特攻野郎Aチーム THE MOVIE THE A-TEAM

作曲・指揮:アラン・シルヴェストリ
Composed and Conducted by ALAN SILVESTRI

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

(米Varese Sarabande / 302 067 032 2)

 ★TOWER.JPで購入

cover
このCD(輸入盤)を購入する
cover
このCD(日本盤)を購入する

2010年製作のアメリカ映画。監督は「(未公開)ブラッド・ガッツ」(1997)「NARC ナーク」(2002)「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」(2007)等のジョー・カーナハン。出演はリーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、シャールト・コプリー、ジェシカ・ビール、パトリック・ウィルソン、ジェラルド・マクレイニー、ヘンリー・ツァーニー、ユル・ヴァスケス、ブライアン・ブルーム、モーリー・スターリング、テリー・チェン、オマリ・ハードウィック、ダーク・ベネディクト、ドワイト・シュルツ他。脚本はジョー・カーナハン、ブライアン・ブルームとスキップ・ウッズ。撮影はマウロ・フィオーレ。日本でもテレビ朝日系で放映され、人気のあったアメリカのTVシリーズ「特攻野郎Aチーム(THE A-TEAM)」(1983〜1987)の劇場映画版リメイク。ベトナム戦争帰り(リメイクではイラク戦争)のお尋ね物4人がそれぞれの特技を活かし、現代の仕置人として活躍するアクション・ドラマ。オリジナルでジョージ・ペパード(声:羽左間道夫)が演じた変装の名人ハンニバル(ジョン・スミス大佐)役にリーアム・ニーソン、ダーク・ベネディクト(安原義人)が演じた調達屋フェイス(テンプルトン・ペック)役にブラッドリー・クーパー、ドワイト・シュルツ(富山 敬)が演じたパイロットのH・M・マードック役にシャールト・コプリー、ミスター・T(飯塚昭三)が演じた怪力のメカニック、B・A・バラカス役にクイントン・ジャクソンがキャストされており、ベネディクトとシュルツは今回のリメイクにもゲスト出演している。スミス大佐率いる元特殊部隊員で編成されたAチームの精鋭たちは、ある陰謀に巻き込まれて逮捕されるが、彼らは刑務所から脱獄し、身の潔白を証明しようとする……。製作にリドリー・スコットとトニー・スコット、オリジナルTVシリーズのクリエーターであるスティーヴン・J・キャネルが参加している。

音楽は、この手のアクション映画を得意とするアラン・シルヴェストリが作曲。「Somewhere in Mexico / Original“The A-Team (Theme)”」は、ギターをフィーチャーしたダークなイントロからミリタリスティックなファンファーレへと展開し、オリジナルTVシリースの主題(作曲:マイク・ポスト、ピート・カーペンター)が1フレーズだけ登場。「Saving Face」は、ダイナミックでパワフルなアクション音楽。「Alpha Mike Foxtrot」は、ストイックな主題からミリタリスティックなサスペンスアクション音楽へ展開。「Welcome to Baghdad」は、エスニックフレーヴァーのサスペンス音楽。「The Plan」「Court Martial」「Frankfurt」等も、サスペンス調。「Putting the Team Back Together」は、ギターをフィーチャーしたストイックな主題から後半はダイナミックなアクション音楽へ展開。「Flying a Tank」は、ヒロイックな主題を含むパワフルなアクション音楽。「Retrieving the Plates」は、ロック調のサスペンスからミリタリスティックなマーチの主題、ダイナミックなアクション音楽へ。「Safehouse」は、ダークなタッチ。「Shell Game」は、サスペンス調から後半メランコリックな主題へ。「The Docks Part 1」は、ミリタリスティックなパーカッションからアクション音楽へ展開。ラストの「“I Love It When a Plan Comes Together”/ Original“The A-Team (Theme)”」は、ストイックな主題からTVシリーズの主題へ。アラン・シルヴェストリが本領を発揮したオーケストラと打ち込みによるパワフルなアクションスコア。アクション音楽での主題が「G.I.ジョー」に似ているのはご愛嬌。
(2010年8月)

Alan Silvestri

Soundtrack Reviewに戻る


Copyright (C) 2010  Hitoshi Sakagami.  All Rights Reserved.