Date of Birth: 1924/9/7
Place of Birth: Brooklyn, New York, USA
Date of Death: 2008/3/4
Mini Biography:
Born of non-musical Polish immigrants, Rosenman was 15 before he demonstrated a musical ability. At 17, he won a gold medal for his performance in a piano competition. He studied in his native New York and in Europe with Arnold Schoenberg, Roger Sessions, and Dallipicolla. It was avant-gardeist Schoenberg who had the most influence on his orchestral, operatic, and chamber compositions. He worked steadily in film through the '60s, '70s, and'80s, winning 2 successive Oscars for his adaptations of existing music for "Barry Lyndon"(1975) and "Bound for Glory"(1976). He was also nominated for his work on "Cross Creek"(1980) and "Star Trek IV: The Voyage Home"(1984). A prolific television composer, he has written incidental music for such series as "The Defenders", "The Twilight Zone", "Gibbsville and Marcus Welby MD", and has won Emmies for the background scores of the made-for-TV movies "Sybil (1976) and "Friendly Fire"(1979). His film scores also include: "Rebel Without A Cause", "Beneath the Planet Of the Apes", "The Lord of the Rings", "Fantastic Voyage" & "Robocop 2".
作曲・指揮：レナード・ローゼンマン
Composed and Conducted by LEONARD ROSENMAN
（米Intrada / Intrada Special Collection Volume 118）
1968年製作のアメリカ映画。監督は「マクリントック」(1963)「シェナンドー河」(1965)「大西部への道」(1967)「バンドレロ」(1968)「大いなる男たち」(1969)「チザム」(1970)「ビッグケーヒル」(1973)「大いなる決闘」(1976)等のアンドリュー・V・マクラグレン。出演はジョン・ウェイン、ヴェラ・マイルズ、キャサリン・ロス、ジム・ハットン、ジェイ・C・フリッペン、ブルース・キャボット、エドワード・フォークナー、バーバラ・ステュアート、エドマンド・ハシム、ヴァレンティン・デ・ヴァルガス、フランシス・フォン、アルベルト・モリン、アラン・カイヨー、ラレイン・スティーヴンス他。脚本はクレア・ハフェーカー、撮影はウィリアム・H・クローシア、衣装デザインはイーディス・ヘッド。油田火災の消火を専門に世界中を股にかけて活動するチャンス・バックマン（ウェイン）経営のバックマン社の活躍を、チャンスの部下グレッグ・パーカー（ハットン）と娘ティッシュ（ロス）のロマンスや、別れた妻マデリン（マイルズ）との復縁話等のエピソードを交えながら描く。主人公のチャンスは、1959年に油田火災消火の専門会社を設立し、2000件以上の消火活動を手がけたテキサス出身のポール・ニール・“レッド”・アデアーがモデルで、アデアーはテクニカルアドヴァイザーとしてこの映画の製作に参加しており、劇中の火災シーンも彼が実際に経験した消火活動をモデルにしているという。ジョン・ウェイン主演のウエスタンを多数手がけているマクラグレン監督らしく、クライマックスの南米での消火活動中にゲリラが襲撃してきたりと、かなり西部劇的な展開。災害シーンの合い間に主人公たちのロマンスのエピソードが挟まる構成は、後にアーウィン・アレンが製作した一連のディザスター映画にも通ずるものがある。日本でのテレビ放映時の日本語吹替キャストはウェイン（小林昭二）、マイルズ（水城蘭子）、ロス（上田みゆき）、ハットン（田中信夫）、キャボット（富田耕生）、フォークナー（仁内達之）、モリン（大木民夫）、等だった。
音楽はジョン・ウェイン出演作品としては珍しくレナード・ローゼンマンが作曲しているが、豪快な西部劇調のスコアになっているところが面白い。ダイナミックでキャッチーなイントロ「Emblem」に続いて、パワフルでヒロイックなメインタイトル「Main Title」へと展開。「George, Chance and Greg」は、メインの主題のバリエーションからジェントルな主題、コミカルな主題へ。「Chance Hurt」は、サスペンス調の曲。「Jack and Tish」は、ジェントルなタッチ。「Tish's Theme」は、明るいポップ調のティッシュの主題で、この主題は「Phone Call」「Just a Little Romance」でも登場する。「Burning Well」「Irene」「Detonator」「Cargo Plane」「Guerillas」は、メインの主題を織り込んだサスペンス音楽。「Jeep out of Control」「Cable Trouble」は、ダイナミックでビジーなアクション音楽。「Softly in Four」は、ジェントルなジャズ。「Roaring Fire and Finale」は、メインの主題によるフィナーレ。この米IntradaレーベルのCDはこのスコアの初アルバム化で、2000枚の限定プレス。
