アベンジャーズ THE AVENGERS

作曲・指揮:アラン・シルヴェストリ
Composed and Conducted by ALAN SILVESTRI

(米Intrada/Hollywood Records / D001759402)

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2012年製作のアメリカ映画(日本公開は2012年8月14日)。監督は「(TV)バフィー〜恋する十字架〜」(1997)「(未公開)セレニティー」(2005)「(TV)Glee」(2009〜2010)等のジョス・ウェドン。出演はロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ルファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、トム・ヒドルストン、クラーク・グレッグ、ステラン・スカルスガルド、サミュエル・L・ジャクソン、グゥイネス・パルトロー、ポール・ベタニー、パワーズ・ブース、ジェニー・アガター、ハリー・ディーン・スタントン他。「X-MEN2」(2003)「X-MEN:ファイナル ディシジョン」(2006)「インクレディブル・ハルク」(2008)等のザック・ペンとジョス・ウェドンの原案を基にジョス・ウェドンが脚本を執筆。撮影はシーマス・マッガーヴェイ。スタン・リーとジャック・カービィ原作のマーヴェル・コミックの実写映画化。ロキ(ヒドルストン)率いる一味により地球滅亡へのカウントダウンが開始された時、「S.H.I.E.L.D」の司令官ニック・フューリー(ジャクソン)は、“最強”の力を持つヒーローたち“アベンジャーズ”を集結させる;億万長者の天才発明家トニー・スターク=アイアンマン(ダウニー・Jr)、70年の眠りから覚めた伝説の戦士スティーヴ・ロジャース=キャプテン・アメリカ(エヴァンス)、神々の国から追放された雷神ソー(ヘムズワース)、怒りによって巨人に姿を変える科学者ブルース・バナー=ハルク(ラファロ)、美貌の女スパイ、ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウ(ヨハンソン)、エリート・エージェントにして弓の名手クリント・バートン=ホークアイ(レナー)。意思に反して“アベンジャーズ”の一員になった彼らは、それぞれの心の傷に囚われたまま、ひとつのチームとして戦うことを拒む。敵の恐るべき計画が進行する中、次第に明らかにされる“アベンジャーズ”の知られざる過去と苦悩……。全米公開後、史上最速の23日間で興行収入5億ドルを突破し、現時点で全米歴代成績で「ダークナイト」(5.3億ドル)を抜いて3位(6億ドル)になっている(1位は「アバター」7.6億ドル、2位は「タイタニック」6.6億ドル)。

音楽は「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」(2011)を担当したアラン・シルヴェストリが作曲しており、「キャプテン・アメリカ」の主題もここで流用している。「Arrival」は、ダークなイントロからダイナミックでストイックな主題へ展開。「Doors Open from Both Sides」は、ダークで抑制されたタッチの曲。「Tunnel Chase」は、ビジーでダイナミックなアクション音楽。「Interrogation」は、抑制されたサスペンス音楽から後半ダイナミックなアクション音楽へ展開。「Stark Goes Green」は、ヒロイックな主題から抑制されたサスペンス調へ。「Helicarrier」は、ダイナミックでストイックな主題。「Subjugation」は、ダークなタッチから後半ダイナミックなアクション音楽へ。「Don't Take My Stuff」「Assault」は、パワフルでダイナミックなアクション音楽。「Red Ledger」「They Called It」は、抑制されたサスペンス音楽。「Performance Issues」は、ダイナミックでストイックなタッチから後半ヒロイックな主題へ。「Seeing, Not Believing」「Assemble」「I Got a ride」は、シルヴェストリの得意とするパワフルでダイナミックなアクション音楽が連続。「A Little Help」は、ダークなイントロからビジーでダイナミックなアクション音楽へ。「One Way Trip」も、ストイックなタッチのアクション音楽。「A Promise」は、ジェントルで荘厳な主題からヒロイックでストイックな主題へ展開。ラストの「The Avengers」 も、ダイナミックでヒロイックな曲。80人編成のオーケストラによる、76分超の重厚かつパワフルなアクション・スコア。
(2012年6月)

Alan Silvestri

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