2009年製作のフランス映画(日本公開は2010年4月29日)。製作・監督は「最後の戦い」(1983)「サブウェイ」(1984)「グラン・ブルー」(1988)「ニキータ」(1990)「アトランティス」(1991)「レオン」(1994)「フィフス・エレメント」(1997)「ジャンヌ・ダルク」(1999)「アンジェラ」(2005)「アーサーとミニモイの不思議な国」(2006)「アデル」(2010)のリュック・ベッソン。ベッソン監督自身の原作小説を基にした「アーサーとミニモイの不思議な国」(2006)に続くシリーズ第2作。前作同様ライヴアクションとCGアニメの組み合わせで構成されており、ライヴ部分の出演はフレディ・ハイモア、ミア・ファロー、ロン・クロフォード、ロバート・スタントン、ペニー・バルフォア、ローガン・ミラー、アサ・バターフィールド、ジャン・ベトット・ジャンバ、マシュー・ゴンダー他。CGアニメ部分の声の出演はセレナ・ゴメス(セレニア)、ルー・リード(マルタザール)、ステイシー・ファーガソン(リプレイ)、スヌープ・ドッグ(マックス)、ダグ・ランド、ジミー・ファロン、ウィル・アイアム、デヴィッド・ガスマン他。フランス語版はミレーヌ・ファルメール(セレニア)、ジェラール・ダルモン(マルタザール)、ローフ(マックス)、フレッド・テスト(リプレイ)、ジャック・フランツ、オマール・サイ、カートマン他。日本語版吹替キャストは神木隆之介(アーサー)、GACKT(マルタザール)、IMALU(リプレイ)他。脚本はリュック・ベッソンとセリーヌ・ガルシア。撮影はティエリー・アルボガスト。かつて身長2ミリのミニモイ族に変身して、ミニモイの国の危機を救い英雄となった冒険好きの少年アーサー(ハイモア)は、再び国の扉が開き大好きな王女セレニアや彼女の弟で親友のベタメッシュに再会できる日を楽しみにしていた。ミニモイの国では、国王とシェフのプロシュートの指揮のもと、国中がアーサーの帰還を祝う“満月の宴”の支度に追われていた。そんな時、1匹のクモが「たすけて!」と書かれた米粒をアーサーのもとへ運んでくる。これはミニモイからのSOSなのか? 魔王マルタザールの脅威が再びミニモイの国に襲い掛かる中、ミクロになったアーサーとマルタザールの戦いが幕を開ける。
音楽は、前作「アーサーとミニモイの不思議な国」に引き続きベッソン監督の盟友エリック・セラが作曲。48曲の短い曲が途切れのない1つの組曲として構成されている。「The
Minimoys Awakening」は、前作でのストイックでドラマティックな主題のイントロから躍動的でヒロイックなマーチの主題へと展開。「Ride
of the Valkyries」は、ワーグナーの『ワルキューレの騎行』。「Nuts and Berries」「The Red
Car」「Coxyflight」「Spideride」「Gambetto」等は、明るく躍動的な曲。「Aspecta」「Alfred at the
Gas Station」「Wassup」「Paradise Alley」「Our Guest Has Arrived」等は、コミカルなタッチの曲。「The
Bee Raid」「The Spider Messenger」「Get Lost Snow」「Not Just Yet Home」「The Evil M」等は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Three
Rites of Initiation」は、幻想的でドラマティックな曲。「The Hive and The Stone」「Pack Your
Bags」「Wompsiga」「The Pantry Hideout」「Your Sleep Will Be Eternal」「Heading to the
Human's World」等は、不気味なサスペンス音楽。「He Will Be Back」「Cocoon
Airport」「Butterflight」「The King Is Home」等は、ジェントルなタッチの曲。「Emancipation Is
the Key Word」は、ヒロイックな曲。ラストの「The Revenge of Maltazzard」は、ダイナミックに締めくくる。オーケストラとコーラスによるカラフルで楽しいアドヴェンチャー・スコア。
(2010年3月)
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