(未公開/TV)MISSUS

作曲・指揮:エンニオ・モリコーネ
Composed and Conducted by ENNIO MORRICONE

演奏:RAI管弦楽団
Performed by Orchestra della RAI RadioTelevisioneItaliana

(伊RAI Trade / FRT 421)


1993年製作のイタリア=フランス=ドイツ合作によるTV映画。監督は「(TV)ムッソリーニと私」(1983)「(TV)サハラの秘宝」(1987)「(TV)恐怖の航海/アキレ・ラウロ号事件」(1990)「(TV)戦火の奇跡 〜ユダヤを救った男〜」(2002)等のアルベルト・ネグリン。出演はイアン・グレン、ジャック・ペラン、ヘルムート・グリム、マリオ・アドルフ、キャサリン・ウィルケニング、エフゲニーヤ・ドブロフルスカヤ、ヴェデック・スタンザック他。撮影はダニエル・ナンヌッチ。国際色豊かなキャストによるスパイ・スリラー。

音楽は、アルベルト・ネグリン監督作品を多数手がけているエンニオ・モリコーネ「Per Olga」は、ピアノとストリングスによるしっとりとしたタッチのメインの主題で、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の「デボラのテーマ」に似た主題。中盤でストリングス主体の演奏により繰り返される。「Ritorno a Mosca」は、ビジーでダイナミックな曲。「Viaggio Verso Dove」は、リリカルでトラジックな主題から後半はジェントルなタッチへ展開。この曲も後半で再登場する。「Espressivamente Umano」は、情感豊かな美しい曲。「Missus」「Nel Buio, La Solitudine」は、サスペンスフルな曲。「Dolcemente Espressivo」「Dolcemente Espressivo」は、ドラマティックなタッチ。「Nel Vortice」は、躍動的でスリリング。「Senza Ritorno」は、かつてのモリコーネのウエスタン音楽を想起させるストイックでダイナミックな曲。「Espressivamente Umano」は、トラジックなタッチ。ラストはメインの主題「Per Olga」のリプライズにより締めくくる。
(2007年7月)

Ennio Morricone

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