スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 STAR WARS: EPISODE III - REVENGE OF THE SITH

作曲・指揮:ジョン・ウィリアムス
Composed and Conducted by JOHN WILLIAMS

演奏:ロンドン交響楽団、ロンドン・ヴォイシーズ
Performed by the London Symphony Orchestra, London Voices

(米Sony Classical / SK 94220)

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2005年7月日本公開の「スター・ウォーズ」シリーズ第6作(エピソード3)。監督・脚本・製作総指揮はジョージ・ルーカス。出演はユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、クリストファー・リー、サミュエル・L・ジャクソン、フランク・オズ、イアン・マクディアミッド、ジミー・スミッツ、アンソニー・ダニエルズ、ケニー・ベイカー、ピーター・メイヒュー、アーメッド・ベスト他。撮影はデヴィッド・タッターサル。2005年5月15日にカンヌ国際映画祭の公式上映(コンペ外)でワールド・プレミア公開され話題になっていた。

ここでのジョン・ウィリアムスのスコアは全体に暗いタッチで、最後のエンド・クレジット以外に明るく盛り上がる瞬間がない。「Battle of the Heroes」「Anakin's Betrayal」「Grievous Speaks to Lord Sidious」「The Birth of the Twins and Padme's Destiny」等での、ロンドン・ヴォイシーズのコーラスをフィーチャーしたドラマティックな音楽が印象に残るが、これらの曲にもトラジックでダークなトーンが貫かれている。「General Grievous」「Grievous and the Droids」等でのビジーなアクションスコアも手堅い。また、「Anakin's Dream」ではエピソード2のラブ・テーマ、「Palpatine's Teachings」「Anakin vs Obi-Wan」ではダース・ベイダーの主題、「Enter Lord Vader」では皇帝の主題等、過去のスコアの主題が引用されている。最後の「A New Hope and End Credits」で、エピソード4のレイア姫の主題と「王座の間とエンドタイトル」のマーチが登場するのが懐かしい。1977年に公開された第1作(エピソード4)のエンドタイトルを引用して、28年後に公開された完結編を終わらせることで、1つの巨大な音楽的ループを形作ることがルーカスとウィリアムスの意図のような気がする。個人的にも、この「王座の間」のマーチが「スター・ウォーズ」シリーズの全ての主題の中で一番好きな曲である。

ボーナスDVDとして、イアン・マクディアミッドのホストによりシリーズ6作品のストーリーを主要な楽曲により紹介していく「STAR WARS: A MUSICAL JOURNEY」が付いている。
(2005年5月)

John Williams

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