ジャッカー COHEN AND TATE

作曲・指揮:ビル・コンティ
Composed and Conducted by BILL CONTI

(米Intrada / Intrada Special Collection Volume 139)

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1988年製作のアメリカ映画(日本公開は1990年)。監督・脚本は「ヒッチャー」(1985)「ニア・ダーク/月夜の出来事」(1987)「ブルースチール」(1990)等の脚本や「ボディ・パーツ」(1991)「(未公開)アクシデント」(1995)「(未公開)バッドムーン」(1996)等の監督・脚本を担当しているエリック・レッドで、これが監督デビュー作(当時26歳)。出演はロイ・シャイダー、アダム・ボールドウィン、ハーレイ・クロス、クーパー・ハッカビー、スザンヌ・サヴォイ、マルコ・ペレーラ、トム・カンピテッリ、アンディ・ギル、フランク・ベイツ、ジェームズ・ジェッター、ジェフ・ベネット他。撮影はヴィクター・J・ケンパー。9歳の少年トラヴィス・ナイト(クロス)はマフィア同士の抗争事件の目撃者として両親と共にFBIの保護下にあったが、マフィアが送り込んだ殺し屋のコーエン(シャイダー)とテイト(ボールドウィン)に両親は撃たれ、トラヴィスは車に乗せられて連れ去られる。殺し屋2人の使命は少年をヒューストンに送り届けることだけだったが、ベテランのコーエンとエキセントリックなテイトは常にいがみ合い、車中に不気味な緊張が走る。一方、父親の生存をラジオで知ったトラヴィスは、殺し屋2人の不仲を利用して車から脱出しようと心理的駆け引きを仕掛ける……。

音楽はビル・コンティで、オーケストラによる重厚でストイックなタッチのサスペンスアクション・スコアを展開。「Main Title」は、ストリングスのイントロからピアノによる主題、オーケストラによるダイナミックでスリリングな主題へと続くメインタイトル。「The Hit」「Tail Lites」「It's Them」「It's Really Them」「Round To Tate」等は、重厚なサスペンスアクション音楽。「Wounded?」「Roadblock」「The New Car」「Travis Is Right」「Travis Slips Away」「Help Me」等も、緊張感のあるサスペンス音楽。「Kaboom」「Near Miss」は、ビジーなアクション音楽。「The Final Battle」は、ストイックなタッチ。「End Title」は、ドラマティックなエンドタイトル。全体にダークでストイックなタッチ。このスコアの初CD化で、1200枚限定プレス。
(2010年10月)

Bill Conti

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