ラロ・シフリン
  Lalo Schifrin

Date of Birth: 1932/6/21
Place of Birth: Buenos Aires, Argentina

Mini Biography:

As a young man in his native Argentina, Lalo Schifrin received classical training in music, and also studied law. He continued his formal music education at the Paris Conservatory during the early 1950's. Simultaneously, he became a professional jazz pianist, composer and arranger, playing and recording in Europe. When he returned to Buenos Aires in the mid 1950's, he formed his own big concert band. It was during a performance of this band that Dizzy Gillespie heard Schifrin play and asked him to become his pianist and arranger. In 1958, he moved to the United States and thus began a remarkable career. He has written more than 100 scores for films and television. Among the classic scores are "Mission Impossible", "Mannix", "The Fox", "Cool Hand Luke", "Bullitt", "Dirty Harry", "The Cincinnati Kid", and "Amityville Horror." He has won four Grammy Awards (with twenty-one nominations), one Cable ACE Award, and received six Oscar nominations. In 1987, he was appointed as Musical Director of the Paris Philharmonic Orchestra, and held this post for five years. Among his other conducting credits are the London Philharmonic Orchestra, the London Symphony Orchestra, the Vienna Symphony Orchestra, the Los Angeles Philharmonic, the Israel Philharmonic, the Mexico Philharmonic, the Houston Symphony Orchestra, the Los Angeles Chamber Orchestra, the Mexico City Philharmonic, the Atlanta Symphony Orchestra, the Orchestra of Saint Luke (New York City), and the National Symphony Orchestra of Argentina. As a jazz musician he has performed and recorded with great personalities such as Dizzy Gillespie, Sarah Vaughan, Ella Fitzgerald, Stan Getz, and Count Basie. In 1990, he was commissioned to write the Grand Finale for an event which took place in Caracalla, Italy, to celebrate the finals of the World Cup Soccer Championship. In this concert, the Three Tenors, Luciano Pavarotti, Placido Domingo and Jose Carreras sang together for the first time, with the orchestras conducted by Zubin Mehta. His longtime involvement in both the jazz and symphonic worlds came together beginning in 1993 when he was featured as pianist and conductor for his on-going series of "Jazz Meets the Symphony" recordings, with the London Philharmonic Orchestra, and such notable jazz stars as Ray Brown, Grady Tate, Jon Faddis, Paquito D'Rivera and James Morrison. He has been appointed "Chevalier de l'Ordre des Arts et Lettres", one of the highest distinctions granted by Frances' Minister of Culture. In 1998, the Argentine government appointed him Advisor to the President in Cultural Affairs with a rank of Secretary of the Cabinet.

Official website of Lalo Schfrin: http://www.schifrin.com/

 

*** ラロ・シフリンのCDを購入する ***
↑Amazon.co.jp で“Lalo Schifrin”を検索した結果が表示されます。
ただし、指揮だけ担当しているCDや、サントラ盤ではないCD等が含まれている場合があります。


ダーティハリー  DIRTY HARRY ANTHOLOGY

作曲・指揮:ラロ・シフリン
Composed and Conducted by LALO SCHIFRIN

(米Aleph / 0003)

cover
このCD(輸入盤)を購入する

クリント・イーストウッドが、サンフランシスコ市警察殺人課のハリー・キャラハン刑事を演じた彼の代表作「ダーティハリー」シリーズの音楽を収録したコンピレーション・アルバム。シリーズ第1作目の「Dirty Harry」(1972/ドン・シーゲル監督)を見た時には、その凝縮された無駄のないストーリーテリングと、シャープで緊張感に満ちた演出が強烈な印象を残し、その後何度も見直して作品の構造を研究したものである。2作目の「Magnum Force」(1973/テッド・ポスト監督)も大いに期待して見たが、これは派手なアクションシーンが豊富にあるにもかかわらず、何となく間延びした緊張感のない作品でがっかりさせられた。同じ題材でも監督の技量によってこうも映画の完成度が違うものかと思い知らされた。これで、ドン・シーゲルという名前を覚え、「殺人者たち」「突撃隊」「刑事マディガン」「マンハッタン無宿」「突破口!」「テレフォン」「ラスト・シューティスト」「アルカトラズからの脱出」等、彼の監督作品を見まくり、すっかり大ファンになってしまった。ドン・シーゲルは私にとって「監督によって映画を見る」ということの原点だったような気がする。

