(TV)クランフォード CRANFORD

作曲・指揮:カール・デイヴィス
Composed and Conducted by CARL DAVIS

(英Carl Davis Collection / CDC004)

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2007〜2009年にイギリスのBBCが製作・放送したテレビシリーズ(日本では2011年4月2日よりLaLa TVで放映)。監督はサイモン・カーティススティーヴ・ハドソンが各エピソードを分担。出演はジュディ・デンチ、ジュリア・マッケンジー、イメルダ・ストーントン、リサ・ディロン、デボラ・フィンドレー、バーバラ・フリン、アレックス・エテル、クローディー・ブレイクリー、アレックス・ジェニングス、ジム・カーター、フランチェスカ・アニス、エイドリアン・スカーボロー、エマ・フィールディング、サイモン・ウッズ、アイリーン・アトキンズ、マイケル・ガンボン他。エリザベス・ガスケルの原作を基にスー・バートウィスル、スージー・コンクリンとハイディ・トーマスが脚本を執筆。撮影はベン・スミサード。製作はスー・バートウィスル。1842年のイギリスの小村クランフォード(実在のナッツフォードがモデル)を舞台に、保守的な生活を送る中流階級の独身女性たちや未亡人たちの間で、ロンドンの医学校で学んだ近代的な思考の若い医師ハリソン(ウッズ)の来訪や鉄道の新設等によってまき起こる様々なドラマを描く。

音楽はカール・デイヴィスが作曲しており、これは彼自身の主宰するレーベルから2009年にリリースされたサントラ盤。「Cranford Theme」は、優雅でジェントルなメインテーマ。「The New Doctor」は、繊細かつ躍動的な曲。「Oranges & Cherries」は、ジェントルなワルツ。「Operation & Candles」「Deborah's Vigil」「Deception & Rash」等は、ややメランコリックなタッチの曲。「Purge the Cat」「Raising the Tent」「Mayday」等は、躍動的で快活な曲。「The New Carpet and Hat Shop」「Promenade」「Snowdrop」「Chez Holbrook」「Waiting & Hoping」等は、優雅でジェントルな曲。「The Examination」「Railways and Deborah's Death」は、サスペンス調の曲。「The Language of Flowers」は、有名なスコットランド民謡の『ロッホ・ローモンド』を織り込んだ曲。「The Glasshouse」は、ダークなタッチ。「Holbrook」「Peter's Return」等は、メインの主題のバリエーション。「Crimewave in Cranford」「Carter's Death」等は、ドラマティックな曲。「Christmas is Coming」は、ジェントルなヴォーカル曲。「The New Silks」は、快活なワルツ。「Green Man」は、陽気なマーチ。「Wedding Cloth」は、ジェントルで美しい曲。ラストの「Cranford Finale」は、メインの主題のリプライズによるフィナーレ。短めの30曲から構成された優雅でブリティッシュなアンダースコアで、カール・デイヴィスが得意とするジャンルの作品。
(2010年2月)

Carl Davis

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