ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I

作曲・指揮:アレクサンドル・デスプラ
Composed and Conducted by ALEXANDRE DESPLAT

演奏:ロンドン交響楽団
Performed by the London Symphony Orchestra

(米Water Tower Music / WTM39212)

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2010年製作のイギリス=アメリカ合作映画。監督は「(TV)セックス・トラフィック」(2004)「(TV)ある日、ダウニング街で」(2005)「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007)「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2008)等のデヴィッド・イェーツ。出演はダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ヘレナ・ボナム=カーター、ロビー・コルトレーン、トム・フェルトン、レイフ・ファインズ、ブレンダン・グリーソン、リチャード・グリフィス、ジョン・ハート、ジェイソン・アイザックス、ヘレン・マックロリー、ビル・ナイ、ミランダ・リチャードソン、アラン・リックマン、マギー・スミス、ティモシー・スポール、イメルダ・スタウントン、デヴィッド・シューリス、ジュリー・ウォルターズ、ボニー・ライト他。J・K・ローリングの原作を基にスティーヴ・クローヴスが脚本を執筆。撮影はエドゥアルド・セラ。「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001)「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002)「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(2004)「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005)「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007)「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2008)に続くシリーズ第7作で、二部構成で描かれる最終章の第一部。ダンブルドア校長から託された使命を果たすべく、闇の帝王ヴォルデモート(ファインズ)の不死の秘密である“分霊箱”を見つけ出し、破壊するための旅に出たハリー(ラドクリフ)、ロン(グリント)、ハーマイオニー(ワトソン)の3人。一方、ヴォルデモートの影響力は急速に拡大し、ついには魔法省ばかりかホグワーツ魔法学校までもが支配下に置かれてしまう……。

音楽は、ジョン・ウィリアムスパトリック・ドイルニコラス・フーパーに続き、「(未公開)ゴースト・ライター」で2010年度ヨーロッパ映画賞の音楽賞を受賞したフランスの作曲家アレクサンドル・デスプラが担当。「Obliviate」は、静かなイントロから躍動的でストイックな主題へ。「Snape to Malfoy Manor」は、ダイナミックでサスペンスフルな曲。「Polyjuice Potion」は、ドラマティックな主題。「Sky Battle」「Fireplaces Escape」は、ダイナミックなアクション音楽。「Harry and Ginny」「Hermione's Parents」「Ron's Speech」は、ジェントルな主題。「The Will」は、大らかな主題から後半メランコリックな主題へ。「Death Eaters」は、ダークでドラマティックなイントロから躍動的な主題へ。「Dobby」「Detonators」は、ミステリアスなタッチ。「Ministry of Magic」は、ダークで躍動的な曲。「Ron Leaves」「Godric's Hollow Graveyard」等も、ダークなタッチの曲。「Bathilda Bagshot」は、ミステリアスなタッチから後半ダイナミックなサスペンスアクション音楽へ。「Destroying the Locket」「Lovegood」「The Deathly Hallows」「Captured and Tortured」等も、サスペンス音楽。「Rescuing Hermione」は、ダイナミックでビジーなイントロからダークな主題へ。「Farewell to Dobby」は、静かにメランコリックでジェントルな曲。ラストの「The Elder Wand」は、ダークで躍動的なタッチ。映画が後編へと続くせいか、音楽も明確なエンディングになっていない。
(2010年12月)

Alexandre Desplat

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