「Dirty Harry」を見た時のもうひとつの強烈なインパクトは、ラロ・シフリンによる音楽だった。冒頭、殺人鬼の構えたスナイパーライフルの銃口のタイトクロースアップにかぶさって、軋むような不協和音と女声の組合わせによる不気味な音楽で始まり、殺人鬼が獲物を仕留めると、鋭いドラムスのイントロと共にハリー・キャラハンが殺人現場に登場するショットに切り替わり、アップビートのメインテーマに移る。これが極めてハードボイルドなタッチでかっこよく、映画全体の暴力的でスタイリッシュなトーンをのっけから確立していた。当時、この映画のサントラ盤はリリースされておらず、かろうじてメインタイトルだけが収録されたWarner Brothersの輸入盤コンピレーションLPを手に入れて、この曲だけ何度も聴きたおしたものである。

その後、4作目の「Sudden Impact」(1983/イーストウッド自身が監督)が公開された時に、シリーズの1作目から4作目までのサントラを集めたコンピレーションLPがリリースされ、これにはあのメインタイトル(但し中間がカットされて短くなったVersion)や、殺人鬼「サソリ」のテーマ等も含まれており、ファンとして画期的なリリースだった。

今回シフリンのプロデュースによるAlephレーベルからリリースされたこのコンピレーションCDは、基本的には15年前に発売された前述のLPのCD化だが、前回収録されていなかった曲も多数含まれている。ただ、シリーズ3作目「The Enforcer」のみ、「ワイルドバンチ」等のジェリー・フィールディングが音楽を担当しており、前回のLPには3曲含まれていたが、このCDには全く収録されていない。また、5作目「Dead Pool」もシフリンがスコアを書いているが、これは版権の関係で収録されていない。

「Dirty Harry」の音楽は、メイン・タイトルの「Dirty Harry’s Creed」(イーストウッドによるセリフ「俺がもう6発撃ったかまだ5発か…」が冒頭に入っている)や、殺人鬼「サソリ」のテーマ、ハリーがサソリをシーザー・スタジアムの中央に追いつめて44マグナムで仕留めるシーンの音楽、ハリーが警官バッジを投げ捨てるラストシーンの音楽等、主要な曲が全て収められている。これ以外に「Magnum Force」「Sudden Impact」の音楽も含まれているが、何といっても1作目のスコアが素晴らしく、これはシフリンのベストだと思う。

ラロ・シフリンはアルゼンチンのブエノス・アイレス出身のベテラン作曲家で、ジャズをベースとした洗練された作風で知られているが、TVの「スパイ大作戦」のテーマ(デ・パルマ監督による映画化でも使われた)や「燃えよドラゴン」等、大ヒットした音楽がいくつかある。 スティーブ・マックイーン主演の刑事アクション「ブリット」や、「シンシナティ・キッド」「戦略大作戦」「鷲は舞いおりた」「ジェット・ローラー・コースター」「オフサイド7」等、アクションやサスペンスのジャンルで優れたスコアを多数手がけているが、ドン・シーゲル監督とのコラボレーションも有名で、「ダーティハリー」以外にも「マンハッタン無宿」「白い肌の異常な夜」「突破口!」「テレフォン」等の音楽を担当している。

しばらく映画音楽の仕事はしていなかったが、ジャズやフュージョンのアルバムはリリースしており、ロンドン交響楽団を指揮したジャズ+クラシックのクロスオーバーの作品もある。今になって「ダーティハリー」シリーズのサントラCDがリリースされた理由は不明だが、やはりこのスコアが彼にとっての最高傑作であることは間違いないと思う。
(1998年10月)

=2008年4月追加=

故・山田康雄氏によるクリント・イーストウッドの日本語吹替音声を初収録した「ダーティハリー」シリーズ全5作のデジパックDVD BOXが2008年7月9日に発売される。
cover
このDVDを購入する

DIRTY HARRY (Complete Score)

