ガブリエル・ヤレ=ジャン=ピエール・モッキー監督作品集 BANDES ORIGINALES DES FILMS DE JEAN-PIERRE MOCKY: MUSIQUE DE GABRIEL YARED
作曲:ガブリエル・ヤレ (仏Music Box Records / MBR-011) |
<収録曲>
1.(未公開)AGENT TROUBLE (1987)
・Agent trouble
・Victorien
・Le lac noir
・Agent
tres trouble
・Trouble suspens
・Alex
・Karen
・Tres trouble
suspens
・Stanislas
・Amanda Weber
2.(未公開)LES SAISONS DU PLAISIR (1988)
・Generique debut
・Le bal des
vicieux
・Queues en berne
・Comme une montagne
・Petit
minet
・Messieurs en chaleur
・Les saisons
du plaisir
3.(未公開)UNE NUIT A L'ASSEMBLEE NATIONALE (1988)
・Generique
・Soleil et
nature
・Au Palais Bourbon
・Le plan
de Rirette
4.(未公開)NOIR COMME LE SOUVENIR (1995)
・Noir comme le souvenir
・David et
Caroline
・Inspecteur Vasseur
・La vengeance de Garance
・Generique fin
「今晩おひま?」(1959)「(未公開)暴かれたスキャンダル」(1974)「(未公開)リタン」(1982)等のフランスの監督ジャン=ピエール・モッキー(1929〜)とガブリエル・ヤレとのコラボレーション作品を集めたコンピレーション。
1.(未公開)AGENT TROUBLE
1987年製作のフランス映画。出演はカトリーヌ・ドヌーヴ、リシャール・ボーランジェ、トム・ノヴァンブル、ドミニク・ラヴァナン、ソフィー・モイス、クリスティン・スコット・トーマス、エレナ・マンソン、エルヴェ・ポーション、シャルル・ヴァネル、マキシム・ルルー他。マルコム・ボッスの原作を基にジャン=ピエール・モッキーが脚本を執筆。撮影はウィリアム・ルブチャンスキー。甥のヴィクトリアン(ノヴァンブル)の死の謎を追う美術館員アマンダ(ドヌーヴ)と諜報員アレックス(ボーランジェ)を描いたスリラー。
ガブリエル・ヤレのスコアは「Agent trouble」が、情感豊かで陰りのあるスリリングなメインの主題で、この秀逸な主題は後にヤレが作曲する「リプリー」や「ボン・ヴォヤージュ」の主題のベースになっている。「Victorien」は、ややコミカルで快活なヴィクトリアンの主題で「Karen」「Tres trouble suspens」「Amanda Weber」はそのバリエーション。「Le lac noir」は、ダークなサスペンス音楽。「Agent tres trouble」は、ジェントルでリリカルな曲。「Trouble suspens」は、ワルツ風の主題から後半メインの主題に。「Alex」は、微妙にオリエンタルなタッチのアレックスの主題。「Stanislas」 は、メインの主題のバリエーション。ヤレが手がけたサスペンス音楽の中ではベストの1つ。ミシェル・ガノー指揮パリ管弦楽団の演奏。オーケストレーションはユベール・ブージス。
2.(未公開)LES SAISONS DU PLAISIR
1988年製作のフランス製コメディ映画。出演はステファーヌ・オードラン、ジャン=ピエール・バクリ、ジャン=リュック・ビドー、ローラン・ブランシュ、リシャール・ボーランジェ、ファニー・コタンソン、ダリー・コウル、エヴァ・ダルラン、シャルル・ヴァネル他。脚本はジャン=ピエール・モッキー。撮影はウィリアム・ルブチャンスキー。
「Generique debut」「Queues en berne」「Comme une montagne」「Messieurs en chaleur」「Les saisons du plaisir」は、“Double Six”のクリスティアーヌ・ルグラン、クローディーヌ・ムーニエ、イザベル・ペラン、ミシェル・バルイーユ、ジャン=クロード・ブロイダンによる軽快なスキャットをフィーチャーした曲で、「Les saisons du plaisir」の歌詞はミミ・ペラン。「Le bal des vicieux」は、コミカルで軽快な曲。「Petit minet」 は、ジェントルなジャズ。編曲はユベール・ロスタン。
3.(未公開)UNE NUIT A L'ASSEMBLEE NATIONALE
1988年製作のフランス製コメディ映画。出演はジャン・ポワレ、ミシェル・ブラン、ジャクリーヌ・メラン、イザベル・メルゴー、ジャン・アベイユ、ジュリアン・ヴェルディエ、ドミニク・ザルディ、リュック・デルウモー、ジャン=ピエール・クラミ、フランソワ・トゥマルキーヌ他。脚本はジャン=ピエール・モッキー。撮影はマルセル・コンブ。
「Generique」は、軽快なマーチによるメインタイトル。「Soleil et nature」「Le plan de Rirette」は、ジェントルなトランペット・ソロをフィーチャーした素朴なタッチの曲。「Au Palais Bourbon」も、軽快なタッチの曲。オーケストレーションはユベール・ロスタン。
4.(未公開)NOIR COMME LE SOUVENIR
1995年製作のフランス=ドイツ=スイス合作による犯罪スリラー映画。出演はジェーン・バーキン、サビーヌ・アゼマ、ジャン=フランソワ・ステヴナン、ブノワ・レジャン、マシアス・アビシュ、アラン・フーレ、ドミニク・ザルディ、ジェニー・ホルト、ファビエンヌ・バロー、クローディーヌ・ベルテ他。カーリーン・トンプソンの原作『Black for Remembrance』を基にジャン=ピエール・モッキーとアンドレ・ルーランが脚本を執筆。撮影はエドモン・リシャール。
「Noir comme le souvenir」「David et Caroline」は、カリーヌ・コスタのスキャットをフィーチャーしたメランコリックな曲。「Inspecteur Vasseur」は、遊園地音楽風のヴァッスール警視(ステヴナン)の主題。 「La vengeance de Garance」「Generique fin」は、サスペンス調のメインの主題。演奏はフランス機動憲兵隊軍楽隊(La Musique de la Gendarmerie Mobile)。
尚、1988年にもフランスのMilanレーベルからジャン=ピエール・モッキー監督とガブリエル・ヤレのコラボレーション作品を集めた以下のコンピレーションCDが出ている。
「CHANSONS ET MUSIQUES DES FILMS DE JEAN PIERRE MOCKY」(仏Milan / CD 361)
Les Saisons du Plaisir
1. Les saisons
du plaisir
Agent Trouble
2. Agent trouble
3. Victorien
4. Le lac noir
5. Amanda Weber
6. Trouble suspense
7. Alex
8. Karen
9. Tres trouble suspense
10.Stanislas
11.Agent tres
trouble
Le Miracule
12.L'amour peut sauver le
monde (Composed by Jorge Arriagada)
(2012年10月)
Gabriel Yared
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