スカイ・ライダーズ SKY RIDERS 作曲・指揮:ラロ・シフリン (米Aleph Records / 43) |
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1976年製作のアメリカ映画。監督は「電撃脱走・地獄のターゲット」(1972)「(未公開)シェークスピア連続殺人!!血と復讐の舞台」(1973)「ブラニガン」(1975)「(未公開)ズールー戦争/野望の大陸」(1979)「(未公開)シャーロック・ホームズ/バスカヴィル家の犬」(1983)「(TV)愛と哀しみのマンハッタン」(1986)等のダグラス・ヒコックス。出演はジェームズ・コバーン、スザンナ・ヨーク、ロバート・カルプ、シャルル・アズナヴール、ハリー・アンドリュース、ジョン・ベック、ズーズー、ケネス・グリフィス、ワーナー・ポカス、アンソニー・アンティパス、テリス・ゾトス、ニコル・ツァキリディス、アーニー・F・オーサッティ、バーバラ・トレンサム、ヘンリー・ブラウン他。ビル・マッゴーとホール・T・スプラーグの原案を基にジャック・デウィット、スタンリー・マンとギャリー・マイケル・ホワイトが脚本を執筆。撮影はウーサマ・ラウィ、ジム・フリーマンとグレッグ・マッギリヴレイ。アメリカ人実業家ジョナス・ブラッケン(カルプ)の妻エレン(ヨーク)と子供がギリシャでテロリストたちに誘拐される。現地警察のニコリディス刑事(アズナヴール)による人質救出は失敗に終わるが、エレンの前夫ジム・マッケイブ(コバーン)がハンググライダー乗りのプロたちを集め、切り立った断崖絶壁の上にあるテロリストのアジトに急襲をかける……。
音楽はラロ・シフリンが作曲しており、同時期に「鷲は舞いおりた」(1976)「さすらいの航海」(1976)「テレフォン」(1977)「ジェット・ローラー・コースター」(1977)等を手がけていた頃のサスペンス・アクション・スコア。冒頭の「Flying
Circus」は、サーカス音楽風のジェントルで快活なワルツや陽気なマーチがメドレー風に展開。「ジェット・ローラー・コースター」の遊園地音楽に通ずる明るいタッチ。続く「Climbers」からは、シフリンの得意とするシャープでハイテンションなサスペンス音楽が連続し、正に圧巻。「The
Riders」は、ドラマティックでサスペンスフル。「Gliding」も、ハイテンションなサスペンス音楽。「The
Terrorists」は、ミリタリスティックなテロリストたちの主題。「The Last Kite」「Copters and Gliders」も、ハイテンションなサスペンス・アクション音楽。最後の「End
Credits」は、ジェントルで快活なエンドクレジットで締めくくる。70年代シフリンのベスト・パターンで、シャープなブラスやストリングスにギリシャの楽器ブーズーキをフィーチャーしたハイテンションなスコア。シフリン自身が主宰する米Alephレーベルによるコンプリート・スコア(約49分)の初リリース。ファン必須盤。
(2009年8月)
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