↑Top


(未公開)THX 1138  THX 1138

作曲・指揮:ラロ・シフリン
Composed and Conducted by LALO SCHIFRIN

(米Film Score Monthly / FSM Vol.6 No.4)

cover
このCD(輸入盤)を購入する

「スター・ウォーズ」シリーズのジョージ・ルーカスがUSCの学生時代に撮った15分のSF短編「電子的迷宮/THX-1138:4EB」を、フランシス・フォード・コッポラ 製作総指揮、ルーカス監督により1971年に長編映画としてリメイクした作品(日本では劇場未公開でビデオが発売されている)。出演はロバート・デュヴァル、ドナルド・プレザンス、マギー・マッコミー、ドン・ペドロ・コレー、イアン・ウルフ他。脚本はルーカスとウォルター・マーチ。撮影はデイヴ・マイヤーズとアルバート・カーン。製作はローレンス・スターマン。25世紀、人類はコンピュータによって管理された地下世界で、精神抑制剤を投与され、登録番号で呼ばれてさまざまな作業に従事していた。主人公のTHX1138(1138はルーカスがサンフランシスコに住んでいた時の電話番号の下4桁である)と彼のルームメイトの女性LUH3417は、抑制剤の投与をしない日々を続けたために次第に恋愛感情に目覚め、禁止されている肉体関係を交わしてしまう……。

音楽はラロ・シフリンが担当。映画のトーンに合わせた無機的で不安定で閉塞感に満ちたスコアを書いており、かなり前衛的。「Main Title / What's Wrong?」は、ダークで不安定なタッチの小編成オーケストラと幻想的なコーラスによるメインタイトルで、スコアの大半はこれと似たトーンで展開していく。「Room Tone / Primitive Dance」の後半のダンス音楽は、タイトル通りプリミティヴでパーカッシヴ。「Be Happy / LUH / Society Montage」は、やはりダークなオケ+不吉なコーラスから、フルートによる寂寥感に満ちたラブテーマへと展開する。「Be Happy Again」は、突然底抜けに陽気なジングル・ソングで、かえって不気味(映画では未使用)。「SEN / Monks / LUH Reprise」では悪夢のような男声の呻きが不吉。「Torture Sequence / Prison Talk Sequence」は単調なパーカッションによる曲。「Love Dream / The Awakening」は内省的なフルートが印象的。「First Escape」「Third Escape / Morgue Sequence / The Temple / Disruption / LUH's Death」は、シフリンらしい抑制されたサスペンス音楽で、この作品と同年に彼が担当した「ダーティハリー」とそっくりなのが面白い。「The Hologram」は、短いが最も情感がこもった曲で、少しモリコーネの作風に似ている。エンディングはバッハの「St. Matthew Passion (End Credits)」で締めくくる。この他にシフリンが作曲したソース音楽が4曲含まれているが、いかにも彼らしいクールなジャズ。
(2003年4月)

↑Top


ダーティハリー(コンプリート・スコア) DIRTY HARRY (Complete Score)

作曲・指揮:ラロ・シフリン
Composed and Conducted by LALO SCHIFRIN

(米Aleph Records / 030)

cover
このCD(輸入盤)を購入する

1971製作。監督は「殺し屋ネルスン」(1957)「突撃隊」(1961)「殺人者たち」(1964)「刑事マディガン」(1967)「マンハッタン無宿」(1968)「真昼の死闘」(1969)「白い肌の異常な夜」(1971)「突破口!」(1973)「ドラブル」(1974)「ラスト・シューティスト」(1976)「テレフォン」(1977)「アルカトラズからの脱出」(1979)等のドン・シーゲル。出演はクリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ、アンディ・ロビンソン、ジョン・ヴァーノン、レニ・サントーニ、ジョン・ラーチ、ジョン・ミッチャム、アルバート・ポップウェル、ジョセフ・ソマー、メエ・マーサー、リン・エッジングトン、ルース・コバート、ウッドロー・パーフレイ、ウィリアム・パターソン、ジェームズ・ノーラン、モーリス・アージェント、ジョー・ド・ウインター、クレイグ・ケリー他。脚本はハリー・ジュリアン・フィンク、リタ・M・フィンクとディーン・リーズナー。撮影はブルース・サーティーズ。作品については「ダーティハリー(DIRTY HARRY ANTHOLOGY)」をご参照。

