2006年製作のアメリカ映画。監督は「ツイスター」(1996)「パーフェクト ストーム」(2000)「マスター・アンド・コマンダー」(2003)でアカデミー賞の特殊効果賞にノミネートされているステフェン・ファングマイアーで、これが監督デビュー作。出演はエド・スペリーアス、ジェレミー・アイアンズ、シエンナ・ギロリー、ロバート・カーライル、ジョン・マルコヴィッチ、ギャレット・ヘドランド、アラン・アームストロング、クリストファー・イーガン、ゲイリー・ルイス、ジャイモン・フンスー、レイチェル・ワイズ(声の出演)、リチャード・リフキン、スティーヴ・スペアーズ、ジョス・ストーン、キャロライン・チケジー他。クリストファー・パオリーニの原作『エラゴン/遺志を継ぐ者〜ドラゴンライダー1』を基にローレンス・M・コナー、マーク・ローゼンタールとジェシー・ウィグトウが脚本を執筆。撮影はヒュー・ジョンソン。邪悪なガルバトリックス王(マルコヴィッチ)に支配された帝国アラゲイシアを舞台に、世界の命運を握るドラゴンと出会った少年エラゴン(スペリーアス)が、数々の困難に立ち向かいつつ成長していく姿を描くファンタジー・アドベンチャー。
音楽はパトリック・ドイルが作曲しており、非常に明快かつパワフルなオーケストラル・スコアを展開。「Eragon」は、明るくヒロイックなメインの主題。「Roran
Leaves」は、メインの主題のジェントルなアレンジメント。「Saphira's First Flight」は、ドラゴン(サフィラ)の飛翔を表現した壮大な曲。「Ra'zac」「Fortune
Teller」は、ダークなイントロから後半ダイナミックなタッチへ。「Burning Farm」は、トラジックなタッチ。「If You
Were Flying」は、メインの主題のリプライズ。「Brom's Story」「Durza」はダークなタッチ。「Passing
the Flame」は、荘厳な曲。「Battle for Varden」は、ストイックなイントロからメインの主題、パワフルでダイナミックなアクションスコアへと展開する全編のクライマックス。「Together」は、女声をフィーチャーしたメインの主題のジェントルなアレンジメント。「Saphira
Returns」「Legend of Eragon」もメインの主題で、後者は壮大に締めくくるフィナーレ。最後にアヴリル・ラヴィーンのヴォーカルによる挿入歌「Keep
Holding On」と、ジェムによるメインの主題のヴォーカル版「One in Every Lifetime」が収録されている。
(2006年12月)
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