レナード・ローゼンマン（1924〜2008）はアメリカを代表する映画音楽作曲家の1人で、ジェームズ・ディーン主演の「エデンの東」(1955)「理由なき反抗」(1955)のスコアで有名だが、これら以外にも「突撃隊」(1961)「（TV）コンバット」(1962〜1967)等の戦争ドラマ、「ミクロの決死圏」(1966)「宇宙大征服」(1968)「続・猿の惑星」(1970)「最後の猿の惑星」(1973)「指輪物語」(1978)「故郷への長い道／スター・トレック4」(1986)等のSF／ファンタジー、「馬と呼ばれた男」(1969)等の西部劇、「悪魔の追跡」(1975)「ザ・カー」(1977)「プロフェシー／恐怖の予言」(1979)等のサスペンス／ホラーと、様々なジャンルの作品にスコアを提供した器用な才人。
レナード・ローゼンマンが手がけた作品には
「エデンの東（East of
Eden）」(1955)
「蜘蛛の巣（The Cobweb）」(1955)
「理由なき反抗（Rebel Without a
Cause）」(1955)
「暴力波止場（Edge of the City）」(1957)
「（未公開）孤独の青春（The Young
Stranger）」(1957)
「B52爆撃隊（Bombers B-52）」(1957)
「（未公開）壮烈！外人部隊（Lafayette
Escadrille）」(1958)
「勝利なき戦い（Pork Chop
Hill）」(1959)
「（TV）ミステリー・ゾーン：誰かが何処かで間違えた（The Twilight Zone - And When the Sky
Was Opened）」(1959)
「（未公開/TV）Law of the
Plainsman」(1959〜1960)
「暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド（The Rise and Fall of Legs
Diamond）」(1960)
「（未公開）許されざる愛情（The Bramble Bush）」(1960)
「（未公開）The Savage
Eye」(1960)
「翼の男（The Crowded Sky）」(1960)
「掠奪者（The
Plunderers）」(1960)
「（TV）西部のパラディン（Have Gun - Will Travel - The Last
Judgment）」(1961)
「（TV）ガンスモーク（Gunsmoke - The Imposter）」(1961)
「硫黄島の英雄（The
Outsider）」(1961)
「突撃隊（Hell Is for Heroes）」(1962)
「第三の脱獄（Convicts 4, aka
Reprieve）」(1962)
「チャップマン報告（The Chapman
Report）」(1962)
「（TV）コンバット（Combat!）」(1962〜1967)
「（TV）ヒッチコック・アワー（The Alfred
Hitchcock Hour - Beast in View, - One of the
Family）」(1964〜1965)
「（未公開/TV）Diamond Jim: Skulduggery in
Samantha」(1965)
「ミクロの決死圏（Fantastic Voyage）」(1966)
「（未公開/TV）The Road West -
This Savage Land: Part 1, - This Savage Land: Part 2」(1966)
「（未公開/TV）National
Geographic Specials - Dr. Leakey and the Dawn of Man, - 500 Million Years
Beneath the Sea」(1966〜1968)
「（未公開）A Covenant with
Death」(1967)
「（TV）太陽の流れ者（Stranger on the
Run）」(1967)
「（TV）特攻ギャリソン・ゴリラ（Garrison's Gorillas）」(1967〜1968)
「（未公開/TV）The
Virginian」(1967〜1969)
「（未公開/TV）Alexander the
Great」(1968)
「宇宙大征服（Countdown）」(1968)
「（未公開/TV）Shadow Over
Elveron」(1968)
「ヘルファイター（Hellfighters）」(1968)
「（TV）生きていた妻ナンシー（Any Second
Now）」(1969)
「（TV）ドクター・ウェルビー（Marcus Welby,
M.D.）」(1969)
「（TV）ドクター・ウェルビー（Marcus Welby, M.D.）」(1969〜1976)
「（未公開/TV）This
Savage Land」(1969)
「馬と呼ばれた男（A Man Called Horse）」(1970)
「続・猿の惑星（Beneath the
Planet of the
Apes）」(1970)
「（未公開/TV）Primus」(1971)
「（TV）大統領のスキャンダル（Vanished）」(1971)
「（TV）バニオン／その罠をあばけ（Banyon）」(1971)
「（TV）暗闇の中の殺意（In
Broad Daylight）」(1971)
「（未公開）The Todd Killings」(1971)
「（未公開/TV）The
Undersea World of Jacques Cousteau - Octopus,
Octopus」(1971)
「（TV）インディアン大襲撃／突撃！荒野の騎兵隊（The Bravos）」(1972)
「最後の猿の惑星（Battle
for the Planet of the Apes）」(1973)
「（未公開/TV）The Cat
Creature」(1973)
「（未公開/TV）The Phantom of
Hollywood」(1974)
「（未公開/TV）Nakia」(1974)
「（未公開/TV）Judge Dee and the
Monastery Murders」(1974)
「（未公開/TV）The First 36 Hours of Dr.