ラロ・シフリン自らが展開している米Aleph Recordsが、映画の公開から33年経った2004年にリリースしたサントラCDで、オリジナル・マルチトラック・マスターからリミックスした完全盤(アルバムのプロデュースはニック・レッドマンとラロ・シフリン)。同じAlephレーベルから「ダーティハリー」シリーズの1、2、4作目のスコアを集めたコンピレーション「ダーティハリー(DIRTY HARRY ANTHOLOGY)」が過去に出ているが、コンプリート・スコアとしては初のリリース。映画の冒頭、殉職した警官の名前を連ねたプロローグから殺人鬼サソリがスナイパーライフルでプールの女性を射殺するオープニング(「Prologue / The Swimming Pool」)、そしてハリー・キャラハンがビルの屋上の殺人現場にやってくるショットにかぶさるメインタイトル(「Main Title」)と、のっけからドライで濃密な緊張感に満ちており、シフリンのベスト・スコアであることが再認識させられる。この「Main Title」も上記コンピレーションCDでは中間部分が省略されたバージョンとなっていたが、ここでは映画で使用されたのと同じフル・バージョンが収録されている(大昔にワーナーから出ていたコンピレーションLPにもこのバージョンは入っていたが)。面白いのは、ハリーがホットドッグを頬張りながら銀行強盗を44マグナムで仕留めるシーンや、夜のサンフランシスコを相棒のチコ・ゴンザレスと車で巡回するシーン、非番の時間にサソリを尾行してストリップ・クラブに行くシーン等のソース音楽がきちんと収録されていることで、映画を何十回も見て音楽を暗記している者にとっては実に不思議な、妙に懐かしい感覚がある。やはり圧巻はサソリが登場するシーンのサスペンス音楽(「Scorpio's View」「Scorpio Takes the Bait」「The Cross」「Goodbye, Callahan」「The Stadium Grounds」等)で、特にサソリが屋上から黒人を狙い撃ちしようとして警察のヘリコプターに見つかるシーン(「Scorpio's View」)でのフランティックな盛り上がりは凄まじい。劇中で2箇所だけに登場する(少女メアリー・アン・ディーコンの死体が早朝に発見されるシーン「Dawn Discovery」と、映画のエンド・クレジット「End Titles」)ハリー・キャラハンのメランコリックな主題も良い。ボーナストラックには、4カットの別テイクが収録されているが、サソリの主題の不吉な女声ヴォーカル(シフリンがスコアを担当した「女狐」で主題歌を歌ったサリー・スティーヴンス)のNGテイク(途中で彼女が笑い出してしまう)まで入っているのはご愛嬌。ラロ・シフリンのファン、アクションスコアのファンは必須のアルバム。

このコンプリート・スコアCDの収録内容は以下の通り。

1. Prologue / The Swimming Pool (1:31)
2. Main Title (3:29)
3. Harry's Hot Dog (2:00)
4. No More Lies, Girl (2:43)
5. Scorpio's View (2:37)
6. Red Light District (2:58)
7. Scorpio Takes the Bait (3:30)
8. The Cross (0:49)
9. Goodbye, Callahan (1:46)
10. The Stadium Grounds (0:58)
11. Floodlights (1:34)
12. Dawn Discovery (1:01)
13. Off Duty (3:15)
14. The Strip Club (1:46)
15. Liquor Store Holdup (1:21)
16. City Hall (1:19)
17. The School Bus (2:04)
18. End Titles (1:21)

BONUS TRACKS
19. Floodlights (Take 1) (1:43)
20. City Hall (Alternate) (1:24)
21. The School Bus (Alternate) (2:06)
22. The Swimming Pool (Original Version)/ Scorpio's View (Parts 2 and 3 - Alternate Vocal Take) (1:41)

(2004年6月)

