癒しのピュア・ヴォイス PARADISO: HAYLEY WESTENRA / ENNIO MORRICONE

作曲・指揮:エンニオ・モリコーネ
Composed and Conducted by ENNIO MORRICONE

ヴォーカル:ヘイリー(ヘイリー・ウェステンラ)
Vocals by HAYLEY WESTENRA

演奏:シンフォニエッタ・ディ・ローマ管弦楽団
Performed by Orchestra Sinfonietta di Roma

(ユニバーサルミュージッククラシック(Decca) / UCCL-9062)

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イタリアの巨匠エンニオ・モリコーネ作曲の映画音楽をニュージーランド出身の歌手ヘイリー・ウェステンラ(日本ではヘイリー名義で活動)が歌ったコンピレーションCD。モリコーネ自身がオーケストレーションと指揮を担当しており、2010年の7〜9月にローマのフォーラム・ミュージック・ヴィレッジで録音されたもの。「ミッション」の“ガブリエルのオーボエ”「レディ・カリフ」「マレーナ」にはヘイリー自身が英語の歌詞をつけている。ピアノはジルダ・ブッタ、サックスはジャンニ・オッディ、ヴァイオリンはマルコ・セリーノ、ヴィオラはファウスト・アンツェルモ、チェロはルカ・ピンチーニが演奏。

エンニオ・モリコーネの映画音楽でのヴォーカルといえば、エッダ・デロルソのソプラノが有名だが、サントラではエッダが歌った「ウエスタン」もヘイリーのバージョンではより神秘的で神々しい響きがある。モリコーネのスタンダード曲といえる「ニュー・シネマ・パラダイス」「レディ・カリフ」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でも、ヘイリーの澄んだ歌声の美しさがよく生かされている。明るく躍動的な「ある夕食のテーブル」、快活な「クリスマスのために」、しっとり美しい「人生のふたつの季節」、ドラマティクで力強い「死刑台のメロディー」等も秀逸。ボーナストラックには日本語の歌詞による「ニュー・シネマ・パラダイス」愛のテーマと、(モリコーネ作曲ではないが)日本語と英語による「アメイジング・グレイス」も収録。尚、日本盤CDには「ミッション」の“ガブリエルのオーボエ”のビデオクリップを収録したDVDがついている。 モリコーネが歌手とコラボレートしたコンピレーション・アルバムは過去にいくつもリリースされている(ミルヴァやミレイユ・マチューが有名)が、このCDでのヘイリーの歌声は最も透明感を感じさせる。

収録曲は以下の通り:

1.「ミッション」ガブリエルのオーボエ Gabriel's Oboe (Whispers in a Dream) 作詞:ヘイリー
2.「ニュー・シネマ・パラダイス」愛のテーマ Cinema Paradiso - Profumo di Limone 作詞:マリア・モリコーネ
3.「レディ・カリフ」 La Califfa 作詞:ヘイリー
4.「ウエスタン」 Once Upon a Time in the West
5.「ある夕食のテーブル」 Metti una sera a cena
6.「ニュー・シネマ・パラダイス」ニュー・シネマ・パラダイス Cinema Paradiso - Would He Even Know Me Now? 作詞:ドン・ブラック
7. クリスマスのために Per Natale (L'esprit de Noel) 作詞:ジョセフィーヌ・ドライ
8.「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」デボラのテーマ I Knew I Loved You (Deborah's Theme) 作詞:アラン&マリリン・バーグマン
9. 音楽のレッスン Lezione di musica
10. 「人生のふたつの季節」微笑を忘れて Da quel sorriso che non ride piu
11. エッジ・オブ・ラヴ The Edge of Love 作詞:ティム・ライス
12. 愛のアマリア Amalia por amour 作詞:ホアオ・メンドンカ
13.「死刑台のメロディー」勝利への讃歌 Here's to You 作詞:ジョーン・バエズ
14.「マレーナ」 Malena 作詞:ヘンリー

ボーナストラック
15.「ニュー・シネマ・パラダイス」愛のテーマ(日本語詞版)
16. アメイジング・グレイス(英語詞+日本語詞版)

 

ヘイリー・ウェステンラ(1987/4/10〜、http://www.hayleywestenra.com/)は、クライストチャーチ出身のアイルランド系ニュージーランド人。2000年にユニバーサルミュージック・ニュージーランドがリリースしたアルバム『Hayley Westenra』でデビュー。2003年にデッカ・レコードがリリースしたアルバム『Pure』がイギリスのクラシック・チャートで1位、総合チャートで7位となり、全世界での累計販売枚数が200万枚に達して国際的に知られるようになった。日本ではテレビドラマ「白い巨塔」の主題歌に「アメイジング・グレイス」が起用されたことで広く知られるようになり、「モーツァルトの子守歌」が映画「ローレライ」の主題歌に採用された。
映画音楽の分野ではイギリスの女流作曲家デビー・ワイズマンと何度かコラボレーションしており、ワイズマンがスコアを手がけた「(未公開)デイ・アフター 首都水没(Flood)」(英Silva Screen / SILCD1247)「(未公開)レズビアン・ヴァンパイア・キラーズ(Lesbian Vampire Killers)」(英Silva Screen / SILCD1284)で主題歌を歌っているほか、ワイズマンが作曲したクラシックアルバム「Different Voices」でイギリスの俳優スティーヴン・フライと共演している。
(2011年9月)

Ennio Morricone

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