2004製作のアメリカ映画。監督は「(未公開)偽証/殺人者は2度裁かれる」(1995)「ウォーターボーイ」(1998)「ウェディング・シンガー」(1998)等のフランク・コラチ。出演はジャッキー・チェン、スティーヴ・クーガン、ロバート・フィフェ、ジム・ブロードベント、イアン・マクニース、デヴィッド・ライアル、ロジャー・ハモンド、アダム・ゴッドレイ、カレン・モク、ハワード・クーパー、ダニエル・ヒンチクリッフ、ウォルフラム・トゥーフェル、トム・ストラウス、キット・ウエスト、ユウェン・ブレムナー、パトリック・パルー、セシル・ドゥ・フランス、リチャード・ブランソン、アーノルド・シュワルツェネッガー、サモ・ハン、ダニエル・ウー、ロブ・シュナイダー、ルーク・ウィルソン、オーウェン・ウィルソン、マーク・アッディ、ジョン・クリーズ、キャシー・ベイツ他。ジュール・ヴェルヌの有名な原作を基にマイケル・D・ウェイス、デヴィッド・ベヌロとデヴィッド・ゴールドスタインが脚本を執筆。撮影はフィル・メヒュー。1872年、ロンドンの社交クラブで“80日あれば世界一周できる”という賭けに乗った発明家のフィリアス・フォッグ(クーガン)は、従者パスパルトゥー(チェン)と共に冒険へと旅立つが、パスパルトゥーには別の目的があった・・。同じ原作の映画化作品には、1956年のマイケル・アンダーソン監督による「80日間世界一周」(出演:デヴィッド・ニーヴン、カンティンフラス、シャーリー・マクレーン、ロバート・ニュートン、ジョー・E・ブラウン、マルレーネ・ディートリッヒ、ロナルド・コールマン、マルティーヌ・キャロル、シャルル・ボワイエ、トレヴァー・ハワード他/音楽:ヴィクター・ヤング)や、1989年のバズ・キューリック監督によるTV映画「新80日間世界一周」(出演:ピアース・ブロスナン、エリック・アイドル、ジル・セント・ジョン、ピーター・ユスティノフ、ロディ・マクドウォール、リー・レミック、ロバート・ワグナー、クリストファー・リー他/音楽:ビリー・ゴールデンバーグ)等がある。
音楽はトレヴァー・ジョーンズが作曲しており、大編成オーケストラを派手に鳴らした明るく豪快な英国調冒険活劇音楽を展開している。「Around
the World Overture」は、ヒロイックでスケールの大きい序曲で、アヴェンチャー・スピリットを感じさせるカラフルな曲。「Jetpack
Journey」は躍動的なアクションスコア。「The Wager」は勇壮で明るいマーチ。「Rendezvous in Paris」はアコーディオンをフィーチャーした舞踏音楽風のコミカルで華麗な曲。「The
Balloon Chase」はカラフルでダイナミックな追跡音楽。パワフルで豪快。「1st Class Waltz」は優雅で美しいワルツ。「Prince
Hapi Escape」はダイナミックなアクション音楽。「Agra to China」は「インディ・ジョーンズ」風のマーチで楽しい。「Return
of the Jade Buddha」はメランコリックなタッチ。「Lost in America」も明るく豪快。「"Exactly
Like My Dream"」はヒロイックで壮大なフィナーレ。痛快なアドヴェンチャー音楽で、トレヴァー・ジョーンズの近年のベストだろう。冒頭に「Everybody
All Over the World (Join the Celebration)」(デヴィッド・A・スティワートとシルヴィア・ヤング・シアター・スクール合唱団)「River
of Dreams」(ティナ・スガンド)「It's a Small World」(バハ・メン)の3曲の挿入歌が収録されている。
(2004年7月)
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