DIRTY HARRY ANTHOLOGY

↑Top


サンタマリア特命隊 THE WRATH OF GOD

作曲・指揮:ラロ・シフリン
Composed and Conducted by LALO SCHIFRIN

(米Film Score Monthly / FSM Vol.10 No.2)

cover
このCD(輸入盤)を購入する

1972年製作のアメリカ映画。監督は「野のユリ」(1963)「雨の中の兵隊」(1963)「泥棒を消せ」(1965)「砦の29人」(1966)「誇り高き戦場」(1967)「まごころを君に」(1968)「ソルジャー・ブルー」(1970)「小さな冒険者」(1971)「エンブリヨ」(1976)等のラルフ・ネルソン。出演はロバート・ミッチャム、フランク・ランジェラ、リタ・ヘイワース、ジョン・コリコス、ヴィクター・ブオノ、ケン・ハッチソン、ポーラ・プリチェット、グレゴリー・シエラ、フランク・ラミレス、エンリケ・ルセロ、ホルヘ・ルセック、チャノ・ウルエタ、ホセ・ルイス・パラデス他。「鷲は舞いおりた」(1976)「死にゆく者への祈り」(1987)「(TV)ナイト・オブ・ザ・フォックス」(1990)等のジャック・ヒギンズ(ジェームズ・グレアム)の原作『神の怒り』を基にラルフ・ネルソンが脚本を執筆。撮影はアレックス・フィリップス・Jr。1920年代の南米の架空の国を舞台に、革命軍に捕らえられていた元神父の盗賊オリヴァー・ヴァン・ホーン(ミッチャム)と、亡命中のアイルランド青年エメット(ハッチソン)、元イギリス情報将校ジェニングズ(ブオノ)は、銃殺を免除する条件として、抵抗を続けるデ・ラ・プラタ(ランジェラ)の暗殺を命じられる……。

アルゼンチン出身の作曲家ラロ・シフリンが、ラテン・フレーヴァーのサスペンス・アクション音楽を提供。「Mascaras」「The Wrath of God」「Musicos」「Guaracha / Bolero」等は、陽気なラテン音楽。「Chela / Tacho」は、ジェントルでややメランコリックなタッチ。「El Viaje / Cordona」は、ストイックでダイナミックなアクション音楽。「Capturados / Presidio」「Mojada」「Sra. Dolores」「Emmet」「La Iglesia」「El Emisario」等は、サスペンス音楽。「San Rafael de los Mineros」「La Confesion」は、メランコリックな曲。「Nacho」「Plegaria」「I Wish a Lot of Things」は、ジェントルな曲。「Pablito / Guitarra / Padre Van Horne」は、メランコリックなギターをフィーチャーした曲。「Jennings / El Ataque / La Cruz」は、サスペンス・アクション音楽。1970年代のシフリンによるアクション・スコアのベスト・パターンで、実にかっこいい。ラストの「Campanas」は、ストイックな曲。この作品の前後に、シフリンは「ダーティハリー」(1971)「燃えよドラゴン」(1973)「突破口!」(1973)「ダーティハリー2」(1973)等を手がけており、まさに油の乗りきった時期だった。

