ボディガード THE BODYGUARD
作曲・指揮:アラン・シルヴェストリ
Composed and
Conducted by ALAN SILVESTRI
(米La-La Land Records / LLLCD 1225)
1992年製作のアメリカ映画。監督は「L.A.ストーリー/恋が降る街」(1991)「ボルケーノ」(1997)「(TV)パンデミック・アメリカ」(2006)「(TV)テンプル・グランディン
〜自閉症とともに」(2010)等のミック・ジャクソン。出演はケヴィン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン、ゲイリー・ケンプ、ビル・コッブス、ラルフ・ウェイト、トマス・アラナ、ミシェル・ラマー・リチャード、マイク・スター、クリストファー・バート、ディヴォーン・ニクソン、ジェリー・バンマン、ジョー・ウーラ、トニー・ピアース、チャールズ・キーティング、ロバート・ワール、デビー・レイノルズ他。脚本は「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(1980)「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(1981)「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」(1983)等の脚本や「白いドレスの女」(1981)「再会の時」(1983)「シルバラード」(1985)「偶然の旅行者」(1988)「ワイアット・アープ」(1994)「ドリームキャッチャー」(2003)等の監督・脚本を手がけているローレンス・カスダン。撮影はアンドリュー・ダン。ロナルド・レーガンの警護も担当した元シークレット・サービスのフランク・ファーマー(コスナー)は、人気歌手レイチェル・マロン(ヒューストン)の身辺警護を依頼される。彼女の周囲で不審な出来事が続いており、殺害を予告する脅迫状までが送り付けられてきたためだ。傲慢なレイチェルは当初フランクに反発するが、身を呈して自分を守ってくれる彼を次第に信頼するようになる。しかし、暗殺者の魔の手はゆっくりと、そして確実にレイチェルへと伸びていた……。1992年度アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされ、ホイットニー・ヒューストンの歌った主題歌『I
Will Always Love You』が1993年度MTVムービー・アワードの歌曲賞を受賞。
音楽はアラン・シルヴェストリ。「Theme from The
Bodyguard」は、ストイックなトランペット・ソロとピアノをフィーチャーした静かなメインテーマ。「Watch and
See / Meet Rachel / Fletcher / Can I Help You?」「Frank Unpacks」「Just Dinner」「Be
Careful / I Don't Approve / The Sword」「Well, Well, Well /
Overlay」等は、抑制されたタッチの静かな曲。「Weirdo / Someone Was in Here」「Walkman
/ Another One」「Tell Me About It」「This Is the Night / Coming Thrill / Portman /
Please Welcome」等も、抑制されたサスペンス音楽。「Followed / On the Job」「Not
There」「It Doesn't Matter / Where's
Fletcher?」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Only If You Want To / I Know
Why / Got You / The Glove / The
Locker」は、リリカルなピアノとストリングスの主題から抑制されたサスペンス音楽へ展開。「What Are You
Doing? / Where Is She? / I'm Through」「Relax a
Little」は、ドラマティックな曲。「Snow / I Understand Now / Just
One」は、ジェントルで牧歌的な主題。「How About
That」は、静かにジェントルな主題。「The Stairs / It's Not Your Fault / Do You
Mind?」は、トランペット・ソロによるメインの主題。「The Winner Is / Where's
Portman?」「Lunatic」は、クライマックスのサスペンス音楽。「My Bodyguard / How's It
Going?」は、ヒロイックな主題からトランペット・ソロによるジェントルな主題へ。最後に代替テイクやソース音楽等のボーナス・トラックを7曲収録。アラン・シルヴェストリが90年代に描けたスコアとしては、全体に抑制されたストイックなタッチ。
このスコアの初リリースで、3500枚限定プレス。
(2012年11月)
Alan Silvestri
Soundtrack Reviewに戻る
Copyright (C) 2012 Hitoshi Sakagami. All Rights Reserved.