プロフェシー/恐怖の予言 PROPHECY

作曲・指揮:レナード・ローゼンマン
Composed and Conducted by LEONARD ROSENMAN

(米Film Score Monthly/ FSM Vol.13 No.1)

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1979年製作のアメリカ映画(日本公開は1980年2月)。監督は「影なき狙撃者」(1962)「大列車作戦」(1964)「グラン・プリ」(1966)「フィクサー」(1968)「フレンチ・コネクション2」(1975)「(未公開)ブラック・サンデー」(1977)「D.N.A.」(1996)「RONIN」(1998)「レインディア・ゲーム」(2000)等のジョン・フランケンハイマー。出演はタリア・シャイア、ロバート・フォックスワース、アーマンド・アサンテ、リチャード・ダイサート、ヴィクトリア・ラチモ、ジョージ・クルテシ、バーク・バーンズ、トム・マクファデン、エヴァンス・エヴァンス、ミア・ベンディクセン、ジョニー・ティムコ、エヴェレット・クリーチ他。脚本はデヴィッド・セルツァー、撮影はハリー・ストラドリング・Jr。カナダと国境を接するメイン州の山岳地帯を舞台に、製紙工場から投入され続けたメチル水銀が原因で誕生したモンスターの恐怖を描くサスペンス映画。ワシントンの救急病院の医師ロバート・ヴァーン(フォックスワース)は、メイン州山奥の森林の権利をめぐる製紙工場と先住インディアン間のいざこざを解決するための調査を政府関係の友人から依頼され、妻マギー(シャイア)を連れて現地へと向う。製紙工場の責任者イズリー(ダイサート)に会った2人は、工場のパルプ材伐採人夫2人が最近行方不明になり、その捜索に出かけたレンジャー部隊員も二重遭難する事件があったことを知らされる……。

音楽はレナード・ローゼンマンが作曲しており、彼の個性が良く出たシャープでサスペンスフルなオーケストラル・スコアを展開。冒頭の「The Search Party」は、ビジーでダイナミックなイントロからスリリングなサスペンス音楽へと展開。「Flight to Maine」「Road Block」は、メイン州の大自然を描写した大らかな主題。「Forest Fight / Water Journey」「Secret Pond」「Mercury/Attack on the Family」「Mary's Bend」等は、ハイテンションなサスペンス音楽。「Dead Duck / Rabid Raccoon / M'Rai's Camp」「The Babies / Back to Camp」「The Monster Attack」「Clobbered Cop」「Trip to the Tower」「Isley's End」「Monster Mash」「Cabin Fever」「Instant Skylight / Bye, Bye Beast」等は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽が連続する。ラストの「End Credits」も、サスペンス調のエンドクレジット。重厚でダイナミックなブラスのアタックが小気味良い。このスコアは、過去のパラマウント作品中でもサントラ・リリースの希望が多かった作品で、今回が初CD化(3000枚限定プレス)。
(2010年3月)

Leonard Rosenman

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