(未公開)WINSTON CHURCHILL: WALKING WITH DESTINY

作曲・指揮:
リー・ホールドリッジ
Composed and Conducted by LEE HOLDRIDGE

演奏:スロヴァク・ナショナル交響楽団
Performed by the Slovak National Symphony Orchestra

(米Intrada / Intrada Signature Edition ISE 1047)

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2010年製作のアメリカ映画。監督は「(未公開)ロング ウェイ ホーム 遥かなる故郷 イスラエル建国の道」(1997)等の製作や「(未公開)In Search of Peace」(2001)「(未公開)Unlikely Heroes」(2003)「(未公開)I Have Never Forgotten You: The Life & Legacy of Simon Wiesenthal」(2007)等のドキュメンタリー映画の監督を手がけているリチャード・トランク。1940年から1945年にかけてイギリス戦時内閣の首相として第二次世界大戦を勝利に導いたサー・ウィンストン・レナード・スペンサー=チャーチル(1874〜1965)の、アドルフ・ヒトラー率いるナチスドイツとの闘いと、彼らに迫害されたユダヤ人たちへの支援活動を描くドキュメンタリー。ナレーションをベン・キングスレーが担当。脚本はマーヴィン・ハイアーとリチャード・トランク。撮影はジェフリー・ヴィクター。

音楽は、この作品を含むMoriah Films製作のドキュメンタリー映画を数多く手がけているリー・ホールドリッジが作曲。リチャード・トランク監督とのコラボレーションでは、同じIntradaレーベルから「(未公開)In Search of Peace」「(未公開)I Have Never Forgotten You: The Life & Legacy of Simon Wiesenthal」のサントラCDがリリースされている。「Funeral And War (Main Title)」は、ヘンデル(1685〜1759)作曲の歌劇「クセルクセス」のラルゴの引用から、ストイックでダイナミックなメインタイトルへと展開。「Chartwell」は、ピアノとストリングスによるジェントルな曲。「Meeting Hitler」は、ストイックでサスペンスフルな曲。「Blood, Sweat, Tears」は、静かにドラマティックな曲。「Worse News」「Flow of Arms」「Ben Gurion」等は、ストイックなタッチ。「Demand Our Fleet」「Paris Falls」「Pearl Harbor」は、トラジックな曲。「Dunkirk」は、サスペンスフルでダイナミック。「Homecoming」「FDR Speech」は、ホールドリッジらしい荘厳なタッチの曲で、素晴らしい。「Air Battle」「Spitfire Superiority」は、ダイナミックなアクション音楽。「Owed To So Few」「Underground」は、荘厳でジェントルな曲。「Entertainment」は、明るく快活なジャズ。ラストの「Winston Main Theme - End Credits」は、荘厳なマーチによるエンドクレジットで、秀逸。リー・ホールドリッジのドキュメンタリー映画のスコアには優れた作品が多いが、これもエモーショナルで格調高いオーケストラル・スコアとなっている。このスコアの初CD化で限定プレス。
(2012年5月)

Lee Holdridge

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