ラロ・シフリンが手がけた作品には
「(未公開)Venga a bailar el rock」(1957)
「(未公開)El Jefe」(1958)
「(未公開/TV)Kraft Suspense Theatre - The Watchman」(1964)
「ライノ!(Rhino!)」(1964)
「危険がいっぱい(Les Felins)」(1964)
「(未公開)See How They Run」(1964)
「(TV)ヒッチコック劇場(The Alfred Hitchcock Hour - Memo from Purgatory)」(1964)
「(未公開/TV)The Way Out Men」(1965)
「泥棒を消せ(Once a Thief)」(1965)
「(未公開)Dark Intruder」(1965)
「(TV)0011ナポレオン・ソロ(The Man from U.N.C.L.E. - The Ultimate Computer Affair/ - The Fiddlesticks Affair)」(1965)
「シンシナティ・キッド(The Cincinnati Kid)」(1965)
「殺しのエージェント(The Liquidator)」(1965)
「目かくし(Blindfold)」(1965)
「(未公開/TV)Wall Street: Where the Money Is」(1966)
「(未公開/TV)Bob Hope Presents the Chrysler Theatre」(1966)
「(未公開/TV)Preview Tonight」(1966)
「(未公開/TV)T.H.E. Cat」(1966)
「(未公開/TV)Jericho」(1966)
「月世界宙がえり(Way... Way Out)」(1966)
「(未公開/TV)National Geographic Specials」(1966)
「(未公開/TV)The Making of a President: 1964」(1966)
「(TV)夜空の大空港(The Doomsday Flight)」(1966)
「サイレンサー第2弾/殺人部隊(Murderers' Row)」(1966)
「ブルーライト作戦(I Deal in Danger)」(1966)
「(TV)スパイ大作戦(Mission: Impossible)」(1966〜1973)
「(TV)国際秘密結社(How I Spent My Summer Vacation)」(1967)
「ベネチタ事件(The Venetian Affair)」(1967)
「(未公開/TV)恐怖のアマゾン脱出(Sullivan's Empire)」(1967)
「(TV)マニックス特捜網(Mannix)」(1967〜1975)
「(未公開)Who's Minding the Mint?」(1967)
「暴力脱獄(Cool Hand Luke)」(1967)
「女狐(The Fox)」(1967)
「(未公開)シークレット!シークレット!(The President's Analyst)」(1967)
「スパイ大作戦/薔薇の秘密指令(Mission Impossible Versus the Mob)」(1968)
「追いつめて殺せ!(Sol Madrid)」(1968)
「マンハッタン無宿(Coogan's Bluff)」(1968)
「ブリット(Bullitt)」(1968)
「太平洋の地獄(Hell in the Pacific)」(1968)
「第三帝国の興亡(The Rise and Fall of the Third Reich)」(1968)
「暗殺(The Brotherhood)」(1968)
「青春ダイナマイト(Where Angels Go...Trouble Follows)」(1968)
「(未公開/TV)U.M.C.」(1969)
「(TV)バークレー牧場(The Big Valley)」(1968〜1969)
「ゲバラ!(Che!)」(1969)
「猫(Eye of the Cat)」(1969)
「(未公開/TV)Medical Center」(1969)
「(未公開/TV)The Young Lawyers」(1969)
「(未公開/TV)The Mask of Sheba」(1970)
「(未公開)愛して愛して子猫ちゃん(Pussycat, Pussycat, I Love You)」(1970)
「戦略大作戦(Kelly's Heroes)」(1970)
「(未公開)WUSA」(1970)
「(未公開)Imago」(1970)
「(TV)深海パニック・決死の大爆破(The Aquarians)」(1970)
「くたばれ!ダーリン(I Love My Wife)」(1970)
「(未公開)THX-1138(THX 1138)」(1971)
「白い肌の異常な夜(The Beguiled)」(1971)
「(TV)大脱出(Escape)」(1971)
「課外教授(Pretty Maids All in a Row)」(1971)
「危険な国から愛をこめて(Mrs. Pollifax -- Spy)」(1971)
「大自然の闘争/驚異の昆虫世界(The Hellstrom Chronicle)」(1971)
「(未公開/TV)The Partners」(1971)
「(未公開/TV)Earth II」(1971)
「(未公開)センターコートの幻影(The Christian Licorice Store)」(1971)
「ダーティハリー(Dirty Harry)」(1971)
「(TV)四次元への招待(Night Gallery - The Ghost of Sorworth Place)」(1972)
「(TV)ジョニーの帰郷(Welcome Home, Johnny Bristol)」(1972)
