(未公開)サイン・オブ・デス PARS VITE ET REVIENS TARD

作曲:パトリック・ドイル
Composed by PATRICK DOYLE

指揮:ジェームズ・シャーマン
Conducted by JAMES SHEARMAN

演奏:ロンドン交響楽団
Performed by the London Symphony Orchestra

(独Colosseum / CST 81152)

cover
このCD(輸入盤)を購入する

2006年製作のフランス映画(英語題名は「Have Mercy on Us All」/日本では劇場未公開でビデオ発売済み)。2007年3月15日〜20日の期間、東京・横浜・大阪で開催されるフランス映画祭2007で上映(上映時の邦題 は「逃げろ!いつか戻れ」)。監督は「悲しみのヴァイオリン」(1986)「罪深き天使たち」(1989)「インドシナ」(1992)「フランスの女」(1995)「イースト/ウェスト 遙かなる祖国」(2000)等のレジス・ヴァルニエ。出演はジョゼ・ガルシア、 リュカ・ベルヴォー、オリヴィエ・グルメ、マリー・ジラン、ニコラ・カザール、リン・ダン・パム、ミシェル・セロー、ナディーヌ・アラリ、ソフィー・オブリー、ジャン=ピエール・ベッケール他。フランスのミステリ作家フレッド・ヴァルガスの原作を基にジュリアン・ラプノー、アリアーヌ・フェール、レジス・ヴァルニエ、ローランス・ショーとアリエット・マランが脚本を執筆。撮影はローラン・ダイヤン。 ペストへの恐怖をたくみに利用し、連続殺人を成し遂げようとする犯人と、予想もできないその手口に翻弄される警察の姿を描いたミステリー。2000年のパリ。公園で読み上げられた謎の詩と、突然扉に現れた謎のマーク。そして、体中に黒い斑点が浮き出た全裸死体が次々と発見されると、パリ市内はバイオテロによるペストの再来ではないかとパニックに陥る。しかし、死因が毒殺だと判明したとき、犠牲者たちの思わぬ共通点が浮き彫りになり……。

音楽は「インドシナ」(1992)「フランスの女」(1995)「イースト/ウェスト 遙かなる祖国」(2000)等でもレジス・ヴァルニエ監督と組んでいるイギリスの作曲家パトリック・ドイル。重厚な心理サスペンス音楽を展開。「Camille」は、ピアノとオーケストラによるミステリアスなタッチ。この主題は「La mort en marche」等でも繰り返される。「Les symptomes du fleau」「Adamsberg & Marie」は、メランコリックな曲。「L'erudit」以降、「La longue nuit」「L'archeologue」「Le solitaire」「La maison du mystere」「Mort a Marseille」等、不吉なサスペンス音楽が連続。「Le semeur」「Chasse a l'homme」は、緊張感のあるアクション音楽。「Revelation」「Le crime e l'enfant」もサスペンス調で、最後の「La coupable」は、重厚なサスペンスアクション音楽で締めくくる。
(2007年3月)

Patrick Doyle

Soundtrack Reviewに戻る


Copyright (C) 2007  Hitoshi Sakagami.  All Rights Reserved.