星に想いを I.Q.
作曲・指揮:ジェリー・ゴールドスミス
Composed and Conducted by JERRY GOLDSMITH
演奏:メルボルン・ヴィクトリアン・フィルハーモニー管弦楽団
Performed by the Victorian Philharmonic Orchestra of Melbourne
(米La-La Land Records / LLLCD 1109)
1994年製作のアメリカ映画。監督は「アイスマン」(1984)「プレンティ」(1985)「愛しのロクサーヌ」(1987)「ロシア・ハウス」(1990)「ミスター・ベースボール」(1992)「私に近い6人の他人」(1993)「危険な動物たち」(1996)「(TV)追憶の街 エンパイア・フォールズ」(2005)等のフレッド・スケピシ。出演はティム・ロビンス、メグ・ライアン、ウォルター・マッソー、ルー・ジャコビ、ジーン・サックス、ジョセフ・マハー、スティーヴン・フライ、トニー・シャルーブ、フランク・ホエーリー、チャールズ・ダーニング、キーン・カーティス、アリス・プレイテン、ダニー・ゾーン、ヘレン・ハンフト、ロジャー・バーリンド他。アンディ・ブレックマンの原案を基にブレックマンとマイケル・リーソンが脚本を執筆。撮影はイアン・ベイカー。自動車修理工のエド・ウォルターズ(ロビンス)は、車の修理に偶然立ち寄った知的な美女キャサリン・ボイド(ライアン)に一目惚れしてしまうが、彼女は既にジェームズ・モアランド(フライ)という高慢な男と婚約していた。キャサリンの叔父はエドのことを気に入り、友人の科学者たちと共謀して彼女とエドの仲をとりもとうとする。その叔父とは、高名なノーベル賞物理学者のアルバート・アインシュタイン博士(マッソー)だった……。
音楽は、フレッド・スケピシ監督と「ロシア・ハウス」(1990)「ミスター・ベースボール」(1992)「私に近い6人の他人」(1993)「危険な動物たち」(1996)でも組んでいるジェリー・ゴールドスミス。彼の作品中でもこれまでサントラが出ていなかったスコアの1つで、ファンにとっては嬉しいリリース。冒頭の「Campus
Morning」は、日本で『きらきら星』として知られる『Twinkle, Twinkle, Little
Star』の明るくポップなアレンジメント。このチャーミングな主題は「Fundamental Order / First Sight / Chance /
Craps」「Count the Stars」「Equations / A Little Smile」等でも引用される。「The
Riders」「The Watch / I Fixed It」「First Exam」等は、アップビートで軽快なタッチの曲。「Ideas /
Dress Up」は、ジェントルでややコミカルなタッチ。「The Lecture」は、ジェントルでリリカルなラヴ・テーマで、この主題は「I
Really Do」「Don't Panic」等でも繰り返される。「Signals」「Caged Fun」は、躍動的なタッチの曲。「Years
Ago / Practice」「April Fool」「The Compass」は、ジェントルで美しい曲。「Wahoo / End
Credits」は、ラヴ・テーマから『きらきら星』のアレンジメントへと展開するエンドクレジット。ハート・ウォーミングなロマンティック・コメディにふさわしい明るくジェントルなスコア。この米La-La
Land RecordsのCDは、ジェリー・ゴールドスミス作曲の「セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進(SECONDS)」(1966/監督:ジョン・フランケンハイマー/出演:ロック・ハドソン、ウィル・ギア、マーレイ・ハミルトン他)のスコアとのカップリングとなっている。3000枚限定プレス。
(2009年11月)
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