ナザレのイエス GESU' DI NAZARETH

作曲・指揮:モーリス・ジャール
Composed and Conducted by MAURICE JARRE

演奏:ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
Performed by the National Philharmonic Orchestra

(イタリアLegend / CD35DLX)

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1977年製作のイギリス=イタリア合作映画(日本公開は1980年8月)。監督は「ロミオとジュリエット」(1968)「ブラザー・サン シスター・ムーン」(1972)「チャンプ」(1979)「トスカニーニ」(1988)「ムッソリーニとお茶を」(1998)「永遠のマリア・カラス」(2002)等のフランコ・ゼフィレッリ。出演はロバート・パウエル、アン・バンクロフト、アーネスト・ボーグナイン、クラウディア・カルディナーレ、ヴァレンティナ・コルテーゼ、ジェームズ・ファレンティノ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、イアン・マクシェーン、ドナルド・プレザンス、クリストファー・プラマー、フェルナンド・レイ、ラルフ・リチャードソン、ピーター・ユスティノフ、マイケル・ヨーク、ステイシー・キーチ、トニー・ロー・ビアンコ、ジェームズ・メイソン、ローレンス・オリヴィエ、アンソニー・クイン、ロッド・スタイガー、オリヴィア・ハッセー、シリル・キューザック、イアン・ホルム、イアン・バネン、ヨルゴ・ヴォヤジス、マリーナ・ベルティ、レジーナ・ビアンキ、マリア・カルタ、リー・モンターギュ、オリヴァー・トビアス、ロバート・ビーティ、フランシス・デ・ウォルフ、サイモン・マッコーキンデイル他。脚本は「時計じかけのオレンジ」(1971)の原作で知られるアンソニー・バージェスとスーゾ・チェッキ・ダミーコ、フランコ・ゼフィレッリ。撮影はデヴィッド・ワトキンとアルマンド・ナンヌッツィ。製作総指揮はサー・リュー・グレード。イエス・キリストの生涯を描いた6時間22分のテレビシリーズで、日本では3時間15分に短縮されたバージョンが劇場公開された。

ロバート・パウエルがイエス、オリヴィア・ハッセーがイエスの母マリア、ピータ・ユスティノフがヘロデ大王、クリストファー・プラマーがヘロデ・アンティパス、ローレンス・オリヴィエが老教師ニコデモ、ラルフ・リチャードソンがシメオン、ジェームズ・メイソンがアリマタヤのヨセフ、アンソニー・クインが大祭司カイアファ、ロッド・スタイガーがローマ総督ピラト、アン・バンクロフトがマグダラのマリア、クラウディア・カルディナーレが姦淫の女、マイケル・ヨークが洗礼者ヨハネ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ドナルド・プレザンス、フェルナンド・レイが東方の三博士バルタザール、メルキオール、カスパール、アーネスト・ボーグナインが百人隊長、ジェームズ・ファレンティノがシモン・ペトロ、イアン・マクシェーンがイスカリオテのユダ、ステイシー・キーチがバラバを演じるというオールスター・キャストで、よくもこれだけ演技派の俳優を大挙して集められたものである。演出的には平坦な印象だが、俳優たちの競演はさすがに見ごたえがある。 cover
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音楽はモーリス・ジャールが作曲しており、このスコアは過去にサントラLP、映画の台詞や効果音を収録したLP、サントラCDが出ていたが、これは追加の音楽を加えてイタリアから新たにリリースされたCD。「Jesus of Nazareth」は、ストイックなイントロから荘厳でドラマティックなメインの主題へ展開。「Annunciation」は、オンド・マルトノをフィーチャーしたミステリアスなタッチから後半はジェントルな主題へ。「Three Kings」も、ミステリアスなタッチから後半躍動的でドラマティックなタッチへ。「Herod's proclamation」「Baptism」「The Crucifixion (Part 2)」「The Resurrection」等は、メインの主題のバリエーション。「Miracle of the fish」は、ミステリアスなイントロからジャールらしい躍動的でジェントルな主題へ。「Salome」は、メインのジェントルなバリエーションから後半エスニックで躍動的な舞踏音楽へ。「Jairus' daughter」「Jerusalem」は、メランコリックな主題。「The Beatitudes」は、ロバート・パウエルの台詞に荘厳な主題が重なり、メインの主題へ展開。「Raising of Lazarus」は、荘厳な主題(台詞入り)。「Entrance into Jerusalem」は、コーラスを織り込んだ舞踏音楽(効果音入り)。「The Crucifixion (Part 1)」は、パーカッシヴでダイナミックなフレーズからメランコリックな主題へ。ラストの「Exit Music」は、メインの主題のリプライズにより締めくくる。ボーナストラックとして、ピノ・コリッツィによるイタリア語の台詞入りの「Le Beatitudini」を収録。2500枚限定プレス。
(2011年2月)

Maurice Jarre

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