地球の頂上の島 ISLAND AT THE TOP OF THE WORLD

作曲・指揮:モーリス・ジャール
Composed and Conducted by MAURICE JARRE

(米Intrada / Intrada Special Collection Vol.193)

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1973年製作のアメリカ映画(日本初公開は1975年3月)。監督は「ジェーン・エア」(1944)「うっかり博士の大発明/フラバァ」(1961)「メリー・ポピンズ」(1964)「ラブ・バッグ」(1969)「続ラブ・バッグ」(1973)等のロバート・スティーヴンソン。出演はデヴィッド・ハートマン、ドナルド・シンデン、ジャック・マラン、マコ、デヴィッド・グウィリム、アグネタ・エックマイヤー、グンナー・オールンド、ラッセ・コルスタッド、エリック・シルジュ、ロルフ・ソダー、トルステン・ワールンド、スヴェレ・アンケル・ウースダル、ニールス・ヒンリッヒセン、デニー・ミラー、ブレンダン・ディロン他。イアン・キャメロンの原作『The Lost Ones』を基にジョン・ウェドンが脚本を執筆。撮影はフランク・V・フィリップス。1907年、講義のためにノルウェーを訪れたアメリカ人の考古学者ジョン・アイバーソン教授(ハートマン)は、イギリスの大富豪アンソニー・ロス卿(シンデン)の依頼により北極圏で行方不明になった彼の息子ドナルド(グウィリム)を捜しに行くことになり、フランス人のブリュー船長(マラン)が操縦する巨大飛行船ハイペリオンで北極圏へと向かう……。北極の“失われた世界”を題材にした、ディズニー製作のファンタジー・アドベンチャー。1974年度アカデミー賞の美術監督・装置賞にノミネートされている。

音楽はモーリス・ジャールが作曲。「Title & Theme」は、ジャールのトレードマークであるパーカッションによるイントロからダイナミックでヒロイックなメインの主題へと展開するメインタイトル。「We're Under Way」「Oomiak Is Trapped」は、躍動的なタッチの曲。「The Dirigible」は、ジェントルな曲。「Full Speed」は、ダイナミックでパーカッシヴな曲。「Traveling」は、ジャールらしい明るくヒロイックなマーチで、後半大らかな主題へと展開。「Follow It」「They Start the Trek」「Donald's House」「We Know Donald」「In the Volcano」等は、ストイックなタッチの主題。「The Storm」「The Viking City」は、不気味なサスペンス音楽。「The Chase」「Escape Through the Ice Palace」「Battle with the Sea Beasts」は、ジャールが本領を発揮したパーカッシヴなサスペンス音楽。「Burning Lava」は、重厚かつダイナミックな曲。「Flyin' Without Engine」は、大らかな主題。「God's Punishment」は、ダイナミックでパーカッシヴなアクション音楽。最後の「Happy Ending」は、メインの主題のリプライズによるエンディング。アルペン・ホルンや北欧の民族楽器等を織り込んだ、“センス・オブ・ワンダー”溢れるダイナミックなオーケストラル・スコア。公開当時に米Disneyレーベルからセリフやナレーションを収録したストーリー版のサントラLPがリリースされていた。個人的にとても懐かしいスコア。この米IntradaレーベルのCDは、コンプリート・スコアの初リリースで限定プレス。
(2012年5月)

Maurice Jarre

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