大列車強盗  THE GREAT TRAIN ROBBERY

作曲・指揮:
ジェリー・ゴールドスミス
Composed and Conducted by JERRY GOLDSMITH

演奏:
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
Performed by the National Philharmonic Orchestra

(米Intrada / Intrada MAF 7115)

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1979年製作のイギリス映画(イギリス公開題名は「THE FIRST GREAT TRAIN ROBBERY」)。原作・脚本・監督は「アンドロメダ…」(1971)「電子頭脳人間」(1974)「ライジング・サン」(1993)「ジュラシック・パーク」(1993)「ディスクロージャー」(1994)「コンゴ」(1995)「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(1997)「スフィア」(1998)「13ウォーリアーズ」(1999)「タイムライン」(2003)等の原作や、「ウエストワールド」(1973)「コーマ」(1977)「未来警察」(1985)等の監督・脚本で知られるマイケル・クライトン(1942〜2008)。出演はショーン・コネリー、ドナルド・サザーランド、レスリー=アン・ダウン、アラン・ウェッブ、マルコム・テリス、ロバート・ラング、マイケル・エルフィック、ウェイン・スリープ、パメラ・セイラム、ガブリエル・ロイド、ジョージ・ダウニング、ジェームズ・コシンズ、ジョン・ベット、ピーター・ベンソン、アンドレ・モレル他。撮影はジェフリー・アンスワース。製作はジョン・フォアマン。大英帝国がクリミヤ半島でロシアと戦端を開いていたヴィクトリア朝時代の1885年。軍費をまかなう金塊は、月に1度ロンドンの銀行を出発し汽車でフォークストンまで輸送され、そこから海路フランスヘと運ばれていた。1回の黄金量が2万5千ポンド相当で、重さ250ポンドの鋼鉄製チャッブ式金庫2つに格納され、計4個の合い鍵が一致しなければ開かない仕組みになっていた。犯罪者たちはこの金塊の強奪計画を何度も企てたものの、未だ成功した者はいなかった。怪盗エドワード・ピアース(コネリー)は、金庫破りのエイガー(サザーランド)と変装を得意とするピアースの愛人ミリアム(ダウン)と共に金塊強奪作戦を実行に移すが……。

音楽はマイケル・クライトン原作の「コーマ」「未来警察」「コンゴ」「13ウォーリアーズ」等も手がけているジェリー・ゴールドスミス。CD2枚組となっており、1枚目にはコンプリート・スコア、2枚目には公開当時に米United ArtistsレーベルがリリースしたサントラLPと同じ内容を収録。短いイントロ「The Gold」に続く「Main Title」は、疾走する列車をイメージした躍動的なリズムにヴィクトリア調の優雅さを加えた見事なメインタイトル。「Is He Dead?」「Casing The Station」「Open Casket」「All Aboard」等は、とぼけたタッチのサスペンス音楽。「Breakfast In Bed (Record Version)」「Breakfast In Bed #1」「Breakfast In Bed #2」「A Relentless Suitor」「We Go To Paris」等は、メインの主題のバリエーション。「No Respectable Gentleman」は、優雅で牧歌的な曲。「Clues」「Bordello Raid」「Double Wax Job」は、明るく躍動的な曲。「Rotten Row」は、メインの主題による優雅なワルツ。「Kiddie Caper」は、ビジーでスリリングなサスペンス音楽。「Street Attack (Record Version)」は、快活なタッチのサスペンス音楽。「Over The Wall」「Night Entry」「Night Exit」「The Tombstone」等も、サスペンス音楽が連続。「Dead Willie」は、ゴールドスミスらしいハイテンションなサスペンスアクション。「The Padlock」は、ミリタリスティックなタッチ。「The Gold Arrives」は、メインの主題による明るく躍動的な曲。「End Title」は、メインタイトルのリプライズによるエンドタイトル。エクストラ・トラックとしてゴールドスミス指揮/監修によるモーツァルトとヘンデルによるクラシック音楽やソース曲等を収録。
このスコアは、LPと同内容のトラックをゴールドスミス作曲の「夕陽の挽歌(Wild Rovers)」とカップリングにしたCDが90年代に英Memoir Recordsレーベルよりリリースされており、その後米Varese Sarabandeレーベルが2004年にエクスパンデッド盤CDをリリースしたが、今回米Intradaレーベルが出したCDはコンプリート・スコアの初リリース。
(2012年2月)

= 2020年3月追加 =

2019年12月、スペインQuartet Recordsレーベルが、本作の全世界公開40周年を記念して新たに高音質化し映画での順序に再編集したCD2枚組(全48曲/約102分収録)をリリース。1000枚限定プレス。収録曲は以下の通り。

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●スペインQuartet Records CD(2019年12月リリース/Quartet Records QR401)

DISC ONE

THE FILM SCORE

1. Gold (0:11)
2. Main Title (Film Version) (2:36)
3. Breakfast In Bed (1:47)
4. No Respectable Gentleman (Film Version) (2:26)
5. Rotten Row (Film Version) (3:54)
6. The First Key (0:06)
7. Bordello Raid (0:46)
8. Kiddie Caper (Film Version) (2:03)
9. Casing The Station (Film Version) (1:34)
10. Street Attack (1:41)
11. Over The Wall (1:59)
12. Night Entry (2:29)
13. Close The Door (1:00)
14. Double Wax Job (Film Version) (2:57)
15. The Tombstone (1:12)
16. What Could Go Wrong? (1:12)
17. Dead Willy (2:00)
18. All Changed (0:24)
19. Get A Cat (0:25)
20. The Lock (0:35)
21. The Gold Departs (0:41)
22. The Gold Arrives… (Film Version) (2:44)
23. Torn Coat (Film Version) (1:52)
24. End Title (2:56)

ADDITIONAL MUSIC

25. Main Title (Original Version) (2:43)
26. Main Title (Film Version End, Discrete) (0:52)
27. Breakfast In Bed (Orchestral Version) (1:49)
28. Breakfast In Bed (Flute And Lute Version) (1:45)
29. Rotten Row (Discrete Opening) (1:16)
30. Clues (3:55)
31. Street Attack (Alternate) (1:41)
32. Get A Cat (Alternate) (0:23)
33. The Gold Arrives… (Alternate Performance) (2:44)
34. Sonata In D For Two Pianofortes, K. 448 (Excerpt) (6:02)
35. Champagne Charlie Is My Name (1:41)
36. Pretty Polly Perkins Of Paddington Green (1:56)
37. I Dreamt I Dwelt In Marble Halls (2:33)
38. Music For The Royal Fireworks (Excerpt) (3:02)

DISC TWO

THE ORIGINAL SOUNDTRACK ALBUM

1. Main Title (2:34)
2. No Respectable Gentleman (2:25)
3. Double Wax Job (2:47)
4. Casing The Station (3:09)
5. The Gold Arrives… (2:44)
6. Kiddie Caper (2:03)
7. Clues (3:54)
8. Rotten Row (2:41)
9. Torn Coat (2:24)
10. End Title (2:56)

Total Disc One Time: 73:13
Total Disc Two Time: 29:03
Total Collection Time: 102:16


Jerry Goldsmith

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