(未公開)墓場の館 FUNERAL HOME

作曲・指揮:ジェリー・フィールディング
Composed and Conducted by JERRY FIELDING

(米Intrada / Intrada Special Collection Vol. 186)

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1980年製作のカナダ映画(日本では劇場未公開でビデオ発売済/カナダ公開題名は「CRIES IN THE NIGHT」)。製作・監督は「ウィークエンド」(1976)「(未公開)ナイヤガラ殺人事件」(1981)「(未公開)危険な覗き/ベッドルーム・アイズ」(1984)「(TV)伝説・13日の金曜日」(1987)「(TV)新・宇宙戦争」(1988)等のウィリアム・フリュエ。出演はケイ・ホートリー、レスリー・ドナルドソン、バリー・モース、ディーン・ガーベット、スティーヴン・E・ミラー、アルフ・ハンフリーズ、ペギー・マホン、ハーヴェイ・アトキン、ロバート・ウォーナー、ジャック・ヴァン・エヴェラ、レス・ルビー、ドリス・ペトリー、ビル・レイク、ブレット・マシュー・デヴィッドソン、クリストファー・グラッブ他。脚本はアイダ・ネルソン、撮影はマーク・アーウィン。祖母のモード(ホートリー)が運営するコネチカットの小さな町にある宿屋に手伝いにやってきたヘザー(ドナルドソン)は、夜になると地下室から聞えてくる不気味な音に気づき、地元のボーイフレンドのリック(ガーベット)と調査をはじめる。やがて彼女は、宿屋を訪れた客たちが失踪している事実を知るが……。

80年代のカナダ製低予算ホラー映画だが、これはジェリー・フィールディングが最後に手がけたスコア。ストレートなホラー音楽ではなく、抑制されたコンプレックスなサスペンス音楽を展開している。「Main Title」は、ストリングスによる抑制されたイントロから不吉な主題、ジェントルな主題へと展開するメインタイトル。「The Cat」は、ジェントルかつ不吉なタッチ。「Heather's Arrival」は、繊細なストリングスによるジェントルな曲。「Home Sweet Home」も、牧歌的でジェントルなタッチ。「Whispering Corridors」「Mysteries of the Dark」「Animal Magnetism」「Garage Discovery」「The Lure」「Voices in the Basement」「Vicious Gossip」「Coffin Ready」等は、抑制されたサスペンス音楽。「Home, Not So Sweet Home」は、繊細なストリングスによる主題から後半ビジーなサスペンス音楽へ。「Going, Going… Gone」「Davis Whacked」「Water Rescue」「Grandma Unhinged」「Meet Mr. Chalmers」は、フィールディングらしいハイテンションなサスペンス音楽。「Finish」は、ジェントルなタッチのエンディング。最後にソース音楽7曲のボーナストラックを収録。

1980年2月15日にトロントのスタジオでこのスコアの録音を終えたジェリー・フィールディングは、次にニューヨークでの仕事を控えており、ホテルに戻って自宅にいる妻カミーユに電話し、眠りについた。そしてそのまま二度と目覚めることはなかった。このスコアのマスター音源は紛失したと考えられていたが、カナダのプロデューサーが再調査したところ、彼が経営するオンタリオ州にあるドライヴインシアターから奇跡的に発見されたという。コンプリートスコアの初CD化で、限定プレス。
(2011年12月)

Jerry Fielding

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