コマンド戦略 THE DEVIL'S BRIGADE

作曲・指揮:アレックス・ノース
Composed and Conducted by ALEX NORTH

(米Intrada / Intrada Special Collection Volume 42)

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1967年製作のアメリカ映画。監督は「シェナンドー河」(1965)「大西部への道」(1967)「バンドレロ」(1968)「大いなる男たち」(1969)「チザム」(1970)「ビッグケーヒル」(1973)「ワイルド・ギース」(1978)「北海ハイジャック」(1980)「シーウルフ」(1980)等、西部劇や戦争アクションで知られるアンドリュー・V・マクラグレン。出演はウィリアム・ホールデン、クリフ・ロバートソン、ヴィンセント・エドワーズ、マイケル・レニー、ダナ・アンドリュース、グレッチェン・ワイラー、キャロル・オコナー、アンドリュー・プライン、ジェレミー・スレート、クロード・エイキンス、ジャック・ワトソン、リチャード・ジェッケル、ビル・フレッチャー、リチャード・ドーソン、トム・トゥループ、ルーク・アスキュー、ジャン=ポール・ヴィニョン、トム・スターン、ハリー・ケリー・Jr、パトリック・ノウルズ、ジェームズ・クレイグ他。ロバート・H・アドルマンとジョージ・ウォルトンの原作を基にウィリアム・ロバーツが脚本を執筆。撮影はウィリアム・H・クロシアー。第二次大戦中のイタリア戦線を舞台に、米軍ならず者集団とカナダのエリート集団から構成される連合軍第一コマンド部隊によるドイツ軍山岳基地攻略を描く戦争アクション。危険度の高い特攻作戦用に組織された第一コマンド“The Devil's Brigrade”は第二次大戦中に実在し、実際には“The Black Devils”と呼ばれていた。

音楽はアレックス・ノースが作曲しており、公開当時の1968年に米United Artistsレーベルよりルロイ・ホームズ指揮による再録音によるLPが出ていたが、今回米IntradaからリリースされたCDは初のサントラ音源によるコンプリート・スコアのアルバム化。ヴァイオリン、ヴィオラ等の弦楽器を除き、木管楽器、金管楽器を強調したオーケストラ構成(弦楽器はチェロのみ)によるミリタリスティック・スコアを展開。「Main Title」は、スコットランドの非公式な国歌と位置づけられている有名な“勇敢なるスコットランド(Scotland the Brave)”を織り込んだ、豪快でコミカルなマーチによるメインタイトル。中盤の短いフレーズの積み重ねによる展開がノースらしい。「30 Mile Hike - Parts 1 & 2」「30 Mile Hike - Part 3」は、サスペンス調からコミカルなマーチへ。「Ski Training」も、コミカルで豪快なタッチ。「Graduation Ceremony」は、陽気なマーチ。「The Stream / Continuing Down the Stream」「Infiltrating the City / Gathering of Prisoners」「The Prisoner Roundup Continues / Santa Elia Wrap-Up」は、サスペンス音楽。「Dunkirk Revisited」「Climb Up the Mountain」は、ジェントルな曲。「Continue the Climb」は、ストイックでドラマティックな曲。「Surrender Aftermath & End Title」は、ストイックなタッチからマーチによるエンドタイトルへ展開。ボーナストラックとして、「Scotland the Brave」を含む劇中のソース音楽3曲、ジャズ・スタンダード4曲、クリスマス音楽2曲、「Main Title」「End Title」の別アレンジを収録。2000枚限定プレス。
(2007年6月)

Alex North

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