007 スカイフォール SKYFALL
作曲・指揮:トーマス・ニューマン (米Sony Classical / 88765410402) ★TOWER.JPで購入 |
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2012年製作のイギリス=アメリカ合作映画(日本公開は2012年12月1日)。監督は「アメリカン・ビューティー」(1999)「ロード・トゥ・パーディション」(2002)「ジャーヘッド」(2005)「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(2008)「お家をさがそう」(2009)等のサム・メンデス。出演はダニエル・クレイグ、ジュディ・デンチ、ハビエル・バルデム、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ベレニス・リム・マーロー、アルバート・フィニー、ベン・ウィショー、ローリー・キニアー、オラ・ラパス、ヘレン・マクローリー、ニコラス・ウッドソン、ビル・バックハースト、エリーズ・デュ・トワ、イアン・ボナー他。脚本はニール・パーヴィス、ロバート・ウェイドとジョン・ローガン。撮影はロジャー・ディーキンス。編集はステュアート・ベアード。ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの3作目で、007シリーズの50周年記念作品(通算23作目)。イギリス諜報機関MI6のエージェントのリストを記録したHDが盗まれ、ジェームズ・ボンド(クレイグ)は上司M(デンチ)の指示に従いリストを取り戻すべく敵を追い詰めるが、列車の上でボンドと格闘する敵を狙って撃った同僚のイヴ(ハリス)の弾がボンドに当ってしまい、敵を逃がしてしまう。そんな中、今度はMI6本部が爆破される。一連の犯行はMへの復讐に駆られた元MI6の凄腕エージェント、シルヴァ(バルデム)によるものだった……。
音楽は「アメリカン・ビューティー」「ロード・トゥ・パーディション」「ジャーヘッド」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」でもサム・メンデス監督と組んでいるアメリカの作曲家トーマス・ニューマンで、これは彼にとって初の007シリーズのスコア。「Grand
Bazaar,
Istanbul」は、打ち込みとオーケストラによるダイナミックでややエスニックなタッチのサスペンス・アクション音楽。「Voluntary
Retirement」は、静かなイントロからサスペンス音楽へと展開。「New Digs」「Day
Wasted」「Enjoying Death」「Close
Shave」等は、抑制されたサスペンス音楽。「Severine」は、静かにジェントルなセヴリン(マーロー)の主題。「Brave
New World」「Breadcrumbs」は、モンティ・ノーマン作曲のボンドの主題のアレンジメント。「Shanghai
Drive」「Jellyfish」「Someone Usually Dies」「The Chimera」「Health and
Safety」「Tennyson」等も、サスペンス音楽。「Modigliani」は、ジェントルな主題からサスペンス調へ。「Silhouette」「Quartermaster」「Enquiry」「She's
Mine」「Deep Water」は、ビジーでダイナミックなアクション音楽。「Komodo
Dragon」は、ストイックなタッチ。「The Bloody
Shot」は、ややエスニックなタッチのサスペンス音楽からボンドの主題を織り込んだダイナミックなアクション音楽へ展開。「Granborough
Road」は、ダイナミックでパーカッシヴなアクション音楽。「Skyfall」は、静かに幻想的なタッチの曲。「Kill
Them First」「The Moors」は、サスペンス・アクション音楽。「Welcome to
Scotland」は、不気味なイントロからダイナミックなアクション音楽へ。「Mother」は、荘厳なタッチの曲。「Adrenaline」は、打ち込みによるアラビックなタッチの曲。いたってスタンダードなアクション・スコアだが、ボンド映画のタッチはうまく継承している。尚、このスコア盤にはアデルによる主題歌は収録されていない。
(2012年11月)
Thomas
Newman
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