ロード・オブ・ザ・リング／王の帰還 THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING
| 作曲・指揮：ハワード・ショア Composed and Conducted by HOWARD SHORE
演奏：ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・ヴォイシーズ、ロンドン・オラトリー・スクール・スコラ （米Reprise / 48560-2） |
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J・R・R・トールキンの原作を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の第3部。監督はピーター・ジャクソン。出演はイライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー、ヴィゴー・モーテンセン、ショーン・アスティン、ケイト・ブランシェット、ジョン・リス＝デイヴィス、バーナード・ヒル、クリストファー・リー、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルーム、ヒューゴ・ウィーヴィング、ミランダ・オットー、デヴィッド・ウェンハム、ブラッド・ドゥーリフ、カール・アーバン、ジョン・ノーブル、アンディ・サーキス、イアン・ホルム、ショーン・ビーン他。脚本はピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュとフィリッパ・ボウエン。撮影はアンドリュー・レスニー。ここまでダークで重厚で延々と続くファンタジー映画が、ここまで世界的な大ヒットになったことは、やはりちょっと不思議。社運をかけて製作したニューライン（失敗していたら倒産だったかも）も、日本の権利を3本まとめて買った日本ヘラルドも、実際に公開されるまではここまでの成功を予測しなかっただろう。この映画の1作目の直前に「ハリー・ポッター」が公開されて大ヒットになったことの影響もあるかもしれない。
この3部作は作曲家ハワード・ショアにとっても代表作になったが、最終章では前作の主題を一部継承しながらも、オーケストラ、コーラス、ソロ・ヴォーカル等によるカラフルで情感豊かなスコアを展開している。「A Storm Is Coming」は静かなオープニングから激しいタッチに。「Minas Tirith」はパワフルで躍動的なオーケストラにコーラスが加わり、ベン・デル・マエストロによるボーイ・ソプラノがアクセントとなっている。「The White Tree」「Minas Morgul」「The Ride of the Rohirrim」「Shelob's Lair」「Ash and Smoke」等は、緊張感のあるダイナミックなアクションスコア。「The Steward of Gondor」はストイックなタッチで、後半にピピン役のビリー・ボイドのヴォーカルが入る。「Twilight and Shadow」はルネ・フレミングの幻想的なヴォーカルをフィーチャーした曲。「Anduril」はオーケストラとコーラスによる荘厳なタッチ。「The Fields of the Pelennor」ではオーケストラにパワフルなコーラスが加わり、壮大に盛り上がる。「The Black Gate Opens」は、前作の主題を織り込んだ曲で、サー・ジェームズ・ゴールウェイのフルートのソロをフィーチャー。「The End of All Things」は、ドラマティックなコーラスとオーケストラにルネ・フレミングのヴォーカルが加わり荘厳に盛り上がる。「The Return of the King」は前作の主題を中心に、ジェームズ・ゴールウェイのフルート、アラゴルン役のヴィゴー・モーテンセンのヴォーカル、ルネ・フレミングのヴォーカルをフィーチャーしたドラマティックな曲。「The Grey Havens」はジェームズ・ゴールウェイのフルートとオーケストラによる静かに感動的な曲。最後はアニー・レノックスのヴォーカルによる「Into the West」で締めくくる。
このスコアのサントラCDには、通常盤とは別にDVDが付いた限定盤があり、このDVDには前2作のダイジェストを含む「王の帰還」の予告編、このスコアをハワード・ショアが作曲する過程のドキュメンタリー、フォト・ギャラリーが収録されている。また、全3作のスコアをまとめた限定ボックスセット（コレクターズ・カード18枚入り）もリリースされている。
（2004年1月）
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2007年11月に、4枚組CD＋DVDオーディオ・ディスク（全曲をサラウンド・サウンドで収録）の完全盤（Complete
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