リアル・スティール REAL STEEL

作曲:ダニー・エルフマン
Composed by DANNY ELFMAN

指揮:ピート・アンソニー
Conducted by PETE ANTHONY

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

(米Varese Sarabande / 302 067 122 2)

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2011年製作のアメリカ映画。監督は「ジャスト・マリッジ」(2003)「ピンクパンサー」(2006)「ナイト ミュージアム」(2006)「ナイト ミュージアム2」(2009)「(未公開)デート&ナイト」(2010)等のショーン・レヴィ。出演はヒュー・ジャックマン、ダコタ・ゴヨ、エヴァンジェリン・リリー、アンソニー・マッキー、ケヴィン・デュランド、ホープ・デイヴィス、ジェームズ・レブホーン、マルコ・ルジェリ、カール・ユーン、オルガ・フォンダ、ジョン・ゲイティンズ、ソフィー・レヴィ、テス・レヴィ、チャーリー・レヴィ、グレゴリー・シムズ他。ダン・ギルロイとジェレミー・レヴェンの原案を基にジョン・ゲイティンズが脚本を執筆。撮影はマウロ・フィオーレ。製作総指揮にロバート・ゼメキススティーヴン・スピルバーグが参加している。チャーリー・ケントン(ジャックマン)はかつて将来を嘱望されたボクサーだったが、時代は高性能のロボットたちが死闘を繰り広げる“ロボット格闘技”の時代に突入。ボクサーとして生きる場所を失ったチャーリーはロボット格闘技のプロモーターとして生計を立てていたが、彼の乏しい資金力で手に入れられるロボットはリング上であっという間にスクラップ状態に。そんなチャーリーの前に、赤ん坊の時に別れたきりの息子マックス(ゴヨ)が突然現れる。2人はゴミ捨て場でスクラップ同然の旧式ロボット“ATOM”を発見するが……。「激突!」(1971)「ヘルハウス」(1973)「ある日どこかで」(1980)「奇蹟の輝き」(1998)「エコーズ」(1999)「アイ・アム・レジェンド」(2007)「運命のボタン」(2009)等の原作者として知られるモダン・ホラーの名手リチャード・マシンの短編小説『STEEL』がベースとなっており、この短編は1963年にロッド・サーリング製作のテレビシリーズ「(TV)ミステリー・ゾーン」の1篇「四角い墓場」としてドラマ化されており、その際の監督はドン・ワイズ、脚本はマシスン自身が執筆し、リー・マーヴィン、ジョー・マンテル、チャック・ヒックス他が出演した。今回の映画公開に合わせてハヤカワ文庫よりこの短編を含むマシスンの短編集が出版されている。ただ、この映画のメインクレジット上にマシスンの名前がないのがちょっと不可解。

音楽は「ターミネーター4」(2009)「アリス・イン・ワンダーランド」(2010)「ウルフマン」(2010)「スリーデイズ」(2010)等のダニー・エルフマン「Charlie Trains Atom」は、ストイックなギターのイントロからリズミックでヒロイックな主題へ展開。「On the Move」「It's Your Choice」「Get in the Truck」は、ジェントルなタッチのギターによる曲。「Into the Zoo」は、リズミックでストイックなタッチ。「Why We're Here」「Parkway Motel」は、ポーの女声ヴォーカルをフィーチャーしたジェントルな曲。「Meet Atom」は、ビジーなアクション音楽から後半ジェントルなタッチに。「Safe With Me」「… For a Kiss」「Bonding」「You Deserve Better」「Taking a Beating」等も、ジェントルな曲。「Atom Versus Twin Cities」「This Is a Brawl」は、ダイナミックなアクション音楽。「Twin Cities' Intro」は、ダイナミックでストイックな曲。「Into the Ring」は、リズミックでヒロイックな曲。「Final Round」は、ジェントルなイントロから躍動的でヒロイックな主題へ。「People's Champion」は、ヒロイックで大らかな曲。スポーツ・ドラマ調のストレートにヒロイックでパワフルなスコア。
(2011年12月)

Danny Elfman

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