バック・トゥ・ザ・フューチャー BACK TO THE FUTURE

作曲・指揮:アラン・シルヴェストリ
Composed and Conducted by ALAN SILVESTRI

(米Intrada / Intrada Special Collection Volume 116)

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1985年製作のアメリカ映画。監督は「抱きしめたい」(1978)「ユーズド・カー」(1980)「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」(1984)「ロジャー・ラビット」(1988)「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1994)「キャスト・アウェイ」(2000)「ポーラー・エクスプレス」(2004)「ベオウルフ/呪われし勇者」(2007)「Disney'sクリスマス・キャロル」(2009)等のロバート・ゼメキス。出演はマイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、トーマス・F・ウィルソン、クローディア・ウェルズ、マーク・マクルーア、ウェンディ・ジョー・スパーバー、ジョージ・ディセンゾ、フランシス・リー・マッケイン、ジェームズ・トルカン、J・J・コーエン、ケイシー・シーマツコ、ビリー・ゼイン、ハリー・ウォーターズ・Jr.、サチ・パーカー他。脚本はロバート・ゼメキスとボブ・ゲイル。撮影はディーン・カンディ。製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディとフランク・マーシャル。ユニバーサル・スタジオのアトラクションにもなっているヒット・シリーズの第1作で、1989年にPART2、1990年にPART3が製作されている。科学者である親友のエメット・ブラウン博士(ロイド)が発明したデロリアン型タイムマシンに乗り込んだ高校生マーティ・マクフライ(フォックス)は、誤って30年前の世界へとタイムスリップしてしまう。そこでマーティは若き日の自分の両親ジョージ(グローヴァー)とロレイン(トンプソン)に出会うが、ロレインが彼に一目惚れしてしまったことから、未来に変化が起こり始める……。タイムトラベルをテーマにしたストーリーが陥りがちな矛盾をあまり感じさせないスマートな脚本(PART2、PART3と続くにつれてだんだん苦しくなるのだが……)が秀逸なファンタジー・コメディの傑作。1985年度アカデミー賞の脚本賞、歌曲賞(ヒューイ・ルイス作詞/クリス・ヘイズ、ジョニー・コーラ作曲『パワー・オブ・ラブ』)、音響賞にノミネートされ、音響効果編集賞を受賞している。

音楽は、初期の「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」(1984)から「Disney'sクリスマス・キャロル」(2009)に至るロバート・ゼメキス監督作品の常連作曲家アラン・シルヴェストリ。この「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はゼメキス、シルヴェストリ双方にとっての出世作と言えるが、公開当時にリリースされたサントラ盤は挿入歌のコンピレーションで、シルヴェストリのスコアは2曲しか含まれていなかった。それ以来20年以上にわたり、サントラ・ファンの間で「スコアの完全盤はいつ出るのか」とやいのやいの言われ続けてきたが、今回米Intradaレーベルにより遂にそのリリースが実現したもの(PART2とPART3は公開時にスコアのサントラ盤が出ていた)。CD2枚組となっており、1枚目には映画で使用されたコンプリート・スコア、2枚目には未使用の初期セッションを収録。CD1は、短いファンファーレによる「Logo」ではじまり、ミステリアスなタッチの「DeLorean Reveal」、ビジーなサスペンスアクション音楽「Einstein Disintegrated」と続く。「'85 Twin Pines Mall」は、ミリタリスティックなマーチ調から、後半はメインの主題を含むビジーなアクション音楽へ。「Peabody Barn; Marty Ditches DeLorean」「Skateboard Chase」も、メインの主題を織り込んだサスペンスアクション音楽。「'55 Town Square」「Retrieve DeLorean」「1.21 Jigowatts」「The Picture」「Picture Fades」「George to the Rescue - Pt.1」「George to the Rescue - Pt.2」等も、サスペンス調の曲。「Lorraine's Bedroom」「Marty's Letter」は、ジェントルなタッチ。「Marvin Be-Bop」「Goodnight Marty」は、クールなジャズ。「Tension; The Kiss」は、重厚なサスペンス音楽から最後は明るくハッピーな盛り上がりへ。「It's Been Educational; Clocktower」は、クライマックスの時計塔のシーンでの10分30秒に及ぶアンダースコアで、ミリタリスティックなタッチから徐々にサスペンスを盛り上げていき、ビジーでフランティックなアクション音楽へと展開。「'85 Lone Pine Mall」は、サスペンス調からジェントルなタッチへ。ラストの「Back To The Future (End Credits)」は、メインの主題が明確な形で登場するエンドタイトルで、なんとも懐かしい。限定枚数のリリースだが、3000枚以上はプレスするらしい。

収録曲は以下の通り。

CD1: Complete Original Motion Picture Soundtrack

1. Logo 0:20
2. DeLorean Reveal 0:46
3. Einstein Disintegrated 1:22
4. '85 Twin Pines Mall 4:43
5. Peabody Barn; Marty Ditches DeLorean 3:09
6. '55 Town Square 1:18
7. Lorraine's Bedroom 0:47
8. Retrieve DeLorean 1:15
9. 1.21 Jigowatts 1:37
10. The Picture 1:09
11. Picture Fades 0:17
12. Skateboard Chase 1:39
13. Marty's Letter 1:20
14. George To The Rescue - Pt.1 0:50
15. Marvin Be-Bop 2:25
16. George To The Rescue - Pt.2 2:34
17. Tension; The Kiss 1:33
18. Goodnight Marty 1:31
19. It's Been Educational; Clocktower 10:30
20. Helicopter 0:19
21. '85 Lone Pine Mall 3:46
22. 4 x 4 0:40
23. Doc Returns 1:14
24. Back To The Future (End Credits) 3:16

CD1 Total Time 49:24

CD2: The Creation of a Classic... Alternate Early Sessions

1. DeLorean Reveal 0:40
2. Einstein Disintegrated 1:25
3. Peabody Barn 2:17
4. Marty Ditches DeLorean 1:56
5. '55 Town Square #1 (Trumpet Open) 1:35
6. '55 Town Square #2 (Trumpet Mute) 1:35
7. Retrieve DeLorean 1:16
8. 1.21 Jigowatts 1:36
9. The Picture 1:08
10. Skateboard Chase 1:40
11. George To The Rescue 4:13
12. Tension; The Kiss 1:42
13. Clocktower 11:02
14. '85 Lone Pine Mall 3:50
15. Doc Returns 1:19

Alternate Scoring Session Time 37:41

Bonus Track: Unused Source Cue From The Scoring Sessions

16. Ling Ting Ring 2:01

Total Time 89:08

(2009年12月)

Alan Silvestri

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