(TV)対独パルチザン戦線1943 -ナチス包囲の島- CEFALONIA
作曲・指揮:エンニオ・モリコーネ
Composed and Conducted by ENNIO MORRICONE
演奏:ローマ・シンフォニエッタ、リリコ・シンフォニコ・ロマーノ合唱団
Performed by Orchestra Roma Sifonietta, Coro Lirico Sinfonico Romano
(伊Rai Trade / FRT 408)
2005年製作のイタリアのTV映画。監督はリッカルド・ミラーニ。出演はルカ・ジンガレッティ、ルイザ・ラニエリ、ジャスミネ・トリンカ、コルラド・フォルテュナ、ロベルト・デ・フランチェスコ、ヴァレリオ・マスタンドレア、クラウディオ・アメンドラ、ファウスト・パラヴィディーノ、クラウディオ・ジオエ、マルチェロ・マッザレーラ、アントニオ・ミロ、フラヴィオ・ピスティッリ、パオロ・セッタ他。脚本はサンドロ・ペトラグリアとステファーノ・ルッリ。撮影はステファーノ・リッチオッティ。第二次大戦中、ギリシャのケファロニア島を占領していたイタリア軍兵士1万人がドイツ軍に虐殺された史実を描くドラマ。
音楽は、10月8日、9日の再来日コンサートも楽しみなベテランのエンニオ・モリコーネ。彼はこの手のシリアスなTV映画の音楽に傑作が多いが、ここでもオーケストラとコーラスを組み合わせた情感豊かで極めてドラマティックなスコアを展開している。「Dammi
La Mano」は静かに力強いマーチで、美しく印象的。「Quella Sera」も情感豊かで美しい。「Sulla Sponda」はドラマティックでややトラジックな曲。「Nell'isola,
Soli」は、オーケストラとコーラスにトランペット・ソロをフィーチャーした力強い曲。「Piccola Marcia」は、メインの主題を織り込んだ荘厳な曲。「Una
Sera in Permesso」はジェントルなタッチ、「Riflessivo, Meditativo」はトラジック、「Via
Dall'inferno」は暴力的で激しい曲。「Marcia Del Giuramento」は、メインの主題の静かなアレンジメント。「Ancore
Vivi Per L'amore」もジェントルな曲。「Composizione Sulla Resistenza」は不吉なタッチで、徐々に緊張感を盛り上げていく。ラストの「Dammi
La Mano」はメインの主題のリプライズ。モリコーネのファンは必聴。
(2005年8月)
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