Durant」(1975)
「（TV）ヘリジャック！真昼の大空港（Sky Heist）」(1975)
「バリー・リンドン（Barry
Lyndon）」(1975)
「悪魔の追跡（Race with the Devil）」(1975)
「（未公開）Birch
Interval」(1976)
「（未公開/TV）Lanigan's
Rabbi」(1976)
「（未公開/TV）Kingston」(1976)
「（未公開/TV）Holmes and Yo-Yo - The
Dental
Dynamiter」(1976)
「（未公開/TV）Gibbsville」(1976)
「（未公開/TV）Sybil」(1976)
「ウディ・ガスリー／わが心のふるさと（Bound
for Glory）」(1976)
「（TV）ブルー・ファイア（The Possessed）」(1977)
「ザ・カー（The
Car）」(1977)
「（未公開）ジェームズ・ディーンにさよならを（September 30,
1955）」(1977)
「（未公開/TV）Rafferty - Rafferty」(1977)
「（TV）Dr.刑事クインシー（Quincy
M.E. - A Dead Man's Truth）」(1977)
「（未公開/TV）Mary White」(1977)
「（未公開/TV）The
Other Side of Hell」(1978)
「民衆の敵（An Enemy of the People）」(1978)
「指輪物語（The
Lord of the Rings）」(1978)
「（TV）死の勲章〜亡き息子にささげる母の鎮魂歌（Friendly
Fire）」(1979)
「プロフェシー／恐怖の予言（Prophecy）」(1979)
「（未公開）Promises in the
Dark」(1979)
「（未公開/TV）Nero Wolfe」(1979)
「（未公開）Hide in Plain
Sight」(1980)
「（TV）ミッキー・ローク／ロサンゼルス美女連続殺人（City in Fear）」(1980)
「ジャズ・シンガー（The
Jazz Singer）」(1980)
「（TV）テキサス殺人事件（Murder in Texas）」(1981)
「メーキング・ラブ（Making
Love）」(1982)
「（未公開/TV）The Wall」(1982)
「（未公開/TV）Miss
Lonelyhearts」(1983)
「（未公開）クロスクリーク（Cross
Creek）」(1983)
「（TV）セレブリティー（Celebrity）」(1984)
「（未公開/TV）The Return of Marcus
Welby, M.D.」(1984)
「（未公開）Heart of the
Stag」(1984)
「（未公開/TV）Heartsounds」(1984)
「（未公開/TV）First
Steps」(1985)
「（未公開）Sylvia」(1985)
「（TV）世にも不思議なアメージング・ストーリー：英雄になった男（Amazing
Stories - No Day at the Beach）」(1986)
「故郷への長い道／スター・トレック4（Star Trek IV: The
Voyage Home）」(1986)
「（未公開/TV）Promised a Miracle」(1988)
「（未公開）Body
Wars」(1989)
「（TV）鳩が死ぬ時（Where Pigeons Go to Die）」(1990)
「ロボコップ2（RoboCop
2）」(1990)
「（未公開/TV）Aftermath: A Test of
Love」(1991)
「（未公開）アンビション（Ambition）」(1991)
「（TV）シカゴ捜査網（Keeper of the
City）」(1991)
「（未公開）The Color of Evening」(1994)
「（未公開/TV）The Face on the
Milk Carton」(1995)
「（未公開）Mrs.
Munck」(1995)
「（未公開）Levitation」(1997)
「（未公開/V）Charlton Heston Presents the
Bible」(1997)
「（未公開）Jurij」(2001)
「（未公開）Si je t'attrape..., aka If I Catch
You...」(2005)
等がある。
レナード・ローゼンマンは1983年の「（未公開）クロスクリーク」と1986年の「故郷への長い道／スター・トレック4」でアカデミー賞の作曲賞にノミネートされ、1975年の「バリー・リンドン」と1976年の「ウディ・ガスリー／わが心のふるさと」で同賞の音楽(編曲・歌曲)賞を受賞している。
（2010年2月）
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