(未公開)バンディダス BANDIDAS 作曲・指揮:エリック・セラ 演奏:ロンドン・セッション管弦楽団 (仏Recall Music for Films / RIMFF06-8345118342) |
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2005年製作のフランス映画(製作はEuropaCorp)。監督はノルウェー出身で、“バドワイザー”“ルノー”等300本以上のCMの演出を手がけているヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベルグのコンビで、これが長編映画デビュー。出演はサルマ・ハエック、ペネロペ・クルス、スティーヴ・ザーン、ドワイト・ヨーカム、サム・シェパード、デニス・アーント、オードラ・ブレイザー、イスマル・“イースト”・カルロ、カルロス・セルヴァンテス、ジョセフ・D・ライトマン、ホセ・マリア・ネグリ、レニー・ザンデル、エドガー・ヴィヴァー、フンベルト・エリゾンド他。脚本はリュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメン。撮影はベッソン監督作品の常連ティエリー・アルボガスト。メキシコを舞台に、自分たちの父親に傷を負わせ命を奪った悪徳銀行家の手先ジャクソン(ヨーカム)に復讐し、悪党一味に乗っ取られた銀行から金を取り返すため、銀行強盗のプロ(シェパード)から手ほどきを受け、銀行を襲撃していくサラ(ハエック)とマリア(クルス)の活躍を描くコメディ調ウエスタン。
音楽は「グラン・ブルー」「ニキータ」「レオン」「フィフス・エレメント」等、ベッソン監督作品のコラボレーターとして知られるエリック・セラ。メキシコ/スペイン風のフレーバーにマカロニ・ウエスタン調のタッチを加えたスコアを展開。「The
Scientific Method」は、マカロニ風のエレキギターによるイントロから、クエンティン(ザーン)が殺人現場を科学捜査するシーンのコミカルなタッチへ。「Maria
Y Su Cabballo」は、陽気な舞踏音楽風からサスペンス調へ。「Sara Y Maria」は、ややメランコリックなタッチのサラとマリアの主題。「You
Killed My Father」「Los Peones En La Iglesia」「El Pueblo En La Caverna」「Princesa
Sara」等はドラマティックなタッチ。「Solmo」「Traperas」「Adious」「El Caballo Atras」等はスパニッシュ・フレーバーの陽気な舞踏音楽。「Billbuck」「Bandidas
Finalio」はマカロニ風エレキギターをフィーチャーしたアクション・スコア。「Las Bandidas」は、ヒロイックな“バンディダス”の主題で、これがなかなかかっこいい。もう少し長ければよかったのだが。「El
Torrente」「Los Mercenarios」「Novios En El Banco」はサスペンス・アクション音楽。「Leyenda Y
Muerte」もマカロニ風のトランペット・ソロ。ラストは“バンディダス”の主題のリプライズ「Las Bandas (Reprise)」で締めくくる。ボーナスとして、19分ほどのメイキング映像が収録されており、エリック・セラのインタビューや録音風景、エリック自らがギターやパーカッション類を演奏する映像等が収録されている。
(2006年2月)
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