。撮影はヤヌス・カミンスキー。エアラインのパイロット、医者、検事補、歴史の教授等に成りすまし、26ヶ国で合計250万ドル以上を騙し取った実在の詐欺師フランク・アバグネイル(ディカプリオ)と、彼を執念で追い続けたFBI捜査官カール・ハンラティ(ハンクス)とのCat & Mouseを描いたドラマ。「映画に愛をこめて アメリカの夜」(1973)や「緑色の部屋」(1978)等のフランスのベテラン女優ナタリー・バイがアバグネイルの母親役で出演している。
音楽はジョン・ウィリアムスだが、ここではダン・ヒギンズによるサックスとアラン・エステスによるヴィブラフォンをフィーチャーしたミステリアスなタッチのジャズを主題(「Catch
Me If You Can」)にもってきて、いつもと違った軽妙な雰囲気を出している。「The "Float"」での明るく華やかでコミカルなタッチのオーケストラ音楽は、「Learning
the Ropes」「Doctor, Lawyer, Lutheran」でも登場するが、いかにもウィリアムスらしくて面白い。「Recollections」はクリストファー・ウォーケン扮する主人公の父親のテーマで、けだるいサックスとオーケストラによるドラマティックな曲。サックスとオケの組み合わせ方がちょっとフィリップ・サルドっぽい。「The
Airport Scene」はサスペンス調。このサントラCDにはウィリアムスのアンダースコアに挟まれて、フランク・シナトラの「Come Fly
with Me」、ジュディ・ガーランドの「Embraceable You」等が挿入されているが、「007/カジノロワイヤル」の主題歌だったダスティ・スプリングフィールドの「The
Look of Love」がなんとも懐かしい。
(2002年12月)
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