「ブラック・エース(Prime Cut)」(1972)
「サンタマリア特命隊(The Wrath of God)」(1972)
「シノーラ(Joe Kidd)」(1972)
「(未公開/TV)The Sixth Sense - Witness Within」(1972)
「激怒(Rage)」(1972)
「(TV)スパイ・ハンター(Hunter)」(1973)
「深海征服(The Neptune Factor)」(1973)
「燃えよドラゴン(Enter the Dragon)」(1973)
「(未公開/TV)Egan」(1973)
「黄金のプロジェクター(Hit!)」(1973)
「突破口!(Charley Varrick)」(1973)
「黄金の指(Harry in Your Pocket)」(1973)
「ダーティハリー2(Magnum Force)」(1973)
「(未公開)Up from the Ape」(1974)
「(未公開)Man on a Swing」(1974)
「(TV)弁護士ペトロチェリー/殺したのは私じゃない(Night Games)」(1974)
「(未公開)黄金の針(Golden Needles)」(1974)
「(未公開/TV)Petrocelli」(1974)
「(TV)猿の惑星(Planet of the Apes - The Good Seeds/ - The Gladiators/ - Escape from Tomorrow)」(1974)
「四銃士(The Four Musketeers)」(1974)
「(未公開/TV)Delancey Street: The Crisis Within」(1975)
「(未公開/TV)Bronk」(1975)
「マスター・ガンファイター(The Master Gunfighter)」(1975)
「(TV)刑事スタスキー&ハッチ(Starsky and Hutch - The Fix/ - Savage Sunday/ - Pilot)」(1975)
「(TV)ニューヨーク・ポリスストーリー/あの犬どもの背中を狙え(Foster and Laurie)」(1975)
「(未公開/TV)Guilty or Innocent: The Sam Sheppard Murder Case」(1975)
「スカイ・ライダーズ(Sky Riders)」(1976)
「(未公開/TV)Brenda Starr」(1976)
「(未公開)スペシャル・デリバリー(Special Delivery)」(1976)
「セント・アイブス(St. Ives)」(1976)
「さすらいの航海(Voyage of the Damned)」(1976)
「鷲は舞いおりた(The Eagle Has Landed)」(1976)
「アニマル大戦争(Day of the Animals)」(1977)
「(未公開/TV)Good Against Evil」(1977)
「ジェット・ローラー・コースター(Rollercoaster)」(1977)
「テレフォン(Telefon)」(1977)
「(未公開/TV)The President's Mistress」(1978)
「(未公開)トニーvsティア/マジカルパワー大激突(Return from Witch Mountain)」(1978)
「マニトウ(The Manitou)」(1978)
「(未公開)Nunzio」(1978)
「(未公開)スペースキャット(The Cat from Outer Space)」(1978)
「(未公開/TV)The Nativity」(1978)
「(未公開/TV)Institute for Revenge」(1979)
「オフサイド7(Escape to Athena)」(1979)
「ブールバード・ナイト(Boulevard Nights)」(1979)
「悪魔の棲む家(The Amityville Horror)」(1979)
「エアポート'80(The Concorde ... Airport '79)」(1979)
「(未公開)チャールズ・ブロンソン/愛と銃弾(Love and Bullets)」(1979)
「0086笑いの番号(The Nude Bomb)」(1980)
「世界崩壊の序曲(When Time Ran Out...)」(1980)
「(未公開)Serial」(1980)
「ブルベイカー(Brubaker)」(1980)
「バトルクリーク・ブロー(The Big Brawl)」(1980)
「コンペティション(The Competition)」(1980)
「(未公開/TV)Chicago Story」(1981)
「(未公開)マーチン・シーン/アルバート・フィニーの大強奪(Loophole)」(1981)
「おかしなおかしな石器人(Caveman)」(1981)
「(未公開)Los viernes de la eternidad」(1981)
「(未公開)狂える戦場(La pelle)」(1981)
「(未公開)Buddy Buddy」(1981)
「(未公開/TV)Wait Until Dark」(1982)
「(未公開/TV)Victims」(1982)
「(未公開)誰かが見ている(A Stranger Is Watching)」(1982)
「(未公開)セダクション/盗撮された女(The Seduction)」(1982)
「処刑教室(Class of 1984)」(1982)
「(未公開)悪魔の棲む家PART2(Amityville II: The Possession)」(1982)
「(未公開)Fast-Walking」(1982)
「(未公開/TV)ファルコンの秘宝/聖者の首(Falcon's Gold)」(1982)
「(未公開)スティング2(The Sting II)」(1983)
