リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN

作曲:トレヴァー・ジョーンズ
Composed by TREVOR JONES

指揮:ジェフリー・アレクサンダー
Conducted by GEOFFREY ALEXANDER

演奏:ロンドン交響楽団
Performed by the London Symphony Orchestra

(米Varese Sarabande / 302 066 492 2)

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2003年製作のアメリカ映画。監督は「デスマシーン」(1994)「ブレイド」(1998)「クレイジー・ワールド」(2001)スティーブン・ノリントン。出演はショーン・コネリー、ナサーラディン・シャー、ペータ・ウィルソン、トニー・カラン、ステュアート・タウンゼント、シェーン・ウエスト、ジェイソン・フレミング、リチャード・ロックスバーグ、マックス・ライアン、トム・グッドマン=ヒル、デヴィッド・ヘミングス、テリー・オニール、ルドルフ・ペラー、ウィンター・アヴェ・ゾリ、ロバート・ウィロックス、ロバート・オー、マイケル・マクガフィー、ジョエル・カービー他。アラン・ムーアとケヴィン・オニールによるコミックを基にジェームズ・デイル・ロビンソンが脚本を執筆。撮影はダン・ローストセン。19世紀末のロンドン、驚異のハイテク兵器を駆使して世界征服を企む“ファントム”率いる謎の組織に対抗するため、伝説の力を秘めた7人の超人同盟“ザ・リーグ”が結成された。冒険家アラン・クォーターメイン(コネリー)をリーダーに、ネモ船長(シャー)、吸血鬼ミナ・ハーカー(ウィルソン)、透明人間ロドニー・スキナー(カラン)、トム・ソーヤー(ウエスト)、不死身の男ドリアン・グレイ(タウンゼント)、ジキル博士&ハイド氏(フレミング)が時空を超えて集結し、“ファントム”との死闘を繰り広げる。

音楽はトレヴァー・ジョーンズ「Dawn of a New Century」は、静かなイントロからブラスとパーカッションを効かせたフルオーケストラによるダイナミックでパワフルな音楽へと展開。最近の彼のスコア中ではかなり力が入っている。「Kenya - Wait for Me」「Son of Africa」はアフリカの民俗音楽風コーラスとパーカッションの組み合わせだが、こういう音楽はやはり誰が書いても平凡に聞こえる。「Task Requires Heroes」は、ややコミカルなタッチ。「Nautilus - Sword of the Ocean」は、後半ダイナミックなマーチ調に展開。「The Game Is On」「Capturing Mr Hyde」「Storming the Fortress」「May This New Century Be Yours」等はダイナミックなアクションスコアで、なかなか聴き応えがある。「Treachery」は後半が重厚に盛り上がる。

尚、このスコアはアップル・コンピュータがフィルム・スコアとしては初の試みとして“iTunes Music Service”で$9.99でダウンロード販売している(MacOS XベースのMac PCのみ)。ここで紹介しているCDはアメリカのVarese Sarabandeレーベルがリリースしたもので、同社のウェブサイト(www.varesesarabande.com)でのみ通信販売されている。尚、欧州ではColosseumレーベルがCDをリリースしている。
(2003年9月)

Trevor Jones

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