「(TV)SFスターフライト(Starflight: The Plane That Couldn't Land)」(1983)
「(未公開)ダン・アイクロイドのDr.デトロイトを探せ!(Doctor Detroit)」(1983)
「バイオレント・サタデー(The Osterman Weekend)」(1983)
「(未公開/TV)Rita Hayworth: The Love Goddess」(1983)
「(TV)プリンセス・デージー(Princess Daisy)」(1983)
「ダーティハリー4(Sudden Impact)」(1983)
「ミスター・タンク(Tank)」(1984)
「(未公開/TV)Spraggue」(1984)
「放課後(The New Kids)」(1985)
「(未公開)殺しの季節(The Mean Season)」(1985)
「(未公開/TV)Hollywood Wives」(1985)
「(未公開/TV)Private Sessions」(1985)
「(未公開/TV)A.D.」(1985)
「(TV)コマンド5(Command 5)」(1985)
「(TV)ロンドン橋の怪(Bridge Across Time)」(1985)
「(未公開)ドクターストップ/全員感染(Bad Medicine)」(1985)
「ブラックライダー(Black Moon Rising)」(1986)
「(未公開/TV)Kung Fu: The Movie」(1986)
「(未公開/TV)Triplecross」(1986)
「(TV)ビバリーヒルズ・マダム(Beverly Hills Madam)」(1986)
「(未公開)危険な誘惑(The Ladies Club)」(1986)
「(未公開/V)Sparky's Magic Piano」(1987)
「(未公開/TV)Out on a Limb」(1987)
「(未公開)第四の核(The Fourth Protocol)」(1987)
「(未公開/TV)静かなるベサニイ(The Silence at Bethany)」(1988)
「(未公開/TV)スペース・ボイジャー(Earth Star Voyager)」(1988)
「(未公開/TV)Shakedown on the Sunset Strip」(1988)
「ダーティハリー5(The Dead Pool)」(1988)
「(未公開)ベルリンブルース(Berlin Blues)」(1988)
「(TV)新スパイ大作戦(Mission: Impossible - The Killer)」(1988)
「(TV)ネオン・エンパイア(The Neon Empire)」(1989)
「(未公開/TV)キング・マフィア/偽りの報酬(Original Sin)」(1989)
「戦場にかける橋2/クワイ河からの生還(Return from the River Kwai)」(1989)
「(未公開/TV)Face to Face」(1990)
「ドン・キホーテ(El Quijote de Miguel de Cervantes, aka Don Quixote)」(1991)
「F/X2 イリュージョンの逆転(F/X2)」(1991)
「(TV)ジャクリーン/ケネディが愛した女(A Woman Named Jackie)」(1991)
「(未公開/TV)Danger Theatre」(1993)
「ビバリー・ヒルビリーズ/じゃじゃ馬億万長者(The Beverly Hillbillies)」(1993)
「(未公開)Manhattan Merengue!」(1995)
「(未公開)Scorpion Spring」(1996)
「ランナウェイ(Money Talks)」(1997)
「(未公開)Something to Believe In」(1998)
「タンゴ(Tango, no me dejes nunca)」(1998)
「ラッシュアワー(Rush Hour)」(1998)
「(未公開)Longshot」(2000)
「(未公開/V)Culture Clash: West Meets East」(2001)
「(未公開/V)Jackie Chan's Hong Kong Tour」(2001)
「ラッシュアワー2(Rush Hour 2)」(2001)
「(未公開)Tom the Cat」(2002)
「女神が家にやってきた(Bringing Down the House)」(2003)
「(未公開)Biyik」(2004)
「ダイヤモンド・イン・パラダイス(After the Sunset)」(2004)
「(未公開)サン・ルイ・レイの橋(The Bridge of San Luis Rey)」(2004)
「(未公開)ケイヴ・フィアー CAVE FEAR(Abominable)」(2006)
「ラッシュアワー3(Rush Hour 3)」(2007)
「(未公開)Ultrasordine」(2007)
「(未公開)Love Story」(2011)
「(未公開)No Rest for the Wicked: A Basil & Moebius Adventure」(2011)
「(未公開)Sweetwater」(2014)

等がある。

ラロ・シフリンは1967年の「暴力脱獄」、1968年の「女狐」、1976年の「さすらいの航海」、1979年の「悪魔の棲む家」でアカデミー賞の作曲賞、1980年の「コンペティション」で同・歌曲賞、1983年の「(未公開)スティング2」で同・音楽(編曲・歌曲)賞にノミネートされている。
(2007年5月)
(2012年12月)

↑Top


Film Music Composersへ戻る


Copyright (C) 1999 - 2018  Hitoshi Sakagami.  All Rights Reserved.